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クロアチア [ Republic of Croatia ]

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クロアチア ツレス / アドリア海最大の島「ツレス島」

掲載日時:2010年03月25日

情報提供:クロアチア政府観光局

ツレス島は、クヴァルネル湾北部にあるアドリア海最大の島です。南側のオソルは、ロシニュ島と可動橋で繋がっています。
66km続く島の海岸線は入り組んでおり、西部と南部には入り江や小石ビーチがたくさんありますが、北部と東部は急で荒々しい崖に覆われています。
この島を代表するのが淡水のヴラン湖でその表面は海面よりも高い場所にありますが、深さ74mの湖底は海面下になります。良質な湖水は飲む事も出来、ヨーロッパで最もきれいなものの一つであるため、湖に入る事は固く禁じられています。
ツレス島北部は、オーク、セイヨウシデ、ニレの木、栗の木の森で覆われ、島の中央部や南部では牧草や覆い茂った灌木地が見られます。調査によると1,100種類の植物が発見されており、そのうち939種類はこの土地特有のものであります。この島は春が特にきれいで、自然が茂り、薬用効果のある植物の豊かな匂いが空気の中に感じられます。

ツレスの海がどれだけ清潔であるかという事を最もよく証明しているのは、イルカの群れです。ここには100頭から150頭のイルカが生息していると見られています。
鳥類自然公園でもある東海岸の険しく近づき難い部分は、大変珍しい鳥であるシロエリハゲワシの数少ない保護区ともなっています。

古代におけるツレスとロシニュの名称は「アプスィルティデス・ネソイ」(Apsyrtides Nesoi)、又は「オソル島」でしたが、それはその二つの島がオソルの河川を作るまで一つの島であったためです。
ツレスの町は島の山脈の麓、島の西部で発展してきた要塞都市で、そこには先史時代の廃墟や古代の要塞クレクサ、又はクレプサ(Crexa / Crepsa)がありました。先史時代の建物から分かるようにツレスにはその時代から集落がありましたが、発展してきたのは中世の事でした。町の最も重要な文化・歴史遺産の一つは、15世紀のペトリス(ペトリッチ)家の館です。ゴシック後期のその建築物は最古のパトリキの館で、現在ツレス市民がアルサンと呼ぶその建物には博物館があります。

島において最も興味深く、最も特別な場所の一つは、海抜382mの崖にある「ルベニツェ」でしょう。石の町、あるいは要塞と言ってもよいルベニツェは、クロアチアの田園建築の宝物です。石灰質の山に曲がりくねってある3つの線上に並ぶ中世の遺産や古い石造りの家が残る可愛らしい集落です。この場所の特徴は、中世の要塞システムやいくつかの教会関係の建物跡の他にも、素晴らしい小石ビーチが並ぶ海や聖イヴァン湾の絶景です。
しかし「ベリ」もツレス島の最古で昔は最も重要であった集落の一つです。このアクロポリスタイプの集落は、島北部の東海岸上の小高い丘に位置します。この場所にはエコセンター「カプトゥ・インスラエ」(Caput Insulae)があり、そこでは島の自然の多様性や本来の価値、そして文化・歴史遺産を守り、シロエリハゲワシの全体的な保護も任されています。

マルティンシュチツァという場所には南西を向いている大きな入江があり、ツレスの沿岸線で最も穏やかな場所にある比較的新しい集落です。きれいに整備されたこの集落には多くの地中海植物が茂り、家族向けやキャンプだけに集中した観光業を展開しています。集落から北にある美しいビーチは手付かずの自然の中にあり、良質で活動的な滞在や休暇を過ごすための可能性で溢れています。
ヴァルン湾南部には、二つの美しい小石ビーチの間に絵のような海岸集落ヴァルンがあり、その小さな港周りにある集落も家族向けやキャンプの観光業に力を入れています。
プライベートの宿泊施設である長期滞在用アパート式の部屋がたくさんありますが、他にもツレスのキメン、マルティンシュチツァのズラトゥニ・ラヴという2軒のホテル、そしてツレス、マルティンシュチツァ、ベリ、ヴァルンに4つの車キャンプ場があります。


※詳細はこちら
 プリモリェ−ゴラニ州観光局
  URL http://www.kvarner.hr/ (クロアチア語、英語他)
 ツレス市観光局
  URL http://www.tzg-cres.hr/ (クロアチア語、英語他)