台湾 / 台湾の温泉(その2)
掲載日時:2002年04月22日
情報提供:アイティオージャパン株式会社
前回は『台湾温泉の歴史』をご紹介いたしましたが、今回はその続きとして、
『台湾各地主要温泉の泉質分析』をご紹介します。
(注:交通部観光局1999年発行台湾地区温泉旅館簡介による。PHは近似値を採用)
■ 大屯山火山群温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
金山温泉: 台北県金山郷 / 中性泉 / 45〜50度 / 7
馬槽温泉: 台北市北投区湖田里〜陽金公路馬槽東側 / 琉酸塩化ナトリウム / 75度 / 3
陽明山温泉: 陽明山一帯 / 弱アルカリ性硫オウ泉 / 70〜95度 / 8
鳳凰温泉: 台北市北投区泉源里 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 55度 / 7.5
行義路温泉: 台北市行義路一帯 / 酸性硫オウ泉 / 56〜80度 / 2
北投温泉: (A) 北投区地熱谷一帯 / 酸性硫オウ泉(青オウ) / 85度 / 1
北投温泉: (B) 北投区十八分大礦嘴一帯 / 弱酸性単純泉(白礦) / 45度 / 4〜5
■ 西北部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
烏来温泉: 台北県烏来郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 83度 / 7.4
清泉温泉: 新竹県五峰郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 44度 / 7.9
■ 西部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
泰安温泉: 苗栗県泰安郷錦水村 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 47度 / 8
谷関温泉: 台中県和平郷博愛村 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 62度 / 7.6
紅香温泉: 南投県仁愛郷紅葉村 / 中性炭酸泉 / 63度 / 7
奥万大温泉: 南投県仁愛郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 64度 / 7.6
盧山温泉: 南投県仁愛郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 75度 / 7.3
東埔温泉: 南投県信義郷東埔郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 55度 / 7.2
■ 西南部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
関子嶺温泉: 台南県白河鎮 / 沃素と臭素を含むアルカリ性弱食塩泉 / 75度 / 8.2
大崗山温泉: 高雄県田寮郷 / 中性炭酸泉 / 20度 / 7
不老温泉: 高雄県六亀郷(新林村) / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.3
宝来温泉: 高雄県六亀郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 60度 / 7.2
桃源温泉: 高雄県桃源郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 46度 / 7.5
四重渓温泉: 屏東県車城郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 60度 / 7
■ 東部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
礁渓温泉: 宜蘭県礁渓郷 / 弱アルカリ性水酸化ナトリウム泉 / 60度 / 7.5
員山温泉: 宜蘭県員山郷永和村 / 単純泉 / 42度 / 7.2
清水温泉: 宜蘭県三星郷清水村 / アルカリ性炭酸泉 / 95度 / 9.8
天狗渓温泉: 宜蘭県大同郷土場村 / アルカリ性炭酸泉 / 80度 / 9
仁澤温泉: 宜蘭県大同郷土場村 / アルカリ性炭酸泉 / 90度 / 9
蘇澳冷泉: 宜蘭県蘇澳鎮 / 単純炭酸泉 / 21度 / 7.5
南澳温泉: 宜蘭県南澳郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 65度 / 7.4
文山温泉: 花蓮県秀林郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.1
瑞穂温泉: 花蓮県万栄郷紅葉村 / 含鉄性塩化ナトリウム炭酸温泉 / 48度 / 7
花蓮紅葉温泉: 花蓮県万栄郷紅葉村 / 炭酸水酸化ナトリウム / 47度 / 6.7
安通温泉: 花蓮県玉里鎮 / 食塩性硫化水素泉 / 47度 / 8.8
台東紅葉温泉: 台東県紅葉村 / 化水素泉 / 45〜63度 / 7
知本温泉: 台東県卑南郷 / ナトリウム炭酸水素塩泉 / 45〜56度 / 7〜8
金崙温泉: 台東県金峰郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.1
緑島温泉: 台東県緑島郷 / 硫オウ泉 / 53〜93度 / 5
『成分別特徴及び効能分析』
1)単純泉
無色、無臭、刺激性無し、疲労恢復に効き高齢者に向く。
脳中風、手術及び骨折後の元気恢復などに適す。
2)硫オウ泉
やや黄色を帯び、刺激性が強く、鼻をつく感じがする。毒消しや皮膚を柔かくする作用あり。
神経質、皮膚病、関節炎、糖尿病などに効く。入浴時は空氣の流通に気をつけ、高齢者や皮膚乾燥の人はなるべく入浴を避けること。
また金属類物品が黒くなるので要注意。
3)炭酸泉
無色透明、清涼感あり。血管を拡大し、血液循環をよくし、血圧を降下させる。
高血圧、神経痛、皮膚病及び便泌などに医療効果あり。
4)炭酸水酸化ナトリウム泉
無色透明、皮膚を潤滑する効果あり。別に利尿の効果及び慢性胆ノウ炎、肝臓、消化器官、糖尿病及び関節炎などの症状を改善する。
高血圧及び腎臓病患者は飲用してはいけない。
5)食塩泉
無色透明、保温の効果が良好で、殺菌力が強く、鎮痛の効果あり。
疲労を回復し、神経痛、月経不順、胃腸病、不妊症、痔や便秘などの症状を改善できる。高血圧及び腎臓患者は飲用しはいけない。
6)硫酸塩泉
色はやや黄みを帯び、苦みがある。高血圧、神経痛、動脈硬化や外傷、痔、便秘などの症状を改善できる。明ばんの成分を含むものは飲んではいけない。
7)酸性泉
透明またはやや黄みを帯び、殺菌力が強く、皮膚病、湿疹、水虫、痔や貧血などを治療できる。皮膚に対する刺激が強く、よく潰爛を引き起こすこともあるので要注意。
8)鉄泉:流出の当初は無色であるが、空氣にふれると褐色を呈する。
貧血の改善に対して療効あり、腎臓病、胃腸病、月経不順、腰の痛みや便秘などに効果がある。タオルを水につけただけで黄色くなる。
療効は色がじょじょに濁ってくるにつれて、次第に効いてくる。
(つづく)
『台湾各地主要温泉の泉質分析』をご紹介します。
(注:交通部観光局1999年発行台湾地区温泉旅館簡介による。PHは近似値を採用)
■ 大屯山火山群温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
金山温泉: 台北県金山郷 / 中性泉 / 45〜50度 / 7
馬槽温泉: 台北市北投区湖田里〜陽金公路馬槽東側 / 琉酸塩化ナトリウム / 75度 / 3
陽明山温泉: 陽明山一帯 / 弱アルカリ性硫オウ泉 / 70〜95度 / 8
鳳凰温泉: 台北市北投区泉源里 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 55度 / 7.5
行義路温泉: 台北市行義路一帯 / 酸性硫オウ泉 / 56〜80度 / 2
北投温泉: (A) 北投区地熱谷一帯 / 酸性硫オウ泉(青オウ) / 85度 / 1
北投温泉: (B) 北投区十八分大礦嘴一帯 / 弱酸性単純泉(白礦) / 45度 / 4〜5
■ 西北部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
烏来温泉: 台北県烏来郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 83度 / 7.4
清泉温泉: 新竹県五峰郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 44度 / 7.9
■ 西部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
泰安温泉: 苗栗県泰安郷錦水村 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 47度 / 8
谷関温泉: 台中県和平郷博愛村 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 62度 / 7.6
紅香温泉: 南投県仁愛郷紅葉村 / 中性炭酸泉 / 63度 / 7
奥万大温泉: 南投県仁愛郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 64度 / 7.6
盧山温泉: 南投県仁愛郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 75度 / 7.3
東埔温泉: 南投県信義郷東埔郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 55度 / 7.2
■ 西南部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
関子嶺温泉: 台南県白河鎮 / 沃素と臭素を含むアルカリ性弱食塩泉 / 75度 / 8.2
大崗山温泉: 高雄県田寮郷 / 中性炭酸泉 / 20度 / 7
不老温泉: 高雄県六亀郷(新林村) / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.3
宝来温泉: 高雄県六亀郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 60度 / 7.2
桃源温泉: 高雄県桃源郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 46度 / 7.5
四重渓温泉: 屏東県車城郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 60度 / 7
■ 東部温泉区
温泉名称: 場所 / 泉質 / 露出温度 / PH値
礁渓温泉: 宜蘭県礁渓郷 / 弱アルカリ性水酸化ナトリウム泉 / 60度 / 7.5
員山温泉: 宜蘭県員山郷永和村 / 単純泉 / 42度 / 7.2
清水温泉: 宜蘭県三星郷清水村 / アルカリ性炭酸泉 / 95度 / 9.8
天狗渓温泉: 宜蘭県大同郷土場村 / アルカリ性炭酸泉 / 80度 / 9
仁澤温泉: 宜蘭県大同郷土場村 / アルカリ性炭酸泉 / 90度 / 9
蘇澳冷泉: 宜蘭県蘇澳鎮 / 単純炭酸泉 / 21度 / 7.5
南澳温泉: 宜蘭県南澳郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 65度 / 7.4
文山温泉: 花蓮県秀林郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.1
瑞穂温泉: 花蓮県万栄郷紅葉村 / 含鉄性塩化ナトリウム炭酸温泉 / 48度 / 7
花蓮紅葉温泉: 花蓮県万栄郷紅葉村 / 炭酸水酸化ナトリウム / 47度 / 6.7
安通温泉: 花蓮県玉里鎮 / 食塩性硫化水素泉 / 47度 / 8.8
台東紅葉温泉: 台東県紅葉村 / 化水素泉 / 45〜63度 / 7
知本温泉: 台東県卑南郷 / ナトリウム炭酸水素塩泉 / 45〜56度 / 7〜8
金崙温泉: 台東県金峰郷 / 弱アルカリ性炭酸泉 / 48度 / 7.1
緑島温泉: 台東県緑島郷 / 硫オウ泉 / 53〜93度 / 5
『成分別特徴及び効能分析』
1)単純泉
無色、無臭、刺激性無し、疲労恢復に効き高齢者に向く。
脳中風、手術及び骨折後の元気恢復などに適す。
2)硫オウ泉
やや黄色を帯び、刺激性が強く、鼻をつく感じがする。毒消しや皮膚を柔かくする作用あり。
神経質、皮膚病、関節炎、糖尿病などに効く。入浴時は空氣の流通に気をつけ、高齢者や皮膚乾燥の人はなるべく入浴を避けること。
また金属類物品が黒くなるので要注意。
3)炭酸泉
無色透明、清涼感あり。血管を拡大し、血液循環をよくし、血圧を降下させる。
高血圧、神経痛、皮膚病及び便泌などに医療効果あり。
4)炭酸水酸化ナトリウム泉
無色透明、皮膚を潤滑する効果あり。別に利尿の効果及び慢性胆ノウ炎、肝臓、消化器官、糖尿病及び関節炎などの症状を改善する。
高血圧及び腎臓病患者は飲用してはいけない。
5)食塩泉
無色透明、保温の効果が良好で、殺菌力が強く、鎮痛の効果あり。
疲労を回復し、神経痛、月経不順、胃腸病、不妊症、痔や便秘などの症状を改善できる。高血圧及び腎臓患者は飲用しはいけない。
6)硫酸塩泉
色はやや黄みを帯び、苦みがある。高血圧、神経痛、動脈硬化や外傷、痔、便秘などの症状を改善できる。明ばんの成分を含むものは飲んではいけない。
7)酸性泉
透明またはやや黄みを帯び、殺菌力が強く、皮膚病、湿疹、水虫、痔や貧血などを治療できる。皮膚に対する刺激が強く、よく潰爛を引き起こすこともあるので要注意。
8)鉄泉:流出の当初は無色であるが、空氣にふれると褐色を呈する。
貧血の改善に対して療効あり、腎臓病、胃腸病、月経不順、腰の痛みや便秘などに効果がある。タオルを水につけただけで黄色くなる。
療効は色がじょじょに濁ってくるにつれて、次第に効いてくる。
(つづく)
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