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クロアチア [ Republic of Croatia ]

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クロアチア / 赤毛のゾラの町「セニュ」

掲載日時:2010年07月06日

情報提供:クロアチア政府観光局

ヴェレビトゥの麓に位置するセニュを訪れる観光客に向けて「赤毛のゾラの町」という新しいテーマロードが作られました。
「クルト・ヘルト」のペンネームで活動したスイスの作家「Kurt Klaber」が第二次世界大戦前にこの町を訪れた後、1930年代に実在の人物と実際の出来事にインスピレーションを受けた小説「赤毛のゾラとその仲間たち」を執筆しました。
作品が最初に発表されたのが1941年、それから版を重ねました。作品において、14歳のゾラは孤児たちのリーダーで、自らを義賊と言われた海賊にちなんでウスコク団と名乗り、セニュの高台にあるネハイ砦に隠れ住んで、金持ちだけを狙った小さな盗みをして生活しています。

1978年、ドイツ=スイス=ユーゴスラヴィアの共同プロダクションにより制作されたテレビドラマの撮影が、セニュで行われました。ドラマはドイツ語圏で大ヒットして、今でも人気があります。3年前に、赤毛のゾラの活躍を描いた長編映画も撮影され、2008年にドイツの映画館で上映されました。まさしく、この赤毛のゾラの人気と、ドイツ語圏からの観光客がセニュに示す興味によって「赤毛のゾラの町」のプロジェクトが始動しました。
よくデザインされたパンフレットと、ドラマが撮影された旧市街からネハイ砦まで観光客を導くテーマロードが作られ、赤毛のゾラの世界と同時に、セニュの豊かな歴史も知ることができます。

セニュ市のシンボルであるネハイ砦は、1558年、ハプスブルク領とトルコの境界地方の守備にあたったクロアチアの将軍 イヴァン・レンコヴィッチの管理の下に建造されました。破壊された教会や修道院や民家の資材を使って、もとは町の城壁の外に建てられました。2階には将校と砦の司令官の部屋があり、3階には11基の大砲の砲台がありましたが、現在ではこの場所で文化や音楽の催しや学術大会、その他の文化イベントが開催されています。
砦の頂上は望楼として使われていました。昔はそこに見張りの兵士が立ち、陸や海からセニュに接近するものや、島や海岸にいる味方からの煙や光による合図を見張っていました。砦の頂上からの眺望は美しく、クロアチアの海岸、ラブ島、ゴリ島、プルヴィチ島、ツレス島、クルク島、そしてゴルスキ・コタル、ウチュカ、ヴェレビトゥの山々が望めます。ネハイ砦は、5月から11月までの間、観光客に公開されています。

セニュ地方には、ネハイやその他の史跡の他にも、観光客向けのスポットが数多くあります。町の周辺には、山の集落クリヴィ・プートゥ、素晴らしい景色が一望できるヴラトニク峠(698m)、狩猟場や登山・ハンティングに適した場所に恵まれた周囲の森があります。そこには、1848年に作られた由緒ある霊廟が見られる「セニスカ・ドラガ」もあります。
ヴェレビトゥ山の美しさを選び、スヴェティ・ユライ、オルタルを越えて来る方にとって最も頼りになるのが、約50の寝台を備えた山小屋「ザビジャン」です。そこから短時間、あるいは長時間のトレッキングによって訪れることができる数々の珍しい自然 --- 植物園、ハイドゥチュキ・クコヴィ、ロジャンスキ・クコヴィの連峰、ルキナ・ヤマ(ルカの洞窟)などがあります。
セニュは、たくさんの楽しい行事でも知られています。中でも有名なものは1月と2月に行われる冬のカーニバル、7月に行われるクラパ(アカペラの男声合唱)の祭典、そして8月に行われるセニュ・サマーカーニバルです。

※詳細はこちら
 リカ=セニュ県観光局
  URL http://www.lickosenjska.com/ (クロアチア語、英語他)
 セニュ市観光局
  URL http://www.tz-senj.hr/ (クロアチア語、英語他)