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コスタリカ [ Republic of Costa Rica ]

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コスタリカ / サンホセを含む広域に発生した地震について

掲載日時:2009年01月13日

情報提供:株式会社ウニベルツール

2009年1月08日、コスタリカの首都 サンホセ近郊にて発生した地震に関し、在コスタリカ日本国大使館発出の情報を下記にお知らせいたします。



2009年1月08日、コスタリカの首都サンホセを含む広域に発生した地震に関し、現時点で発表されている概要につき、以下の通りお知らせいたします。(1月09日 午後18:00現在)

【発生の概要】
2009年1月08日 13時21分、サンホセ市から北西へ35km(ポアス火山から東へ10km深さ6km)の地点(エレディア県バラブランカ郡)を震源地に、マグニチュード6.2の地震が発生しました。
現在、サンホセ、アラフエラ、エレディア、カルタゴにてアレルタ・ロハ(警戒報)が発令中です。
コスタリカ地震観測所によると、発生後から24時間の間に、大小微震を合わせて約1,500回の余震が観測されており、今後もしばらくの間は十分な注意が必要だと呼びかけています。
なお、今回の地震は、震源地至近のポアスなどの火山活動とは直接の関連はなく、この付近を通る地殻断層が原因と見られています。

【現状】
ファン・サンタマリア国際空港は、点検のため一時閉鎖されておりましたが、すぐに通常通りの運行が再開されており、1月09日の離発着には全く影響は見られません。
トビアス・ボラーニョス国内線空港は、現在、救出活動などに関連する緊急ヘリの離発着を優先に通常通りの運行を行っています。
首都サンホセ市内周辺では、地震発生時、ビル内から一時避難した人々も多く、一部の建物では壁に亀裂が入ったり、ガラスが割れるなどの被害が確認されました。
また、昨日 1月08日は、夕刻杉まで市内の一部道路の信号が止まり、交通渋滞が見られましたが、現在は平常に戻っています。
被災地(下段*を参照)周辺への幹線道路は交通規制が敷かれており、緊急車両以外
の通行は遮断、または規制されている模様です。

◎ 主な災害地域:
 (注)公式には未発表のため、以下はマスコミ報道から、皆様への参考のために抜粋したものです。
* ポアス火山(アラフエラ県)の南東側カリサル町から北へ(バラ・ブランカ地区や、シンチョーナ地区を通る)サンミゲル町までの122号線全域で、大規模な土砂崩れが発生。多数の行方不明者が発生している模様。
* 同ポアス火山の北東部プエルト・ビエホ(エレディア県)周辺を流れる、サラピキ川では、鉄砲水を含む大きな泥流が発生。
* 同ポアス火山の南部サンペドロデポアス村からグレシア方面へ向かう道路でも、一部、がけ崩れや橋が崩壊するなどの被害が発生。

◎コスタリカ赤十字(Cruz Roja)発表に基づく被害状況 (1月09日 13:30現在)
 (1) 死者 --- 9名
 (2) 負傷者 --- 91名
 (3) 行方不明者 --- 42名
 (4) 避難所への避難者数 --- 1,228名

【邦人の安否について】
現時点で、国内在住邦人及びの邦人観光客等が被害に遭ったという報告は確認されておりません。(1月09日 17:00現在)

【周辺の主要観光地への影響について】
 (注)公式には未発表のため、以下はマスコミ報道から、皆様への参考のために抜粋したものです。

1. サンホセ市内における、今回の地震による観光への影響は確認されておりません。

2. ポアス火山国立公園は、地震後の火山活動への影響を調査観測するために、入場制限の是非を検討中であり、しばらくの間、入場規制が行われる予定です。

3. ラ・パス滝(バラ・ブランカ地区)の周辺は震源地に近く、建物が崩壊したほか周辺道路は、土砂崩れ、路面陥没などの影響で一般車両の通行はほぼ不能。
 がけ崩れによる死者・行方不明者もおり、現在赤十字の活動が続いています。
 緊急車両を除き、一般車が通行できる具体的な見通しはまだたっていませんが、交通省によれば、復旧工事はすでに開始されており、早急な開通を目指すとのことです。

4. ラ・パス・ウォーターフォール・ガーデン(私有自然公園兼ホテル)は、最も激しい被害に見舞われ、建物は大きく崩壊したという非公式報が伝えられていますが、現在でも陸路が遮断されているため、詳しい被害状況は、公式には確認されていません。
 同所に取り残されていた観光客や従業員など約265人は、ヘリによる活動などを中心に現在も救助が続いています。同所復旧の見通しは全くたっておりません。

5. プエルトビエホ地区を中心に流れるサラピキ川では、大きな泥流により、周辺の自然環境にも大きなダメージを与えており、現在、サラピキ川におけるジャングルクルーズとラフティングは、運行の安全のため催行を一時的に中止しています。

6. ポアス火山の西側にあたるサルチ村やナランホ市中心部、アレナル火山地域などには大きな被害はなく、これら地域への観光に対する影響はほぼない模様です。

(以上)



弊社では、安全確認がとれるまでの間、同地域への旅行手配を見合わせております。
但し、同地区における宿泊施設からは被害の報告はなく、ほぼ平常通り営業しています。
尚、サンホセの北東部を通るブラウリオ・カリージョ方面ルート(33号線)には被害はなく、プエルトビエホ地区への通行は、この33号線経由であれば可能です。
従って、サラピキ川観光を除く森林散策などを目的としたプエルトビエホ町への訪問そのものには、現時点では問題はありません。

今後この被災に関する最新の公式発表に関しては、在コスタリカ日本大使館のホームページをご覧いただき、誤った報道や噂、デマ等に惑わされぬ様、十分にご注意ください。

※在コスタリカ日本国大使館、発出情報
 http://www.cr.emb-japan.go.jp/japones/novedadesjp/terremotojp.htm


この度の災害は、管轄機関にとっても状況把握が困難な山間部を中心としていたため、被災の全様が明確になるまでに時間を要したため、報告が遅くなりました事を申し添えます。