過日、昼食のため日系モールを訪れた日本人駐在員が駐車場で銃を突きつけられ財布を奪われるという事件が発生した。

　当地では銃が使われる事件は珍しくもないが、事件発生の場所が、多くの日本企業が進出し、駐在員もたくさん住むトーランスの、しかも日系コミュニティの中心的な場所であるミツワ・マーケット・プレイス(旧ヤオハン)の入ったモールであること、しかも白昼男性が襲われたことに当地の日系社会は衝撃を受けている。この場所は以前にも買い物にきた駐在員夫人が車ごと連れ去られるという事件も発生しており、トーランスももはや安全なところとはいえなくなってしまった。

　前記いずれの事件も、このモールに日本人がたくさんやってくるということを承知の上での犯行であり、明らかに日本人を狙ったものであろう。当地における重大犯罪の増加傾向は、昨年すでに報告した通りであるがロサンゼルスを旅行する人や常住者は、常に危険と隣り合わせであることを認識して行動すべきである。

　今回の事件の教訓は次のようなことであろう。

　 1) 安全と思われている場所でも用心が必要であること。
　 2) とくに駐車場では気をつけること。(明るい場所にとめる。バンなど大きな車のとなりにとめない等、死角になる場所をさける。)
　 3) 運悪く襲われたら抵抗しないこと。