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トラブル事例

海外旅行安全セミナーより−その1 (海外旅行における事件・事故とその対策)

掲載日時:2003年04月25日

情報提供:国際観光振興会(JNTO)

過日、当会が開催した海外旅行安全セミナーにおいての講演より以下につきご案内します。


まず外務省領事移住部邦人保護課 海外安全相談センター室長 渡辺 氏の「海外旅行における事件・事故とその対策」から最近の状況、予防策や心構え等についてご案内します。


1. 2001年の状況

2001年の日本人出国者数は1,622万人で在留邦人数も84万人と増えており、日本人が海外で事件・事故に遭遇する機会も増えています。

2001年の海外での事故・災害件数は332件、犯罪件数は7,948件で疾病件数は594件となっています。
事故では交通事故が一番多く183件、水難41件、レジャー・スポーツ22件の順となっています。

日本人が被害者となる場合、財産犯では窃盗被害が最も多く6,115件、強盗が1,089件、詐欺が510件でした。

被害の多い地域はアジア(5,374件)、ヨーロッパ(4,285件)、北米(2,794件)でこの3地域で被害全体の90%を占めています。


2. 出発前の基本的な事項

1) 連絡先や日程を家族や友人に伝える。

2) 旅券の写しを用意する。
 (外出時にはできる限り写しを携行、写しがあると紛失した場合の再発行手続きに便利)

3) 海外旅行傷害保険に加入する。
 病気、事故の際の治療費、入院費の他、介護・家族の渡航費用等もカバーされる。
 所持金
を盗られた時の緊急キャッシング・サービスなどもある。


3. 事件・事故に巻き込まれないためには

1) 旅行前に旅行安全情報等を収集する。
 外務省の「海外安全ホームページ: http://www.pubanzen.mofa.go.jp/」にて、各国、地域の渡航情報(危険情報、スポット)や基礎的知識を確認する。

2) 現地では、日本との生活習慣、文化の違いを十分に意識して行動し、服装に気をつける。

3) 儲け話、宝石や洋服類の廉価での販売などの話にはのらない。

4) 旅券、不必要な金銭、装飾品その他の貴重品はホテルのセーフティボックスに預ける。
 外出の際、旅券の原本の携帯が必要か否かは国によって異なるので事前に確認する。


4. 財産犯の手口と場所等

1) スリ: 地下鉄、バス、人ごみでの集団スリ、ケチャップかけスリ、挟み撃ちスリ、子供スリ
 → 不審感をいだいたら離れる、バッグを体の前側で抱える。

2) 置き引き: 空港・ホテルロピー、レストラン(ビュッフェ式食事)
 → 鞄等を体から離さない・足で挟む、交代で料理を取りに行く時もバッグを体から離さない。

3) ひったくり: 車、バイクを利用し、後方からくる。
 → バッグ等は車道の反対側に持つか、体の前面で抱える。

4) いかさま賭博: 東南アジアで多発。親日家を装って家等でギャンブルに誘う。
 → 軽い気持ちで個人の家には行かない、儲け話には必ず罠があることを自覚すること。

5) 睡眠薬強盗: 以前から世界各国で発生。
  近づいてきて親しくなったところで睡眠薬を混入した飲食物をすすめ、昏睡している間に所持品を盗む。
 → 変に近づいてくる人には注意を払うこと。見知らぬ人には御馳走にならないこと。



※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。


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外務省提供
観光庁提供
厚生労働省 検疫所情報
国土交通省航空局 提供
  • 機内持込・お預け手荷物における危険物について」