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海外旅行情報はOTOA[ 一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会 ]


【海外旅行現地情報】ツアーオペレーターが配信する海外の新着情報を掲載。

アイスランド / レイキャネス半島、火山情報 (11/14 19:00現在)

掲載日時:2023年11月15日

情報提供:株式会社ヴァイキング

アイスランド国営放送が今回の火山について以下の通り報じております。

レイキャネス半島では地震が頻発しており、多くの住民が被害を受けているグリンダヴィークでは注意を要する状況が続いておりますが、それ以外のアイスランドの各地では何ら影響も出ておりません。
レイキャネス半島の西端に位置するケフラヴィク国際空港を離発着するフライトも全てダイヤ通りに運航、また空港と首都・レイキャビクを繋ぐ道路41号線も、それに繋がる1号線・リングロードにおいても影響は皆無です。

住民が避難し今も計測分析が続くレイキャネス半島以外では、仮に現在のエリアで地震や火山の噴火があろうともは危険が及ぶことはありません。住むにも訪れるにもアイスランドは安全な国なのです。
マグマが貫入した溶岩回廊の最南端の海底で噴火が始まる可能性が現在もわずかにあり、その場合は火山灰の噴煙が上がり航空機の運航に影響が出る可能性がありますが、その場合でも、2010年に氷河の下で爆発的に噴火したエイヤフィアトラヨークトルの時のような規模には決してならないでしょう。

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2023年11月14日の13:00、アイスランド気象庁が最新の情報と評価を以下の通り発信しました。

昨日夜半から、マグマが貫入しているエリアで700回の地震が観測され、ブルーラグーンから約3kmのHagafellでは最大マグニチュード3.1が観測されました。また、21:00過ぎにKleifarvatnでは最大マグニチュード3.8が観測されています。
ほぼ全ての地震がマグマ貫入が進むエリアで起きており、小規模ではあるものの震源は3〜5kmの深さです。地面の移動が続き、マグマの貫入の動きと一致しています。
11月12日と13日のマグマの流れは秒速75立方メートルと計測され、地下800mの場所で発生しています。
地震の観測で最も注目しているのはマグマが貫入しているエリアとグリンダヴィークです。新たなGPSステーションが街中と周辺に設置され、形成された土地の陥没や窪みは現在も活動を続けていることを示しています。従って溶岩噴出の可能性は今も高く、それはマグマの貫入が進んでいるエリアに沿って起きる可能性が最も高く、データ上、それ以外の場所では想定できません。

** LIVEBLOG: Reykjanes Peninsula and Grindavik - RUV.is (ruv.is)
 https://www.ruv.is/english/2023-11-10-liveblog-reykjanes-peninsula-and-grindavik-396249

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なお引き続き 溶岩の噴出の可能性が高まっていることからAviation Color Codeは現在もオレンジで、これは噴火しても火山灰はゼロかわずかのため、航空機の運航には甚大な影響は及ぼさないという警戒レベルです。
現在のところ 今回も噴火時、上述の通り大規模な火山灰の噴出は想定されておらず、航空機の運航には甚大な影響は出ないものと、予測されております。

** Aviation colour code map | Volcanic hazards | Icelandic Meteorological office (vedur.is)
 https://en.vedur.is/weather/aviation/volcanic-hazards/

また、11月14日 18:50にブルーラグーンが新たに情報を発出し、11月30日 朝07:00まで営業中止を延長することを決定しております。
このような状況下ですが、ブルーラグーンを含めたレイキャネス半島へのツアーは一時停止となっておりますが、それ以外のツアーはアイスランド全土で催行・運行が続いております。

なお、噴火の可能性がある現地に24時間のライブカメラが設置されましたので、以下にそのリンクをお知らせいたします。
** (637) Grindavik - Sylingafell - Sudur - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Qvw5qh5K4wI

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現地11月14日 夜、在アイスランド日本大使館から以下の情報が発信されておりますので、あわせてご確認ください。
現在アイスランドにご滞在中の方、また近日中にご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。



【注意喚起】 火山噴火の可能性について (2023年11月14日更新)

1.現在発令されている警戒情報・宣言等
アイスランド国民保護・危機管理局によって緊急フェーズ(※)に指定されています。

※アイスランドにおいては、自然災害等における警戒レベルが以下の3段階に分けられています。
(1) Uncertainty Phase (不確定フェーズ)
生命、財産、地域社会や環境に対する脅威が認知された段階。アイスランド当局は関係各所との協議等、様々な調整を開始する。状況の監視、評価、調査が強化され、事象に対する脅威度評価が定期的に実施される。

(2) Alert Phase (警戒フェーズ)
脅威度評価によって脅威の増加が示され、対象地域住民の安全確保のために早急な対策が求められる段階。対象地域の救急・警察・消防等の体制を強化し、規制、閉鎖、避難などの予防的措置を講じる。このレベルは国民に対する警告として位置付けられる。

(3) Emergency / Distress Phase (緊急フェーズ)
生命、財産、地域社会や環境に対して脅威を及ぼす可能性が差し迫っている段階あるいは既に何らかの影響が発生している段階。死傷者やあらゆる損害、損失を防ぐために直ちに対策が講じられる。対象地域内に滞在している者に対して、必要に応じて携帯電話を通して政府から緊急アラートが送信される。国民は何らかの緊急事態を察知した場合、ためらわずに112に通報することが求められる。緊急事態宣言に相当。

2.現在発せられている指示及びアイスランド政府等による支援
(1) 現在発せられている指示等
グリンダビーク市に滞在している方は直ちに街から避難してください。
日本国籍者で避難を行った方は、当大使館まで必ずご連絡ください。

【連絡先: 在アイスランド日本国大使館領事班】
 電話番号: 510−8600 (代表) / 510−8612 (領事班直通) / 864−3255 (時間外)
 メール: iceland-consul@rk.mofa.go.jp   注: メール送信時は、@を半角に変換してください。

(2) アイスランド政府等による支援
以下の2ヵ所に避難所が開設されている他、アイスランド赤十字社が住宅提供者と入居希望者のマッチング事業を行っています。避難所利用にあたって登録等は不要ですが、赤十字社が行うマッチング利用については申し込みが必要です。希望者は以下のサイトから申し込みを行ってください。
なお、原則としてグリンダビーク市からの避難を余儀なくされた方が対象となります。
避難所などへ避難した方は、当大使館まで必ずご連絡ください。
ア. 避難所
 ・Korinn避難所:Vallakor 12-14, 203 Kopavogur
 ・Itrottahus Keflavikur避難所:Sunnubraut 34, 230 Reykjanesba
イ. 住宅マッチング申し込み
 アイスランド赤十字社HP https://www.raudikrossinn.is/english

3. アイスランド観光について
(1) ケプラビーク国際空港への影響
噴火の規模や風向きなどによっては、火山灰や火山ガスなどが空港まで届く可能性が考えられます。
この場合、状況によっては空港閉鎖や航空便の欠航などがあり得ますので、空港HPなどか ら最新の運航状況をご確認ください。
※ケプラビーク国際空港HP https://www.isavia.is/en/keflavik-airport

(2) ブルーラグーン
11月9日〜11月16日までの間、ブルーラグーンは一時的に閉鎖されています。状況によって閉鎖期間が延長されることが十分に考えられますので、訪問予定の方はブルーラグーンのHPなどから最新の営業状況をご確認ください。
※ブルーラグーン https://www.bluelagoon.com/

(3) 首都レイキャビクへの影響
レイキャビクは噴火予想地点から約50kmの距離があり、噴火による直接の被害は無い見込みですが、噴火予想地点には地域周辺への電力や温水供給を担うスヴァルツエンギ地熱発電所が存在し、同発電所が被害を受けると首都へのインフラ供給に何らかの影響を及ぼす可能性があります。

(4) その他地域への影響
現状ブルーラグーンへの観光は不可ですが、その他日本人が多く訪れる有名な以下のスポットなどは噴火の影響を受けない見込みです。しかしながら訪問にあたってはご自身の責任において 必ず最新情報をご確認ください。また併せて航空便の運航状況もご確認ください。
なおブルーラグーンの一時閉鎖を受けて、観光客がスカイラグーンに殺到していますので、早めの予約をおすすめいたします。

【観光に問題はないと思われるスポット】
 * 首都レイキャビク近郊
 * グリームルの滝
 * ゴールデンサークル近辺
  (シンクヴェトリル国立公園、ゲイシール(ストロックル)間欠泉、グトルフォスの滝)
 * ヴァトナヨークトル国立公園
 * レイニスフィヤラ (ブラックサンドビーチ)
 * ダイヤモンドビーチ
 * スコーガフォスの滝
 * キルキュフェットル山  など

4. アイスランド政府による火山噴火に関するQ&A
アイスランド政府は、火山噴火の可能性が高まっている現状を踏まえ、火山噴火に関するQ&Aを公開しましたので政府ホームページからご確認ください。以下ご参考までに日本語訳を掲載します。
※アイスランド政府によるQ&A
 https://www.government.is/topics/public-safety-and-security/seismic-activity-in-reykjanes

(1) 火山噴火の可能性は?
アイスランド気象庁によれば、今後数日以内に噴火する可能性が高い。しかし、いつ、どこで噴火が起こるかを現時点で予測することは困難であり、アイスランド気象庁、アイスランド国民保護・危機管理局、アイスランド大学の科学者によるチームが状況を注意深く監視し、動向を分析している。

(2) 火山噴火が航空便に与える影響は?
航空便の乱れを完全に否定することはできないが、科学者たちによればその可能性は低いとみられている。航空便の乱れは噴火の規模と場所に左右される。通常は火山噴火が与える影響は特定の地域に限定される。同じ地域で起きた過去の噴火では航空便には影響がなかった。現在のところ、アイスランド発着便に影響はなく通常通り運航している。

(3) アイスランド旅行はキャンセルすべきですか?
通常、火山噴火の影響は特定の地域に限定されます。レイキャネス半島のグリンダビークには予防的措置として避難命令が出されていますので、対象地域にいる方は避難をしてください。
現在アイスランドを発着する航空便に影響はなく、警戒区域外のホテルや観光地は通常通り営業しています。

(4) 海底噴火の可能性と予想される影響は?
アイスランド気象庁の評価によれば、火山噴火の可能性は依然として高いが、海底噴火の可能性は排除はできないものの、低いとみられている。

(5) 警戒区域内にドローンを飛ばすことはできますか?
当局によるヘリコプター等での活動の際に安全を保つため、火山噴火の可能性があるエリア内にドローンを飛ばすことは禁止されています。なお国家警察、国民保護・危機管理局や煙害警備隊は警戒区域内でドローンを飛行させる場合があります。一般人によるドローンの飛行禁止措置は11月29日(水)まで有効となっています。
飛行禁止区域の座標は「635621N0222218W」、「635440N0221323W」、「634641N0222232W」、「634902N0223533W」です。

【関係機関ホームページ】
* アイスランド政府 https://www.government.is/
* 国民保護・危機管理局 https://reykjanes.almannavarnir.is/en
* アイスランド気象庁 https://en.vedur.is/
* アイスランド捜索・救助隊 https://safetravel.is/
* Visit Iceland https://www.visiticeland.com/
* Visit Reykjanes https://www.visitreykjanes.is/en/moya/news

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