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クロアチア [ Republic of Croatia ]

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国別観光情報

クロアチア / クロアチアの最南端「コナヴレ」

掲載日時:2010年02月15日

情報提供:クロアチア政府観光局

コナヴレ地方はクロアチアの最南端、現在のドブロブニクリヴィエラの南東に位置しますが、その地方を15世紀に購入したのはドブロブニク共和国で、その土地を手に入れて自分のテリトリーを固めました。
コナヴレという名称はラテン語の「カナレ」、「カナリス」、地元では「コナリ」、「カナリ」と言っていた言葉から付いたもので、それはローマ時代にヴォドヴァジャからエピダウルス、つまり現在のツァヴタットに水を供給していた給水設備に関係しています。コナヴレでは独特の自然美とコントラストが交じり合っていて、丘と平野、山岳地帯とカルスト地帯、青と緑、コナヴレの住民風に言うと「上の線と下の線」に分かれます。

コナヴレの丘で区切られている北方から、そしてアドリア海がある南方から東はボココトル湾とプレヴラカ半島まで続いています。西はツァヴタットとオボドの穏やかな入り江に繋がります。中心地はやはり肥沃なコナヴレ台地です。
よく保存されている自然、他では見られなく価値の高い田舎の建築物、この地域の1000年以上の歴史を物語る多くの遺跡、フォークロールを通して1000年間守り抜いてきた伝統、珍しいコナヴレの民族衣装や刺繍、人間と自然の調和の取れた生活、これら全てがコナヴレを特徴的で比類の無い土地としている理由です。

コナヴレ自治体の中心地は中世の小さな町ツァヴタットで、ドブロブニクから19kmの場所にあります。古代のエピダウルムはこの一帯において重要なローマの植民地でしたが、スラブ人とアヴァール人の侵略によって破壊されました。
そこの住民は、現在のドブロブニクと成った近くの集落「ラウス・ラヴェ・ラグサ」に逃げ込みました。歴史・文化遺産で溢れるドブロブニクから近いことや多様な観光内容により、ツァヴタットはアドリア海で最も興味を惹かれる場所の一つとなっています。

訪れる価値が高い観光名所は、ヴラホ・ブコヴァッツァの生家、そしてクロアチアの最も有名な画家の1人である彼の美術館、アテリエ、ギャラリー、彫刻家イヴァン・メシュトロヴィッチの傑作である聖ロク墓地のラチッチ家の霊廟、価値の高い教会の宝物が保管されてある聖ニコラ教区教会のギャラリー、グラフィック、貨幣、希少価値の本、絵画、家具などが並ぶバルタザル・ボギシッチのコレクションです。街中では多くの館やローマ時代の遺跡、そしてヴィラ・ルスティカ劇場や城壁の跡が見られます。

ツァヴタットには9件のホテルがあり、その内5ツ星のホテルは「ホテル・クロアチア」、4ツ星が2軒、他は3ツ星となります。ツァヴタットから南に20kmほど行った場所に位置する小さな漁村で観光地でもあるモルントには、4つの車キャンプ場があり、手付かずの自然の中で休暇を楽しむことが出来ます。
ツァヴタットとモルントの海中は、ダイバー達にとって非常に魅力がある場所です。ツァヴタットの島々、ムルカン、ボバラ、スペタルの直ぐ傍にはアドリア海最大で最も興味深い古代遺跡発掘所があり、それは地中海全体でも大きなものに入ります。紀元前1世紀から紀元2世紀のアンフォラやピトス容器が1,800個見つかった非常に価値の高い発掘所です。ツァヴタットの海中は高いところで100mある美しい海中の壁、海中の洞穴、そして古代から現代にかけて沈んだ沈没船などで溢れています。

コナヴレ地方のセンターであるチリピは、観光客がコナヴレの伝統や特徴的な絹の刺繍が付いた民族衣装を鑑賞出来るそのフォークロールショーで有名です。コナヴレの民族衣装と刺繍は、クロアチア国内外で既によく知られているこの地域一帯のシンボルです。民族衣装はコナヴレの住民の中でも特に女性に関しては、経済的な、あるいは社会におけるステイタスを表すものでした。コナヴレの刺繍は女性の民族衣装の装飾の中でも基本的な要素で、胸元と腕に付けられていたものです。元々その刺繍は、どこの家でも栽培していた桑で作る絹糸を自然の色で染めたもので施されていたのです。

チリピにはコナヴレの「ザヴィチャイナ・クチャ」(典型的な小屋)という博物館があり、そこではその地域の豊かな民族コレクションが保管されています。自然愛好家のお客様には、チリピとツァヴタットの間に固有種の植物や保護されている貴重な動物などが見られる散歩道とサイクリングロードがあります。
コナヴレ最高峰のスニェジュニッツァ山(1,234m)の傾斜下にあるプリドヴォリェ村には、15世紀に建てられた貴族の館があります。コヴァウレ・ドヴォリは、リュタ川の水源と上流に沿った保護されている景観で、川沿いにはドブロブニク共和国時代からある多くの水車小屋や製粉機があります。1550年を過ぎると「ドニ・ムリノヴィ」システムが作られ、それは現在でも見る事が出来、保護下にある文化遺産として紹介されています。

ボスニアの後背地に向かう丘の峠には、同じくドブロブニク共和国時代のソコル、又はソコグラドと呼ばれる要塞があります。要塞は修復され、そこからは美しいコナヴレ地方全体を見渡す事が出来ます。ボカコトル湾への入口を塞いでいるプレヴラカ半島は、その自然価値や微気候のため、特別な保護を受けています。オシュトロ岬の要塞は19世紀中頃に作られたもので、クロアチアの海岸線において最も重要なオーストリア時代の要塞の一つです。

コナヴレ地方ではアクティブな休暇を過ごされたいお客様のために、全て併せると全長約60kmにもなる3つのサイクリングロードを用意しました。冒険心が強い方たちも、それぞれ自分に合ったものが見つかるはずです。というのも、ミハニッチとプリドヴォリェの村の上にはフリークライミングの岩が整備されており、コナヴレにはジープサファリ、ATVサファリ、ポポヴィッチではレクリエーションの乗馬プログラムも用意しています。


※詳細はこちら
 ドブロブニク−ネレトヴァ州観光協会
  URL http://www.tzdubrovnik.hr/ (クロアチア語、英語)
 コナヴレ自治体観光協会
  URL http://www.tzcavtat-konavle.hr/ (クロアチア語、英語)
 コナヴレ自治体
  URL http://www.opcinakonavle.hr/ (クロアチア語)
 チリピ文化芸術協会
  URL http://www.cilipifolklor.hr/ (クロアチア語、英語等)