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ウズベキスタン / ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方 最終回「ウズベキスタンのカンナ」

掲載日時:2012年03月30日

情報提供:ウズベキスタン政府観光局

タシケントから飛行機で約1時間、または車で約5時間30分、ウズベキスタン東部フェルガナ近郊のリシタンでは、日本人が創ったボランティア日本語学級「NORIKO学級」で、多くのこども達が日本語を勉強しています。
日本でNORIKO学級を支援しているリシタン・ジャパンセンター(RJC) 事務局長 寺尾 千之(てらお ちゆき)氏による『ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方』の最終回です。



最終回 〜 ウズベキスタンのカンナ 〜
「月の砂漠」をイメージしてタシケント空港に降り立った観光客が、一様に驚くのが夏、青々と茂った街路樹だ。広々とした道路には、センターラインに沿って真っ赤なカンナが咲き誇っている。さかのぼって1945年11月、初冬に咲く真っ赤なカンナに、シベリアからタシケントに辿り着いた抑留者達が「温暖な土地だ!」と励まされていた。

ウズベキスタンには、抑留者800余名が眠る日本人墓地が13ヵ所あり、地元の人々によって見守られている。日本全国からの寄付で建立された記念碑の一つが、タシケントの日本庭園近くにあり、2006年には同国を訪れた小泉純一郎元首相が献花している。
記念碑に刻まれた200余文字に、昨夏、抑留体験者(85歳)が墨を入れた。「1945年〜永遠の平和と友好を念じ建立する」の碑銘が白い大理石にくっきりと浮かび上がった。この経緯は2月に共同通信社から配信され、墨入れの抑留体験者には全国から多くの反響が寄せられたという。

リシタンから車で1時間余りのコ―カンドにも日本人墓地がある。NORIKO学級ボランティア講師達は、参拝の折には1940年代の日本、「フダヤル・ハン宮殿」見学の際には1860年代のウズベキスタンに思いを馳せている。
「今、平和に過ごせるのは皆さんのおかげです。皆さんの死を無駄にしないよう努力します」と参拝していた学級創設者も2005年に他界された。親友ご夫妻により建立された記念碑が学級正門奥から生徒達を見守っている。
ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」は、「日ウズ交流の原点」とも言えるウズベク全土のこれら記念碑・鎮魂の碑に捧げるべきタイトルだったのだと、連載の終わりにあたり、心から思う。

〔文: リシタン・ジャパンセンター(http://rjc.bz/) 事務局長 寺尾 千之〕

宮殿前の公園宮殿前の公園

墓地に咲く赤いカンナ墓地に咲く赤いカンナ

創設者記念碑創設者記念碑

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