グレート・バリア・リーフ北の玄関口ケアンズ。これから乾季の後半を迎えるケアンズは、観光に最高の時期を迎える。毎日好天が続き、風も凪ぎ、日中の最高気温も28度前後ととにかく快適だ。
　雨が少ないため海の透明度は格段に良くなっている。しかも風がないので、クルーズ中船が揺れる心配がほとんどない。9月いっぱいまでは運がよければザトウクジラやミンククジラを目撃することもあるし、10月後半にはウミガメが産卵のため産卵地の近くに数多く集まってくる。
また11月もしくは12月の満月の夜の後にはサンゴの抱卵（コーラル・スポーニング）も見られる。グレート・バリア・リーフを楽しんだり、ダイビング、シュノーケリングにトライするのにこれほどいい時期はない。

　アングラーにとってもベストシーズン。ブラックマリーンを追ってのゲームフィッシングは9〜11月がシーズンで、特に10月にはケアンズから小型飛行機で１時間ほどのリザード島で国際ゲームフィッシング大会も開催される。

　一方、陸地に目を向けると、周囲に広がる熱帯雨林の森も、雨の心配がないので見学しやすい。人気の夜行性動物探検ツアーや星空観察ツアーなどもこの時期なら安心して参加できる。風に左右される熱気球もほぼ確実に催行されるし、ラフティングも水量が安定しているのでチャレンジしやすい。

　そんなベストシーズンのケアンズへは、東京、名古屋からの直行便に加え、10月28日からカンタス航空が関空発のフライトを運航することが決定。それに合わせて西日本地区ではケアンズ・ツアーが多数催行される予定となっている。