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ブラジル / サンパウロにおける治安情報

掲載日時:0000年00月00日

情報提供:外務省 海外安全相談センター

ブラジルでは、一般犯罪が増加しており、特に大都市圏での増加が顕著で、犯罪手口も凶悪化しています。また、麻薬に絡む組織的な犯罪も増えています。

サンパウロにおいては、幹線道路を走行中の車が停車したところを襲う強盗事件が多発していますが、特にコンゴーニャス国際空港及びグアルーリョス国際空港から市内に至る幹線道路において、空港から市内に向かう車両を狙った強盗事件が多発しています。

また、ブラジルでは「短時間誘拐」(あるいは「電撃誘拐」、「稲妻強盗」等と呼ばれる)が多発しており、サンパウロ市内においては、平均して1日12件(2時間に1件)発生しているという調査結果も出ています。手口は、被害者の身体を短時間拘束し、その間に、所持している現金だけでなく、所持しているキャッシュカードやクレジットカードで現金を引き出させ、その現金も強奪するというものです。

■ サンパウロにおける犯罪発生状況は、次のとおりです。
サンパウロ州全域で治安が悪化しており、特に、サンパウロ市内及び大都市圏においては、昼夜を問わず凶悪事件が多発しています。
特に最近、総領事館周辺の邦人が多数居住する地区(ジャルジン・パウリスタ地区、パライゾ地区、ベラ・ヴィスタ地区等)において自動小銃等で武装した強盗団がアパート1棟を占拠する強盗事件が頻発しています。

〔被害例〕
* 午後11時50分頃、邦人等3人がサンパウロ市パライーゾ区の路上を徒歩にて帰宅途中、拳銃を持った男1人に脅され、パスポート、ノートパソコン等在中のバッグ等を強奪された。男は共犯者が運転する自動車に乗り込み逃走した。
* 午前2時頃、邦人宿泊客がサンパウロ市ジャルジン・パウリスタ地区内のホテルに戻ったところ、従業員に変装した強盗犯に拳銃で脅され、財布等を強奪された。強盗犯は4人組で、ホテル従業員や客十数人を拘束し、金品を強奪した後、逃走した。
* サンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポ市の邦人永住者宅に拳銃を所持した2人組の強盗が侵入し、使用人を拘束した後、邦人永住者及び義母を射殺し、金品を強奪して逃走した。
* 午後8時30分頃、パライーゾ地区内のマンションに自動小銃で武装した4人組の強盗が住民を装って乗用車で侵入し、門番等従業員を拘束した後、帰宅した住民を襲い、金品等を強奪して逃走した。
* 午後6時30分頃、ジャルジン・パウリスタ地区内のマンションに自動式拳銃で武装した6人組の強盗団が押し入り、マンション管理人を拘束、監禁した後、帰宅した住民を次々と襲い、金品等を強奪し約3時間後に逃走した。

※ 犯罪被害多発地域
市内は、南米最大と言われる約10万人の人口を誇るエリオポリスのファベーラ(貧民街)の他に約1,800箇所のファベーラに取り囲まれていることから、市内各所では強盗事件や誘拐事件が多発しているほか、ファベーラ周辺地域は、麻薬組織の活動が活発で、麻薬取引等に絡んだ殺人事件が多発しています。

サンパウロは市内全域及び大都市圏が犯罪多発地域ですが、市内では、南部、南西部、東部、北東部地域、また、大都市圏では、ABC地区(ジアデーマ市、サント・アンドレ市、サン・ベルナルド・ド・カンポ市など)、郊外ではカンピーナス市が最も危険であるとされていますので、ファベーラに近寄らないのは勿論ですが、これらの地域では常に防犯意識を高く保つことが必要です。



■ 交通手段の安全性
空港から市内へ至る幹線道路や、空港から帰宅した直後に襲われる強盗事件等が頻発しています。
国際空港および国内空港から市内へ至る幹線道路において、空港から出発した車両が信号待ち等で停車したところを襲ったり、空港から帰宅したところを狙う強盗事件が頻発していることから、空港内および空港から市内への通行に関して特段の注意が必要です。

〔被害例〕
* 午前7時40分頃、邦人がサンパウロ国際空港(グアリューリョス空港)に家族を迎えに行き、車で帰宅したところ、車を敷地内に入れるため門扉を開けた瞬間、男3人が後方から忍び寄り拳銃を突きつけながら脅かし、金品を強奪した後、十数メートル先に駐車してあった車で逃走した。
* 朝、コンゴーニャス空港(国内線)に向かっていた車両が信号停止したところ、オートバイに乗った2人の強盗犯が後部座席に乗っていた被害者に拳銃を突きつけ、手元に置いてあったノートパソコンを渡すように要求した。これに驚いた運転手が運転席のドアを開けて車から脱出したところ、強盗犯は後部座席の被害者を射殺し、ノートパソコンを奪って逃走した。
* コンゴーニャス空港から市内へ至るドゥットラ街道を車両にて走行中、渋滞に巻き込まれて停車したところ、後方からオートバイに乗った2人の強盗犯が拳銃で窓ガラスを激しく叩き、被害者に腕時計を渡すよう要求してきた。被害者は指示に従い、高級腕時計を強奪された。
また、市内および大サンパウロ圏においては、時間、場所を問わず、信号待ちなどで停車した車両に対する拳銃を使用しての強盗事件および強盗殺人事件が多発しています。
* 午後7時40分頃、サンパウロ市パライゾ区の交差点において、家族を乗せた邦人が自家用車で信号停止したところ、2人の男が拳銃を見せながら窓を強く叩いて脅かし、現金を強奪した後逃走した。
* 午後11時頃、被害者(日系人)がサンパウロ市東地区において赤信号のため減速した際、拳銃を所持していた強盗犯が車両に近づいてきた。その時、信号が青になったため被害者が加速し始めたところ、犯人が発砲し、頭部に命中して被害者は死亡した(犯人は、乗用車が加速するのを見て被害者が逃走したものと思い発砲したと推測される)。
* 午前9時頃、被害者が乗用車で坂道を下っていたところ、乗用車が前方をふさぎ、助手席の男が被害者に拳銃を突きつけながら「強盗だ」と言った。被害者が驚いてブレーキから足を離したところ、車が少し動いたため、それを見た犯人は驚いて発砲した。弾は被害者の口と右肩に命中したが、命は取りとめた。

※ 車運転時の注意事項
* 車は走行中も、窓は完全に閉め、ドアロックは確実に行う。
* 停車時に見知らぬ人が近づいて来ても、窓は開けない。
* 渋滞で停車することを避けるため、多少回り道でも混雑する道路を避ける。また、混雑している時間帯の外出を極力避ける。やむを得ず、交差点等で停車する場合は、停車前の徐行期間を長く取って、できるだけ停車時間を短縮し、徐行期間中、前後左右に目線を配って不審者に対する警戒を行い、且つ車1台分以上の車間距離を開けて停止する。また、歩道側への停車は避ける。
* 駐車する場合は、周辺をよく確認する。
* 駐車した後は、車の中に留まらない。
* 駐車している車に戻った時、付近に不審者(車)がいないか確認する。いる場合は、決して車に近寄らない。また、乗車前に必ず車内を点検する。
* 車の鍵は、乗る直前に取り出す(取り出す際にもたつかない)。
* ヒッチハイカーを乗せない。
* 走行中はできる限りバックミラーで後方を確認する等して、尾行の有無を点検する。尾行されている場合は、携帯電話により直ちに190番(警察)に通報するとともに、あらゆる手段を使って追跡を振り切り、警察施設やガソリンスタンド等安全な場所に緊急避難する。
* 道路に障害物を置いたり、高架橋から石を落とす等して車を停める手口がある他、駐車中の車のタイヤを工作する等して走行中のパンクを誘引する手口もあるので、走行中にパンクを含め異変を感じた場合は、直ちに停車することなく、可能な限り安全な場所まで走る。なお、空港送迎時においては、タイヤ等に工作されないよう、必ず運転手を車両に待機させる。
* 自家用車を運転中はもちろん、タクシーに乗車する場合についても、バッグ等の所持品はトランクや足下に置くなどして、外部から見えないようにする。
* 走行中にフロントガラスにインク等を投げつけ、停車したところを襲う手口もあることから、何らかの異常を察知した場合には、その場で停車することなく警察署、ガソリンスタンド等比較的安全な場所まで走行し続ける。)

※ 交通機関利用時の注意事項
* バスは複雑な路線経路になっており、バス内における窃盗、強盗事件が多発しているので利用は極力避けることが賢明です。サンパウロ市内で昨年バス内で約15,000件(1日40件)の強盗事件が発生し、9人の運転手や車掌が殺されています。また、地下鉄においては、混雑時のスリが頻発しておりますし、最近では車内で拳銃を使用した強盗事件が散見されておりますので注意が必要です。
* タクシーを利用する際は、流しのタクシーの利用は避け、ラジオ・タクシーを利用したほうが良いでしょう。車内においては、強盗の標的になる危険性があるため、車外から見える場所にカバン等の荷物を置かないことが必要です。また、支払いは必ず車内で済ませ、釣り銭や財布を手に持ったまま降りないよう注意して下さい。



■ 防犯対策
* できるだけ団体行動をする。
 単独行動は危険なので、昼夜を問わず一人歩きは避け、できるだけ5〜6人以上のグループで行動する。また、見知らぬ人が話しかけてきても立ち止まらず、後をつけてくる人がいる等の不審を感じたら、直近の商店等に一時避難しやり過ごす。
* 服装、装飾品及び携行品には十分気を付ける。
 服装は高価なものを身につけず、目立たないものを着用し、装飾品(特に指輪、ネックレス、イヤリング等)ははずしておく。また、ハンドバッグ等の手荷物についてもできる限り携行しない。
* 現金等の貴重品の取り扱いには十分注意する。
 必要以上の現金を携行しない。また、人前で財布を出して現金を出し入れするなどの行為は、犯罪を誘発することになり極めて危険なので注意する。
* 人通りの少ない脇道や暗い通りは避ける。
 できるだけ、人通りの多い通りを選び、脇道等には絶対に足を踏み入れない。また、市内中心部周辺には「ファベーラ」と呼ばれる貧民街、スラム街が存在するが、同地区に入り込まないように注意する。
* 夜間から早朝にかけての外出は控える。
 人通りの多い大通りであっても、夜10時を過ぎると、強盗、窃盗等の犯罪が多発しており、また、コカイン等の覚醒剤や麻薬の販売人や常習者が多数徘徊しているので、極めて危険であり、努めて外出を控える。
* 強盗被害に遭遇した場合には絶対に抵抗しない。
 たとえ子供の強盗であっても、拳銃等の武器を所持している可能性が高く、また、単独犯のようであっても周囲で見張りをしている仲間が必ずいるので注意する。
 また、犯罪者に現金等を渡そうと慌ててポケット等に手を突っ込んだりすることは、武器を出そうとしていると勘違いされるので、相手にポケット等を探らせるくらいの余裕を持つ。また、言葉等の問題で難しい面もあるが、自分の手荷物等を守ろうとすることが、犯罪者に「抵抗」と取られることもあるので、できるだけ冷静に対処する。
* 旅券のコピーやクレジットカードの紛失時の連絡先を携行する。
 盗難の被害に遭った場合の事後処理としては、旅券については、再発行等の手続きを行うことになるが、その際、所持していた旅券の番号等が必要になるので、予め、旅券のデータが書き込まれているページのコピーと写真(2枚)を旅券とは別に携行する。また、クレジットカードやトラベラーズチェック等については、紛失の際の緊急連絡先を携行する。



■ 緊急時の連絡先
* 警 察: TEL 190 (国内共通)
* 救急車: TEL 192 (国内共通)
* 消 防: TEL 193 (国内共通)
* 在サンパウロ日本国総領事館: TEL (55-11)3254-0100


※このページ内の情報は、外務省「海外安全ホームページ」より引用しております。

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