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国別現地だより

米国 ロサンゼルス出張報告(現地の状況について)

掲載日時:2001年10月19日

情報提供:株式会社エス・ティ・エス(下村 記)

弊社代表が米国ロサンゼルスに出張した際の様子をレポートしてもらいました。
ご参考にしていただければ幸いです。


●成田空港
先ず成田空港ですが、警備は手荷物検査に集中しているとのこと。

ここで先ず問題なのは、出国者の中に、厳重注意をされているにも関わらず、携帯の電源を入れたままの人、小銭、爪切り、簡易ナイフ、ヤスリ、小型コンピューターやPDA、強いてはベルトのバックルなどの金属にも反応するようにRE-SETされているSECURITY GATEで、それを抜ける前にトレイや事前に係官に申し出ていれば良いのに、ブザーがなってからバッグから取り出したり、また一つ出しては、くぐり、また鳴っては、行ったり来たりしている人が結構いる為に、1分待ち2分待ちする事が多く、列の最後の方にいると、直ぐに30分くらい並ぶことになるとのこと。

これは、今後テロが一段落しても、なお警備はそのまま続行されるようですので、出国される方々は、呉々も、手荷物の内容には、注意されるようお願いします。
他の方々の迷惑になりますので。


●国際線の機内
これはジャンボでも100人に満たない乗客しかいないので、座席は横一列使えて、エコノミーでも、横になって行けるという時期の利点はあるとのこと。
それにスッチーがサービスがこれまた最高!!
王様気分になれる数少ないチャンスとのこと。因みにうちの代表はまた行くらしいです。(いいことあったのかな??)


●ロサンゼルス国際空港
ご存じのように、日本から国際線が到着すると、長い曲がりくねった列に並ばされて、何十分も待った経験をお待ちと思いますが、今はファーストクラスなみに、まっすぐ抜けられるとのこと。
到着して10分くらいで、出てこられるとのこと。ほとんど、チェックも質問もなく、スタンプを押してくれるとのこと。

出迎えですが、基本的に業者つまり、バスのドライバー、ガイド等は登録制になっていて(これは以前からですが)、その人達は問題なくターミナル前のPARKINGに車を駐車できるので、MEETINGやSENDINGは問題ないとのこと。

ただし、一般の人達は、空港内のPARKINGに止められないので、所定の空港が用意した駐車場に車を止めて、SHUTTLE BUSを使って、空港敷地内に行かなければならないので少し不便とのこと。


●空港内の警備
色彩服を着た軍人(治安部隊)が二人一組になって、自動小銃をもって、警邏しているとのこと。


●ロス市内
通常通りですが、街角にはボランティアで、自転車に乗ったSAFE GUARDが巡回していて、治安は通常以上に良いとのこと。もちろん、PATROL CARの巡回も頻繁とのこと。

重要施設たとえば、劇場、テレビ局、CITY HALL等の前に必ず、警察が待機して警備に当たっているとのこと。

テーマパークなども、警察が警備配置をしているが、目立たないようにしているとのこと。
ホテルについては、基本的に通常通りに出入りできるとのこと。ただし、稼働率は落ち込んでいる様子とのこと。

シッピングセンターなどの場所は警備は増強されているが、あくまでも、目立たないように配置されているが必ず警邏は二人一組とのこと。


●メディア関係
日本で報道されているよりもずっと取り扱いは少なく、通常のニュースが主だと言うことと、報道も日本で放映されているような生々しい映像は自粛されているとのこと。
つまり、テロリストを刺激したり、犠牲になった人たちを配慮して、必要最低限のことしか、放道されないとのこと。

ANTHRAX(炭疽菌)についても、すでにワクチンが配布され、予防対策されていて、すでに沈静化しているとのこと。

現時点では誰が背後にいるかなどの捜査の裏付けをしている段階で、日本の報道とは時差があるとのこと。


●米国内の国内線ターミナル
これは国際線よりもチェックは当然厳しく、特に手荷物検査は日本の成田でビービー鳴らした人は、金属関係のものは事前にバックから出したり、ベルトや小銭はトレイに入れたりしないと、ビービー鳴らなくなるまで、何回も遣らされるので、かわいそうとのこと。
これは注意してください。

それと、PASSPORTやAIR TICKETも厳重にチェックするので、あまりオドオドしていると、別室へという笑えない話になってしまうとのこと。勿論、スーツケースは統べて開けて見られるので、恥ずかしいものは入れておかいないようにしてください。

それとジョークは通じない雰囲気なので、間違ってもナイフなどは入れておかないようにしてください。
おもちゃのガンや白い粉などあったら、それこそ出国できないところの話ではないとのこと。


最後に面白い話があります。そういう空港で手荷物のチェックをしている人ですが、これはほとんどが元犯罪者で構成されているとのこと。
彼等を更正させる意味もあったり、悪には悪が分かるという論理なのか?

それはそれでいいのですが、いわば軽犯罪者の更正のためなんでしょうが、中には何を言っているのか? まったく分からない人もいて、でも政府の係官なので、バカにするわけにも行かず、そういうトラブルもあるそうです。これは現場に行って一見してみてください。


以上です。これから渡航される方々の参考になれば幸いです。