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ルーマニア [ Romania ]

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チェコ、ドイツ、ハンガリー、オーストリア、スロバキア、ルーマニア / 大雨による影響 (続報5)

掲載日時:2002年08月20日

情報提供:株式会社ミキ・ツーリスト

中央ヨーロッパ地域を襲った大雨による影響について、現地時間8月19日までにおける状況をお知らせします。


●チェコ

◆プラハ
観光:
カレル橋は8月19日現在閉鎖されていますが、マーネス橋を徒歩で渡って、プラハ城から旧市街へ移動が可能です。
プラハ城、旧市街・ユダヤ人街の徒歩による観光は可能です。
洪水による被害の拡大はなく、現在事態は収拾されつつあります。

シナゴーグへの入場観光はできません。

地下鉄: 
8月18日の段階では、ヴルタヴァ川を超える路線は運休していますが、それ以外の路線は運行されています。

トラム:
8月18日の段階で、全面的に運行が再開されました。

レストラン:
旧市街広場は浸水には至りませんでしたが、地下のインフラが被害にあっており、電力供給その他の設備状況により、水が引いた後もレストラン等が通常の営業を再開するには時間がかかる模様ですが、一部オープンしています。

ホテル:
ASTORIA / 現在停電中ですが、来週にはオープンする予定です。

FOUR SEASONS / 浸水した為少なくとも11月1日まで閉鎖、調査の後、再開日が決定されます。

GRAND HOTEL BOHEMIA / 浸水した為、8月19日までクローズ。

HILTON / 浸水した為、9月16日までクローズ。

IBIS PRAHA KARLIN / ロビーとレストランが浸水した為、少なくとも10月15日までクローズ。

INTER-CONTINENTAL PRAHA / 浸水の為、9月16日までクローズ。

MARRIOTT PRAGUE / 電話が不通ですが、ホテルに問題はありません。

MERCURE PRAHA CENTRE / 避難地域にあり、電話が不通です。

NOVOTEL PRAHA CITY、RENAISSANCE PRAGUE / 電話が不通となっています。

◆チェスキー・クルムロフ
清掃作業が開始されましたが、衛生上の問題の為、市庁舎は19日まで観光客を含む一般の人の立ち入りを禁止するとの発表をしていましたが、
現地時間19日現在、浸水はあるものの、進入禁止は解かれ観光が可能となりました。
城は(塔・ガーデン・バロックシアター)、エゴンシーレ文化センターがオープンしています。


鉄道:
ベルリン方面への列車は運休しています。
国内のVESELY NAD LUZNICE〜CESKE BUDEJOVICE間は運休しており、バスで振替え輸送が行なわれています。
ウィーン方面の国際列車は、正常な運行が行なわれています。



●ドイツ

◆ドレスデン
市内を流れるエルベ川の水量は、19日朝には最高水位だった8月17日より2メートル減水して7メートル50センチとなっています。
街中からの退避勧告は解除されたものの、多くの家が浸水している状況です。
ザクセン州政府は市内観光を制限しており、基本的に観光客の訪問を認めていません。

19日、エルベ川にかかる2つの橋、カローラ橋、アルブレヒト橋、及びアウトバーンにかかる橋の閉鎖は解かれました。

ツヴィンガー宮殿・ゼンパーオペラは浸水した部分から排水作業が行なわれましたが、多大な被害を蒙った為、特にゼンパーオペラの修復は長期に渡る可能性があります。

ドレスデン観光の代替としては、MORITZBURG城(ドレスデンから30分程度)、BAUTZEN、ライプチヒ等の他都市が挙げられます。

ホテル:
以下のホテルはクローズしています。

HILTON DRESDEN / 8月23日よりオープンする予定です。

KEMPINSKI TASCHENBERGPALAIS DRESDEN / 8月最終金曜日にオープン予定。

ART’OTEL / 10月末にオープン予定。

IBIS DRESDEN BASTEL、IBIS DRESDEN KONIGSTEIN、IBIS DRESDEN LILIENSTEIN /
上記のうち少なくとも1軒は9月2日までにオープンする予定で復旧作業進行中。

MERCURE NEWA DRESDEN / 通信不可の為、状況は不明です。

WESTIN BELLEVUE DRESDEN / 10月末に再オープン予定です。

また、以下のホテルはオープンしていますが、停電している為お湯が出ないとの事です。
RADISSON SAS


◆ライプチヒ
洪水の影響はなくなり、市内観光は可能です。


◆マイセン
川沿いの道路は浸水している為、橋は通行止めとなっています。
旧市街は浸水している為、観光再開までには時間がかかる模様です。
また、マイセンまでの道路が一部通行止めとなっている為、どのような経路を使ってマイセンに到達できるか、現在確認中です。
磁器工場は、8月21日(水)より一般公開を再開します。

◆エルベ川下流の町
エルベ川下流、その支流ミュルデ川沿いの町の危険度が高まっています。
ビッターフェルド、マグデブルグ、デッサウ、トルガウ、ヴィッテンベルグ等の一部が浸水しており、これ以上水流が増えると、これらの町全体が浸水する恐れがあります。
なお、トルガウの近くでダムが決壊した為、トルガウ付近が18日一気に浸水しました。

デッサウ、ヴィッテンベルグは、19日昼から夕刻にかけて最高水位に達する予定で、街の浸水の可能性が高くなっています。
この地方では堤防決壊が数カ所で生じ、既に付近の36町村の住民が緊急避難をしています。


鉄道:
ドレスデン近辺を始め、ドイツ東武の鉄道はまだ復旧しておらず、ザクセン州一般道と同様、鉄道の被害は甚大です。
ドレスデン〜チェコ間、ドレスデン〜ケムニッツ間は不通です。
ドレスデン〜ライプチヒ間は不通ですが、代替バスが出ています。
ベルリン〜ライプチヒ間は不通です。
ベルリン〜ドレスデン間は不通ですが、代替バスが2時間おきにあります。
ベルリン〜ライプチヒ間は不通ですが、代替バスが出ています。



●ハンガリー

◆ブダペスト
市内観光は可能で、市内の全ての橋は通行可能です。
水位は17日土曜にピークに達し、その後18日日曜には減少しています。

クルーズは欠航しています。

マルギット島は浸水の影響が予想される為、右記2箇所のホテルは土嚢などを積んで作業を行なっています。

ホテル:
浸水しているホテルはありませんが、ホテルごとの状況は以下の通りです。

DANUBIUS GRAND MARGITZIGET、DANUBIUS THERMAL MARGITSZIGET /
地下水の増水の危険性がある為、排水作業を行なっています。

HYATT REGENCY BUDAPEST / 川に隣接しているが問題はありません。

INTERCONTINENTAL BUDAPEST、MARRIOTT BUDAPEST / 現在水位が上がっています。


◆センテンドレ
旧市街・主要観光箇所は入場可能です。センテンドレまでは問題ありませんが、それ以降の道筋に土嚢が積まれ、川沿いの道路が閉鎖されている箇所があり、迂回が必要な箇所も出ています。

◆ヴィシェグラード
観光はできません。

◆エステルゴム
エステルゴムまでは到達可能とのことです。


鉄道:
国内列車、国際列車はプラハ、ウィーン方面を含め、正常に運行されています。




●オーストリア

◆ウィーン
市内観光、プラターの観覧車、地底湖観光も問題ありません。ホテルも通常通り運営されています。

◆ザルツブルグ
市内観光に影響はありません。 ホテルも通常通り運営されています。



●スロバキア

◆ブラティスラバ
市内観光に影響はありません。

ホテル:
以下のホテルに関しては、浸水の恐れのあるホテルはありません。

CITY HOLTE BRATISLAVA、DANUBE MEYDAN、FORUM BRATISLAVA、HOOLIDAY INN BRATISLAVA、RADISSON SAS CARLTON



●ルーマニア

◆ブコビナ地方
8月17日時点で、ブコビナ地方での洪水による被害の為、橋が閉ざされ、ヴォロネッツ(VORONET)とフモール修道院(HUMOR ONASTRIES)が閉鎖されました。


以上、ご注意ください。