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海外旅行情報はOTOA[ 一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会 ]


【海外旅行現地情報】ツアーオペレーターが配信する海外の新着情報を掲載。

アイスランド / レイキャネス半島、火山情報 (12/05 17:40現在)

掲載日時:2023年12月06日

情報提供:株式会社ヴァイキング

ブルーラグーンが以下の通り休業延長を発表しました。
* ブルーラグーン --- 2023年12月09日(土) 07:00まで
* シリカホテルとリトリート --- 2023年12月12日(火) 07:00まで
それ以後は 再度状況や見通しを評価した上で、それ以降の対応を決めることとなります。

一方で、弊社の現地のネットワーク情報では12月11日からブルーラグーンやその周辺のホテルが営業を再開するとの情報もあるため、本件に関しては真偽を含め確認出来次第、改めてご案内いたします。

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また、アイスランド気象庁が、現地時間11月21日にグリンダヴィークやスヴァルツエンギのエリアのリスクを評価した地図を発表しておりますが、本情報は現在も有効です。
〔概要〕
 A-Zone --- 地震による危険があるエリア
 B-Zone --- 火山噴火のリスクのあるエリア
      (突然地面の裂け目、噴火、溶岩流出、有毒ガスによる影響)
 C-Zone --- Bのリスクが更に高まったエリア
      (より高い噴火のリスクや危険な有毒ガスのリスクがある)
 ※なお赤の点線は、マグマの貫入や岩脈のおおよその道筋と範囲を表しております。
  https://www.vedur.is/media/uncategorized/Haettusvaedi_VI_20nov_med_texta.png
  (C-Zoneはブルーラグーンやスバルツエンギ地熱発電所近くのエリアまで来ています。)

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現地12月05日に在アイスランド日本大使館発出の情報が更新されておりますので、あわせてご確認ください。



【注意喚起】 火山噴火の可能性について (2023年12月05日更新)

1.現在発令されている警戒情報・宣言等
アイスランド国民保護・危機管理局は11月23日 11時を以て、警戒レベルを緊急フェーズから警戒フェーズに引き下げました。
この警戒レベルの引き下げは、あくまでグリンダビーク市街地での噴火の可能性が徐々に低くなっていることに伴うものであって、レイキャネス半島内におけるその他地点からの噴火可能性までもが低下している訳ではありません。現時点の情報ではグリンダビークから直線距離にして約3kmほど離れたハガフェットゥル、シーリンガルフェットゥル付近から噴火する可能性が指摘されています。

※アイスランドにおいては、自然災害等における警戒レベルが以下の3段階に分けられています。
(1) Uncertainty Phase (不確定フェーズ)
生命、財産、地域社会や環境に対する脅威が認知された段階。アイスランド当局は関係各所との協議等、様々な調整を開始する。状況の監視、評価、調査が強化され、事象に対する脅威度評価が定期的に実施される。

(2) Alert Phase (警戒フェーズ)
脅威度評価によって脅威の増加が示され、対象地域住民の安全確保のために早急な対策が求められる段階。対象地域の救急・警察・消防等の体制を強化し、規制、閉鎖、避難などの予防的措置を講じる。このレベルは国民に対する警告として位置付けられる。

(3) Emergency / Distress Phase (緊急フェーズ)
生命、財産、地域社会や環境に対して脅威を及ぼす可能性が差し迫っている段階あるいは既に何らかの影響が発生している段階。死傷者やあらゆる損害、損失を防ぐために直ちに対策が講じられる。対象地域内に滞在している者に対して、必要に応じて携帯電話を通して政府から緊急アラートが送信される。国民は何らかの緊急事態を察知した場合、ためらわずに112に通報することが求められる。緊急事態宣言に相当。

2.現在発せられている指示及びアイスランド政府等による支援
(1) 現在発せられている指示等
グリンダビークからの避難命令は継続中であるも、11月23日以降はグリンダビークの住民及び支援者に限り、申請を行うことでグリンダビークに立ち入ることができます。
街への立入可能時間は毎日検証されるため日によって変わり得ますが、当面は11時から16時となる見込みです。なお当局は9時から16時の開放を目標としている由です。
立ち入り申請は https://island.is/v/fyrir-grindavik から行ってください。

(2) アイスランド政府等による支援
3ヵ所に開設されていた避難所は、現在以下の1ヵ所のみの運営となっています。
避難所の他、アイスランド赤十字社が住宅提供者と入居希望者のマッチング事業を行っています。避難所利用にあたって登録等は不要ですが、赤十字社が行うマッチング利用については申し込みが必要です。希望者は以下のサイトから申し込みを行ってください。なお、原則としてグリンダビーク市からの避難を余儀なくされた方が対象となります。
ア. 避難所
 ・Korinn避難所: Vallakor 12-14, 203 Kopavogur
イ. 住宅マッチング申し込み
 アイスランド赤十字社HP https://www.raudikrossinn.is/english

★ 避難所などへ避難した方は、当大使館まで必ずご連絡ください。
【在アイスランド日本国大使館 領事班】
 電話番号: 510−8600 (代表) / 510−8612 (領事班直通) / 864−3255 (時間外)
 メール: iceland-consul@rk.mofa.go.jp   注: メール送信時は、@を半角に変換してください

3. アイスランド観光について
(1) ケプラビーク国際空港への影響
噴火の規模や風向きなどによっては、火山灰や火山ガスなどが空港まで届く可能性が考えられます。
この場合、状況によっては空港閉鎖や航空便の欠航などがあり得ますので、空港ホームページなどから最新の運航状況をご確認ください。
※ケプラビーク国際空港HP https://www.isavia.is/en/keflavik-airport

(2) ブルーラグーン
ブルーラグーンは地震・火山活動に伴い、営業を見合わせており、現状ブルーラグーンが12月9日 午前7時まで、隣接するシリカホテル及びリトリートホテルが12月12日 午前7時まで休業となっています。
状況によっては閉鎖期間が再度延長されることが十分に考えられますので、訪問予定の方はブルーラグーンのホームページなどから最新の営業状況をご確認ください。
※ブルーラグーン https://www.bluelagoon.com/

(3) 首都レイキャビクへの影響
レイキャビクは噴火予想地点から約50kmの距離があり、噴火による直接の被害は無い見込みですが、噴火予想地点には地域周辺への電力や温水供給を担うスヴァルツエンギ地熱発電所が存在し、同発電所が被害を受けると首都へのインフラ供給に何らかの影響を及ぼす可能性があります。

(4) その他地域への影響
現状ブルーラグーンへの観光は不可ですが、その他日本人が多く訪れる有名な以下のスポットなどは噴火の影響を受けない見込みです。しかしながら訪問にあたってはご自身の責任において 必ず最新情報をご確認ください。また併せて航空便の運航状況もご確認ください。
なおブルーラグーンの一時閉鎖を受けて、観光客がスカイラグーンに殺到していますので、早めの予約をおすすめいたします。

【観光に問題はないと思われるスポット】
 * 首都レイキャビク近郊
 * グリームルの滝
 * ゴールデンサークル近辺
  (シンクヴェトリル国立公園、ゲイシール(ストロックル)間欠泉、グトルフォスの滝)
 * ヴァトナヨークトル国立公園
 * レイニスフィヤラ (ブラックサンドビーチ)
 * ダイヤモンドビーチ
 * スコーガフォスの滝
 * キルキュフェットル山  など

4. アイスランド政府による火山噴火に関するQ&A
アイスランド政府は、火山噴火の可能性が高まっている現状を踏まえ、火山噴火に関するQ&Aを公開しました。以下ホームページURLと併せて、ご参考までに日本語訳を掲載します。
※アイスランド政府によるQ&A
 https://www.government.is/topics/public-safety-and-security/seismic-activity-in-reykjanes

(1) 火山噴火の可能性は?
アイスランド気象庁によれば、今後数日以内に噴火する可能性が高い。しかし、いつ、どこで噴火が起こるかを現時点で予測することは困難であり、アイスランド気象庁、アイスランド国民保護・危機管理局、アイスランド大学の科学者によるチームが状況を注意深く監視し、動向を分析している。

(2) 火山噴火が航空便に与える影響は?
航空便の乱れを完全に否定することはできないが、科学者たちによればその可能性は低いとみられている。航空便の乱れは噴火の規模と場所に左右される。通常は火山噴火が与える影響は特定の地域に限定される。同じ地域で起きた過去の噴火では航空便には影響がなかった。現在のところ、アイスランド発着便に影響はなく通常通り運航している。

(3) アイスランド旅行はキャンセルすべきですか?
通常、火山噴火の影響は特定の地域に限定されます。レイキャネス半島のグリンダビークには予防的措置として避難命令が出されていますので、対象地域にいる方は避難をしてください。
現在アイスランドを発着する航空便に影響はなく、警戒区域外のホテルや観光地は通常通り営業しています。

(4) 海底噴火の可能性と予想される影響は?
アイスランド気象庁の評価によれば、火山噴火の可能性は依然として高いが、海底噴火の可能性は排除はできないものの、低いとみられている。

(5) 警戒区域内にドローンを飛ばすことはできますか?
当局によるヘリコプター等での活動の際に安全を保つため、火山噴火の可能性があるエリア内にドローンを飛ばすことは禁止されています。なお国家警察、国民保護・危機管理局や煙害警備隊は警戒区域内でドローンを飛行させる場合があります。一般人によるドローンの飛行禁止措置は11月29日(水)まで有効となっています。
飛行禁止区域の座標は「635621N0222218W」、「635440N0221323W」、「634641N0222232W」、「634902N0223533W」です。

【関係機関ホームページ】
* アイスランド政府 https://www.government.is/
* 国民保護・危機管理局 https://reykjanes.almannavarnir.is/en
* アイスランド気象庁 https://en.vedur.is/
* アイスランド捜索・救助隊 https://safetravel.is/
* Visit Iceland https://www.visiticeland.com/
* Visit Reykjanes https://www.visitreykjanes.is/en/moya/news


その他、関連情報を以下に記載いたします。(12月01日 16:50)
現地では「引き続き地震は減少傾向にあるが、一連の活動が終わったわけではない」と報じられております。

至近の地震は Sylingarfellと Hagafellの間に集中しており、スヴァルツエンギのエリアでマグマの岩脈が積み重なり、スヴァルツエンギのエリアの地殻が徐々に上昇を続けています。
いくつかのGPS測定器によると、地殻深くでのマグマの流入率はそれほど減っていないことがわかります。2023年10月25日から始まり11月10日でピークを迎えた活動で15kmに及ぶマグマの岩脈(トンネル)ができたものの一連のプロセスが終わったわけではなく、今後も同様のプロセスが繰り返す可能性があると見られています。
→ 詳細
 https://en.vedur.is/about-imo/news/a-seismic-swarm-started-north-of-grindavik-last-night

また、現在行われている溶岩防護壁の工事は既に5,200mまで終了し、残すところ500mとなりました。第一期の工事終了後に第二期の工事を進める予定です。
→ 詳細
 https://icelandmonitor.mbl.is/news/news/2023/11/30/500_m_short_of_connecting_the_two_walls/

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現在アイスランドにご滞在中の方、また近日中にご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。

※参考:
 噴火の可能性がある現地に24時間カメラが設置されましたので、以下そのリンクを掲載します。
 (637) Grindavik - Sylingafell - Sudur - YouTube
  https://www.youtube.com/watch?v=Qvw5qh5K4wI

* アイスランド / レイキャネス半島、火山情報 (11/29 07:30現在)
 https://www.otoa.com/news_detail.php?code=39996

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