2021年4月19日(月)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)では、本年4月に正式オープンした「国立文明博物館」の視察を実施いたしました。
以下に、その様子をご報告いたします。
2021年4月3日、世界中のエジプトファンが注目する中、華々しく行われたミイラのロイヤルパレード。その翌日の4月4日に国立エジプト文明博物館が正式オープン、そして4月18日には移送された王達のミイラが展示されたミイラ室の一般公開が始まりました。
JTUEではミイラ室がオープンした翌日、4月19日に国立エジプト文明博物館の視察を実施いたしました。以下にそのレポートをご報告いたします。
■ 国立エジプト文明博物館について
2017年ソフトオープン、2021年4月に正式オープン。
日本人建築家・磯崎新氏も展示企画にかかわるモダンで洗練されたデザインの文明博物館。23,000平米という広大な敷地には、国際会議場、修復センター、カフェ、シアター、レプリカショップなどが併設されています。
博物館は先史時代から古代エジプト、グレコローマン、コプト教、イスラーム、近代までの展示が1フロアにまとめられ、様々な時代のエジプトの文明を網羅した展示となっています。
★ 国立エジプト文明博物館 インフォメーション (2021年4月現在)
〔開館時間〕
09:00〜17:00 ※金曜日のみ18:00〜21:00の夜間営業あり
〔入場券料金〕
EGP200
〔カメラ券等料金〕
カメラ券: EGP50 (フラッシュは禁止、またミイラ室は撮影不可)
** スマートフォンでの撮影は無料
セルフィー用スティック使用料金: EGP20
カメラスタンド使用料金: EGP30
〔イヤホンガイド〕
1台につき: EGP30
〔オフィシャルサイト〕
https://nmec.gov.eg/ にてオンラインチケット購入可
〔バリアフリー対応〕
車いすをご利用の方も見学がお楽しみいただけるよう、スロープやエレベーターなど
バリアフリーが完備されています。(車いすの貸し出しもあります)
■ コロナ対策と自動チケット改札ゲート
館内入場する前に、体温チェックがあり、コロナ感染防止対策として
* マスクの着用
* 1メートル間隔のソーシャルディスタンス
* 展示品には触れない
* 使用後殺菌処理されたイヤホン
(6名以上のグループの場合、イヤホンガイドの着用が義務付けられています。)などが記載されています。
またチケットは磁気式になっており、自動改札ゲートにかざすと入場ができるようになっており、手作業でのチケット確認がなくなりました。
■ ミイラホール
展示スペース850平米の広さを誇るミイラホール、現在展示中のミイラは20体です。
デザインのコンセプトは「ファラオたちが眠る王家の谷を散策するイメージ」といいます。
そのコンセプトが示す通り、一歩足を踏み入れると、薄暗い墓の中に眠っているかのようなファラオの姿が目に飛び込んできます。ここ文明博物館のミイラ室は見学順路に沿って一体一体のミイラをゆっくり見学できるよう設計されており、20のうち12体のミイラはその棺とあわせての展示、またアメンヘテプ2世とトトメス4世のミイラの傍らには、船やウシャブティなどの副葬品も展示されています。
現在、アメンヘテプ3世とメリトアメン王妃のミイラが同博物館の修復センターに保管されており、修復完了後に順次展示の入れ替えを行う予定だそうです。
なお、ミイラ室でのガイドの説明は禁じられているため、説明は外で行います。
〔現在展示中のミイラ〕
* 第17王朝 (1体)
セケンエンラー・タア2世
* 第18王朝 (9体)
イアフメス・ネフェルタリ王妃、アメンヘテプ1世、トトメス1世、トトメス2世、
ハトシェプスト女王、トトメス3世、アメンヘテプ1世、トトメス4世、ティイ王妃
* 第19王朝 (5体)
セティ1世、ラムセス2世、メレンプタハ、セティ2世、サプタハ
* 第20王朝 (5体)
ラムセス3世、ラムセス4世、ラムセス5世、ラムセス6世、ラムセス9世
■ メインホール
常設の展示場となるメインホールでは、文明の夜明け、ナイル、国家と社会、物質文化、精神世界(宗教と思考)などのテーマに沿ったコレクションを先史時代、ファラオの王朝時代、イスラム時代、コプト時代の各エリアに分けて展示しています。
約2,000平米の広々としたスペースに壁や仕切りは使われておらず、ホールの隅々まで見渡すことができ、中心にはミイラホールを見下ろす円形の吹き抜け、天井にはピラミッドを逆さにして吊るしたようなオブジェが飾られています。
■ 各地からの移動所要時間の目安 (Google map 調べ)
* カイロ国際空港から --- 約24km / 約45分
* ムハンマド・アリ・モスクから --- 約6.5km / 約13分
* ハーンハリーリーから --- 約10km / 約20分
* エジプト考古学博物館から --- 約7km / 約15分
* ギザの3大ピラミッドから --- 約18km / 約40分
* 大エジプト博物館から --- 約18km / 約40分
※時間帯、交通状況によって大幅に変わることもあります。
現在見学可能な場所はメインホールでの展示のみですが、以前公開されていた2階建ての展示ホールも今後オープンする予定とのこと。またミイラ室は現在は第17王朝〜第20王朝時代の20体のミイラのみが展示されておりますが、今後は他のミイラも展示が予定されており、王家の谷とそれぞれの墓を再現した展示室も増設される予定とのことです。
以下に、その様子をご報告いたします。
2021年4月3日、世界中のエジプトファンが注目する中、華々しく行われたミイラのロイヤルパレード。その翌日の4月4日に国立エジプト文明博物館が正式オープン、そして4月18日には移送された王達のミイラが展示されたミイラ室の一般公開が始まりました。
JTUEではミイラ室がオープンした翌日、4月19日に国立エジプト文明博物館の視察を実施いたしました。以下にそのレポートをご報告いたします。
■ 国立エジプト文明博物館について
2017年ソフトオープン、2021年4月に正式オープン。
日本人建築家・磯崎新氏も展示企画にかかわるモダンで洗練されたデザインの文明博物館。23,000平米という広大な敷地には、国際会議場、修復センター、カフェ、シアター、レプリカショップなどが併設されています。
博物館は先史時代から古代エジプト、グレコローマン、コプト教、イスラーム、近代までの展示が1フロアにまとめられ、様々な時代のエジプトの文明を網羅した展示となっています。
★ 国立エジプト文明博物館 インフォメーション (2021年4月現在)
〔開館時間〕
09:00〜17:00 ※金曜日のみ18:00〜21:00の夜間営業あり
〔入場券料金〕
EGP200
〔カメラ券等料金〕
カメラ券: EGP50 (フラッシュは禁止、またミイラ室は撮影不可)
** スマートフォンでの撮影は無料
セルフィー用スティック使用料金: EGP20
カメラスタンド使用料金: EGP30
〔イヤホンガイド〕
1台につき: EGP30
〔オフィシャルサイト〕
https://nmec.gov.eg/ にてオンラインチケット購入可
〔バリアフリー対応〕
車いすをご利用の方も見学がお楽しみいただけるよう、スロープやエレベーターなど
バリアフリーが完備されています。(車いすの貸し出しもあります)
■ コロナ対策と自動チケット改札ゲート
館内入場する前に、体温チェックがあり、コロナ感染防止対策として
* マスクの着用
* 1メートル間隔のソーシャルディスタンス
* 展示品には触れない
* 使用後殺菌処理されたイヤホン
(6名以上のグループの場合、イヤホンガイドの着用が義務付けられています。)などが記載されています。
またチケットは磁気式になっており、自動改札ゲートにかざすと入場ができるようになっており、手作業でのチケット確認がなくなりました。
■ ミイラホール
展示スペース850平米の広さを誇るミイラホール、現在展示中のミイラは20体です。
デザインのコンセプトは「ファラオたちが眠る王家の谷を散策するイメージ」といいます。
そのコンセプトが示す通り、一歩足を踏み入れると、薄暗い墓の中に眠っているかのようなファラオの姿が目に飛び込んできます。ここ文明博物館のミイラ室は見学順路に沿って一体一体のミイラをゆっくり見学できるよう設計されており、20のうち12体のミイラはその棺とあわせての展示、またアメンヘテプ2世とトトメス4世のミイラの傍らには、船やウシャブティなどの副葬品も展示されています。
現在、アメンヘテプ3世とメリトアメン王妃のミイラが同博物館の修復センターに保管されており、修復完了後に順次展示の入れ替えを行う予定だそうです。
なお、ミイラ室でのガイドの説明は禁じられているため、説明は外で行います。
〔現在展示中のミイラ〕
* 第17王朝 (1体)
セケンエンラー・タア2世
* 第18王朝 (9体)
イアフメス・ネフェルタリ王妃、アメンヘテプ1世、トトメス1世、トトメス2世、
ハトシェプスト女王、トトメス3世、アメンヘテプ1世、トトメス4世、ティイ王妃
* 第19王朝 (5体)
セティ1世、ラムセス2世、メレンプタハ、セティ2世、サプタハ
* 第20王朝 (5体)
ラムセス3世、ラムセス4世、ラムセス5世、ラムセス6世、ラムセス9世
■ メインホール
常設の展示場となるメインホールでは、文明の夜明け、ナイル、国家と社会、物質文化、精神世界(宗教と思考)などのテーマに沿ったコレクションを先史時代、ファラオの王朝時代、イスラム時代、コプト時代の各エリアに分けて展示しています。
約2,000平米の広々としたスペースに壁や仕切りは使われておらず、ホールの隅々まで見渡すことができ、中心にはミイラホールを見下ろす円形の吹き抜け、天井にはピラミッドを逆さにして吊るしたようなオブジェが飾られています。
■ 各地からの移動所要時間の目安 (Google map 調べ)
* カイロ国際空港から --- 約24km / 約45分
* ムハンマド・アリ・モスクから --- 約6.5km / 約13分
* ハーンハリーリーから --- 約10km / 約20分
* エジプト考古学博物館から --- 約7km / 約15分
* ギザの3大ピラミッドから --- 約18km / 約40分
* 大エジプト博物館から --- 約18km / 約40分
※時間帯、交通状況によって大幅に変わることもあります。
現在見学可能な場所はメインホールでの展示のみですが、以前公開されていた2階建ての展示ホールも今後オープンする予定とのこと。またミイラ室は現在は第17王朝〜第20王朝時代の20体のミイラのみが展示されておりますが、今後は他のミイラも展示が予定されており、王家の谷とそれぞれの墓を再現した展示室も増設される予定とのことです。
博物館外観
敷地内には広大な池や遊歩道も
コロナ対策と自動チケット改札ゲート
館内チケット売り場
大きな荷物はクロークに預けます (無料)
エントランスホールとメイン展示ホールを結ぶトンネル型のブリッジ
自動改札ゲート
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