ドイツが誇る高級磁器マイセンは、バロック最盛期の１７１０年に、ドレスデンで誕生し、その後エルベ川沿いを西に約２５ｋｍに位置する町 マイセンのアルブレヒト城で磁器の製造が始まりました。
それから３００年もの間、高い技術と伝統は途絶えることなく美しい磁器を作り続け、現在ではドイツを代表する磁器工房となりました。

２０１０年、マイセン磁器誕生３００年を記念して年間を通じ様々な特別イベントが開催されます。そのスタートとなるのが、２０１０年１月２３日からマイセン磁器工房での特別展示「All Nations are Welcome」です。
「文化、国境、宗教の架け橋としてのマイセン磁器誕生３００周年」をテーマとして、３００年間のそれぞれの時代を反映した磁器の他、ハイライトとしてロシア帝国の女王 カタリーナ２世が作らせた「女王」(die Grosse)という名の磁器の展示がされます。
１８世紀におけるマイセン磁器の芸術的発展から、１９世紀になってから国際的な貿易が始まる時代の歴史も知る事が出来、必見です。
尚、この特別展示は、２０１０年１２月３１日まで行われています。