パリを旅行中の日本人男性がコンコルド広場を散策中に見知らむ外国人の男性から親しげに声をかけられた。男は片言の日本語で「オレ・ナカタ・ノ・トモダチ」と名乗ると、サッカーのデザインのトレーナーを執拗に売りこんできた。その日本人は、男のしつこさに根負けしてしまい、とうとうそのトレーナーを４００フラン（約８０００円）で売りつけられるはめに。

あとから冷静になってトレーナーを見てみると、それほどの値打ち物でもなさそうで、結局詐欺に遭ったような後味の悪さを覚えたとのことである。
日本でも「俺はあの有名人をよく知ってる」とか「俺はあの有名人とは友達だ」とか名乗る手合いは少なくないが、肝心の有名人の方は、この手の連中を「よく知ってる」わけでも「友達だ」と思ってるわけでもない。これは外国においても同じで、羊頭狗肉を揚げる手合いの美味しい話には必ず裏があると思って望むべし。常に「ノーと言える日本人旅行者」であるべし。