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マレーシア / スマトラ島沖地震による影響について (続報)

掲載日時:2005年01月05日

情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社

インドネシア西部のスマトラ島沖で発生した地震、及び大規模津波の影響について、現地から入りました続報をお知らせいたします。


マレーシアに到来した津波は、タイやスリランカの様な大きな被害とはならず、最少の被害のみにとどまり、事態は回復しております。

■ ランカウイ島の状況
ランカウイ島の「ペランギリゾート」の修復作業は終了し、現在は通常通り営業いたしております。又、「ベルジャヤリゾート」も同様となっています。
ビーチのアクティビティも既に再開されているという情報も入っております。

■ ペナン島の状況
ペナン島のホテルへの被害は、一部のリゾートホテルのスイミングプールへの浸水があったのみですが、これも既に修復作業が終了し、各ホテル共、通常通りに営業いたしております。

街の様子は、既に津波発生前の状態に戻っており、学校も1月の新学期の授業が通常通りに始まっています。


■ 現地マスコミが報じるマレーシアの状況
下記に、マレーシアのマスコミにて報じられている現況を報告いたします。

1. 領空域と空港の一部開放
地震被害の甚大なアチェ地方に通ずるマレーシアの航空域の飛行とスバン空港を、国連の救援活動の中継基地として使う事を許可すると、マレーシア外務省は発表。
さらにスマトラに向かう米軍救援活動にマレーシア航空域の飛行とランカウイ空港の使用を許可。

2. ランカウイには、通常通り観光客が訪れている
ランカウイには、相変わらず観光客が訪れている。
昨年末は津波後、ロシアから180人のチャーター機が到着した。ケダー州観光部門の長は「この時期ロシア人が来てくれて嬉しい。津波の被害を受けたのは数軒に過ぎない。ランカウィ島での犠牲者に観光客は一人もいません。来週オーストラリア、日本、香港、英国、ドイツからマスコミ関係者を招き、実際の状況を見てもらう事になります。」と語った。
マレーシア政府観光協会(Malaysian Association of Tour and Travel)のケダー支部長 Pishol Ishak議長は「政府は、マレーシアがインドネシアやタイとは違い、大きな被害もなく旅行先としては問題ないと、様々マスコミを通じて正確な情報を広めるべきである」と発言している。

3. 観光協議会は、ランカウイのイメージを築き上げる運動を始める
ランカウイの当局が外国人の旅行者に対し、ランカウィ島のイメージを回復するために乗り出す予定。
「ランカウイ Action Tourism Council」は、既に来週、島へ30人の外国人ジャーナリストを呼び、島の現在の様子を各国で報道をしてもらう様、誘致する計画を実行する。
本件について、ナワウィ・アフマド議長は、次の様に語っています。
「ランカウィへ到来した津波は、比較的小さくなってからPantai Cenang、Pantai Kok、Kuala Melaka、Bukit Maluk、及びKuala Teriang等の沿岸部を襲ったため、幸運であった。
しかしマスコミは、ランカウイがタイのリゾートの様に完全に破壊されたという報道をしてしまった。それは真実ではなく、マスコミにはランカウィの状況について詳しく説明したいと思っている。
また同様に、同地のインフラ、給水設備等は一切影響を受けていない。津波後もランカウィ港は通常通りとなっている。私共はドイツ、オーストラリア、日本、及び香港のマスコミ関係者に、同地へ訪れてもらえる様、呼びかけています。」

4. 漁師は操業を再開
ペナンを訪れたナジブ副首相は、津波による影響を受けていた漁師の操業は既に再開可能な段階であると述べている。
漁師は航海へ出る前に海の状態を関係各部署に聞き、良好である場合は漁へ出る事が可能となっている。

5. 早期警戒システムの整備に向け他国との協力態勢づくりへ
津波による被害を受けたペナン州の被災者を見舞ったアブドラー・バダウィ首相は、12月30日、マレーシアが今回の津波の被害を予測出来なかった事を認めた上で、将来発生すると思われる自然災害に備え、近隣諸国との良好な関係を築くと同時に、地震や津波等の地殻変動を察知する専門知識と設備を有するアメリカや日本等の国々と、協力関係を築く必要があると語った。
「もし早期に兆候をキャッチ出来れば、迅速な対応が可能となる」(アブドラー首相)というのが、その理由となっている。


以上、取り急ぎ現在の状況をお知らせいたします。
又、新しい情報が入りましたらご報告いたします。