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チリ / 9月16日、チリ中部沖にて発生した地震の影響について‐続報

掲載日時:2015年09月17日

情報提供:株式会社ラティーノ

現地時間2015年9月16日 19:54頃(日本時間 9月17日 午前07:54頃)、チリ中部沖を震源とする地震に関する情報の続報をお知らせいたします。

■ 死者・負傷者に関して
政府の発表によりますと、現時点では5人の死者が確認されております。
死亡原因としては、家屋損壊の下敷き、土砂崩れに巻き込まれた、心臓発作などです。
現在も1名は行方不明、負傷者は多数、避難対象者は100万人となっております。

地震発生直後にマグニチュード7.9と発表され、その後、マグニチュード8.4に修正され正式発表となったこの地震は、チリ観測史上6番目に大きな地震となっております。発生後も40回以上の余震が観測されるなど、政府が被害地域に非常事態宣言を発令し対応しております。

■ 津波に関して
全国の海岸線に津波注意報が発令され、コキンボ州、バルパライソには2m〜4mの波が到達したものの、事前に避難していたため人的被害はありませんでした。一方、道路や家屋には水害が発生しております。

現時点で津波警報は続いておりますが、ロスラゴス地区、アイゼン地区、マゼラン地区3つの地域では解除されました。

■ ライフラインに関して
被害地域の245,000世帯に停電が発生しております。一方、水道には影響はありませんでした。
病院にも特に大きな被害はありませんでしたが、海岸線に近い病院では避難命令が出されました。

■ 通信状況に関して
通信状況は不安定ですが、通信可能な状況です。そのため通信会社が緊急の連絡を優先するために、通常の連絡はメール、音声メッセージなどを利用することを国民に呼びかけています。
なお、ラジオやテレビ、インターネットに影響は出ておりません。

■ 交通に関して
サンチアゴ国際空港では、一時的に乗客・職員を避難させましたが、調査の結果、特に被害がなかったことから、現在は通常通りフライトも運航しております。なお一部報道によりますと、国内線のフライトの一部にスケジュール変更があるかもしれないとのことです。

サンティアゴ市内や郊外の幹線道路、パナメリカンハイウェイなどに大きな被害は生じておりませんが、被害地域のコキンボや周辺のラ・セレナでは被害状況を把握できていないことから、この地域への移動を避けるよう政府が国民に呼びかけております。

なお、エルキ・ハイウェイ(ロスビロス〜ラセレナ間)では、335km〜350kmの区間、エルテニエンテ橋あたりで道路が封鎖されております。
その他、334km、361km、368km、377kmでは土砂崩れが発生いたしました。
またルート5の「ラリグア〜ロスモジェス間」でも、道路封鎖が発生しております。

■ 学校に関して
二次災害を防ぐため、サンティアゴ北部、海岸に近い場所では休校が決定しております。(詳細は以下の通り)
 アリカ、タラパカ、アントファガスタ、アタカマ、コキンボ、バルパライソ、サンティアゴ、
 オヒギンス、マウレ、ビオビオ、ラ・アラウカニア、ロスラゴス、スリオス、アイセン

■ 隣国・ペルーの状況
隣国のペルーでは、国境の町タクナで小さい揺れが感じられたものの、特に被害は発生しておりません。
また、津波の影響が心配されたリマ海岸線では、一時避難命令出たものの、現時点では解除されております。

該当する地域にご滞在中の方、またご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。
また情報が入り次第、ご連絡いたします。


※9月16日、チリ中部沖にて発生した地震の影響について‐第一報
 URL http://www.otoa.com/news_detail.php?code=29477