過日の当地紙に、日本国総領事館からの情報とて、｢ホテル内の一室において観光客相手に高級偽ブランドのコピー商品を販売していたグループが摘発された。その場に日本人観光客が居合わせた｣旨の記事が載った。

この記事によれば、観光客で賑わう九龍島。尖咀(TsimShaTsui)のホテル五軒と模造品の倉庫などが捜索を受け、ホテルの一室で売られていたルイヴィトン、グッチ、プラダ、ローレックス等のハンドバッグ、サイフ、時計等が押収された。これらの模造品は中国本土(深セン)で生産されたとみられ、1点せいぜい数百ドルで仕入れたものを、観光客相手に千数百香港ドルで販売していたという。

従来、これらのコピー商品は地元の人を相手に売られていたものだが、現在はその需要が大幅に減退したため、外国からの観光客がカモにされているというわけである。

とりわけ狙われているのが日本人客の由。以前はホテルの宴会場や会議用ホールを特売場にしていたのだが、最近は度重なる当局の摘発に警戒を強めた業者が客室を使うようになったということである。



※本記事は｢国際観光振興会 海外旅行情報｣より転載致しました。