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マレーシア クアラルンプール / 首都圏を覆うヘイズ(煙害)について (続報2)

掲載日時:2005年08月12日

情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社

既に各メディアでも報じられております、インドネシア・スマトラ島の森林火災によるヘイズ(煙害)の状況について、お知らせいたします。
(現地時間、2005年8月12日 17:00の状況)

マレーシア環境省はAPI数値(Air Pollution Index) を毎日11:00と17:00に発表いたしておりますが、本日は発表が行われませんでした。

※参考 (API数値)
 301以上 --- 危険
 201〜300 --- 非常に不健康
 101〜200 --- 不健康



尚、下記は現地スタッフからのレポートとなりますので、公式見解としてではなく、あくまでも参考情報としてご覧ください。

1) ヘイズの無いエリア
ペナン、ランカウィ、東海岸とその島々(レダン島、ランカウィ島、プルフンティアン島等)、コタキナバル、クチン

2) マラッカについて
本日の市街地の様子は昨日より良く、約4km先まで視界があります。
ホテルのスタッフによると、昨日は見えなかったマラッカ海峡のタンカーが、本日は見えたとの事です。尚、本日マラッカは特に問題はございません。

3) キャメロンハイランド
本日の視界は昨日より良く、ホテルのスタッフによると、本日は遠くの山まで見えたとの事です。

4) クアラルンプール
本日の市街地の様子は昨日より良く、昨日は150mほどだった視界が、本日は今現在で2km〜3km位はあります。又、昨日の夕方頃の空気は「何かが燃えている」様な匂いがしましたが、本日はその匂いもほとんどありません。
尚、降雨を期待していますが、本日は未だ降っておりません。降雨がある事で状況は著しく良くなると思われます。
2005年8月12日 15:30現在、オフィスの窓からは青空が戻ってきている様子を見る事が出来ます。
本日は昨日とは比べられないほど、状況が良くなっております。但し状況は変化する場合もございますので、今後もしばらくは注意が必要です。

5) クアラセランゴール (ホタル鑑賞地のエリア)
昨日の17:00の段階で、マレーシア政府が発表しましたクアラセランゴールエリアのAPI数値は531でしたが、現地関係先に確認したところ、ホタルの鑑賞は中止になってはおらず、観光客も通常通りホタルの鑑賞に出かけておりました。
本日の朝、現地の担当者に連絡したところ、昨晩から今朝にかけて雨が降ったため、本日の視界は昨日より大分良くなったとの報告がございました。
尚、先ほどクアラセランゴール市役所に確認したところ、本日のAPI数値は293との報告を受けました。

6) 本日市街地の視界が良くなった理由
ヘイズはマレーシア国内の森林燃焼によって発生するのではなく、インドネシアのスマトラ島内の森林火災から発生いたします。この森林火災の煙が南西季節風で、マラッカ海峡を超えマレーシアにやってきます。
なぜこの時期に燃えるかというと、スマトラ島もこの時期乾季になり、乾季のうちに森林を燃やしプランテーション開拓をしようとするためです。
本日の朝の現地新聞によると、スマトラ島のホットスポット(火災地区)は、2005年8月10日 16:16の段階では「994箇所」ありましたが、昨日 8月11日 16:05の段階では「258箇所」と、その数も大幅に減っております。
この影響もあり、本日のヘイズの状況が大分良くなったと思われます。

7) クアラルンプールとクアラセランゴールが、ヘイズの影響を大きく受けた理由
クアラルンプールの首都圏とクアラセランゴールが、ヘイズの影響を大きく受けた理由といたしましては、マラッカ海峡対岸のスマトラ島が火災地区になり、そこで発生したヘイズが南西季節風によって直接クアラルンプールに運ばれてきたためと思われます。
よって風向きが少し変わるだけで、API数値も大きく下がります。又、一時的な大雨が降るだけでも、状況は大きく変わります。
尚、ヘイズは午前中はひどくありません。夜から午前にかけた時間帯には経済活動がなくなる事がその理由です。
経済活動が活発化する午後から夕方にかけては、ヘイズが一時的に悪化します。

8) マレーシア政府の注意
昨日、マレーシア政府は「自分自身の健康のためにもなるべく水分摂取を多くし、エアコンの効いた場所に留まり、野外での活動を控える様に」との注意喚起を発出いたしております。

9) 今後の弊社のツアーへの対応
1. 3層になっている高機能マスクを、本日より全てのツアーで配布します。
2. 500mlのミネラルウォーターを、1日1人1本配布します。
3. 時間毎にガイドに連絡を取り、その時の一般の状態を確認いたします。(9:00〜17:00の間)
4. ホタル鑑賞について
ホタル鑑賞を行うクアラセランゴール地域のAPI数値は500以上を記録しましたが、これは全ての活動を禁止し住民の避難を勧告しているものではないと、首相は強調しています。
よってお客様には、最初にホタル鑑賞地の状況を説明いたします。ツアーに行くかどうかの最終的な判断は、ガイドとお客様が話し合った後、お客様ご自身に委ねる形にし、全てお客様に決定していただきます。
もしお客様がホタル鑑賞に行くと判断された場合には、ホタル鑑賞の約30分間(屋外に出ている時間)、マスクをしてボートに乗船いただく形となります。

但し、今後万一、マレーシア政府によりホタル鑑賞の中止勧告が出された場合には、催行は中止となりますので予めご了承ください。


今後しばらく、マレーシア政府が発した非常事態宣言の勧告が解除されるまでは、注意を続けて参ります。
以上、現在の状況をお知らせいたします。最新情報が入り次第、改めてご連絡いたします。

尚、現地の状況は刻一刻変化しておりますので、同地域へのご旅行をご予定の方はご注意ください。