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【都市別安全情報(トラベルサポート)】- 西ヨーロッパ

オーストリア [ Republic of Austria ]

オーストリアの国旗

国別渡航先速報

チェコ、ドイツ、ハンガリー、オーストリア、スロバキア、ルーマニア / 大雨による影響 (続報10)

掲載日時:2002年08月28日

情報提供:株式会社ミキ・ツーリスト

中央ヨーロッパ地域を襲った大雨による影響について、現地時間8月27日午後における状況をお知らせします。
(昨日との変更部分については、赤字 で、標記しています)


●チェコ

◆プラハ
[ 観 光 ]
カレル橋は依然通行止めとなっており、安全チェックが行われています。
 市内観光はプラハ城見学、旧市街・ユダヤ人街の徒歩観光が行なわれています。

観光バスが通行可能な橋はVARABDIV、HLAVKUVのみでしたが、新たにBARIKADNIKU橋もオープンしました。
 よってプラハ市内を南北に通りぬける事が可能になりましたが、依然として市内の交通渋滞がは続いています。

 それ以外の橋は徒歩、もしくは公共交通機関のバス、及び路面電車のみ通行可能です。
 モルダウ川(ヴルタヴァ川)を挟んだ地域は、復旧に時間がかかる見通しです。

*旧市庁舎のからくり時計は、動き始めました。

*シナゴーグは、10月初旬に再オープンの予定です。

*スメタナ博物館は依然クローズ中の模様です。


[ 地下鉄 ]
*8月20日の時点で、以下の線が運行しています。
 A線: NAM.MIRU〜SKALKA
 B線: NOVE BUTOVICE〜ZLICIU、CERNY〜MOST HLOUBETIN
 C線: HAJE〜MUZEUM


[ トラム ]
*8月18日の段階で、全面的に運行が再開しています。


[ レストラン ]
*旧市街広場は浸水には至りませんでしたが、地下のインフラが被害にあっており、電力供給その他の設備状況により、水が引いた後もレストラン等が通常の営業を再開するには時間がかかる模様ですが、一部オープンしています。

*尚、弊社にて使用するレストランのうち、8月23日現在現在手配不可となっているのは以下の通りです。
・U MAXIMA: クローズ中
・U TRI PSTROSU: 9月半ばまでクローズする見込みです。
・BELLEVUE: オープンしました。
・U VEJVODU: ビアホールに続き、レストラン部分もオープンしました。


[ ツアー ]
*プラハ発の「PRAGUE SIGHTSEEING社」のローカル・パッケージツアーは、船を使用したコース以外催行されています。

*モルダウ川クルーズは8月31日まで運休します。

*日本大使館が洪水の被害にあったため、日本領事館の業務が大使公邸にて再開されました。
受付時間: 月〜金 9:30〜12:30 / 14:00〜17:00
電話: +0420-(0)602-448066、0420-(0)602-656772
住所: PRAGUE 6, STRESOVICE, POT HRADBAMI


[ ホテル ]
以下に挙げたホテル以外はオープンしています。
*ASTORIA / 現在停電中ですが、来週にはオープンする予定です。
*FOUR SEASONS / 浸水したため少なくとも11月1日まで閉鎖、調査の後、再開日が決定されます。
*GRAND HOTEL BOHEMIA / 8月20日夕刻よりオープンしましたが、電話・FAXが不通です。
*HILTON / 9月30日よりオープン予定
*IBIS PRAHA KARLIN / ロビーとレストランが浸水したため、早くとも10月15日よりオープンする予定です。
*INTER-CONTINENTAL PRAHA / 浸水のため、10月末よりオープン予定。
*MARRIOTT PRAGUE / 電話が不通ですが、ホテルに問題はありません。
*MERCURE PRAHA CENTRE / 避難地域にあり、電話が不通です。
*NOVOTEL PRAHA CITY、RENAISSANCE PRAGUE / 電話が不通となっています。


◆チェスキー・クルムロフ
*清掃作業が開始されましたが、衛生上の問題のため、市庁舎は19日まで観光客を含む一般の人の立ち入りを禁止するとの発表をしていましたが、現地時間19日現在、浸水はあるものの、進入禁止は解かれ観光が可能となりました。

*城は(塔・ガーデン・バロックシアター)、エゴンシーレ文化センターがオープンしています。


◆その他の都市
*コノピシュチェ城、カルルシュテイン城はオープンしています。


[ 鉄 道 ]
*ベルリン方面への列車は8月20日現在も運休しています。
 現在のところ、ドイツ国鉄等による代替バス輸送は行なわれておりません。
 以下のバスが運行されていますが、国鉄とは無関係であるため、バス代は別途必要です。
 LINIEN BUS BY BEX
 毎週水曜・土曜 ベルリン発 11:30 → プラハ着 18:00
 毎週月曜・火曜・金曜・日曜 ベルリン発 23:45 → プラハ着 06:15
 料金: 片道 一人あたり 30ユーロ

*HOLESOVICE駅が閉鎖されています。

*国内のVESELY NAD LUZNICE〜CESKE BUDEJOVICE間は運休しており、バスで振替え輸送が行なわれています。
 この状況は9月始めまで続行される模様です。

*ウィーン方面の国際列車は、正常な運行が行なわれています。

*ドイツ・ザクセン州との国境は短い距離で繋げるBAHRATALが再開しました。

*国内のCESKE BUDEJOVICE〜CESKY KRUMLOV間は運行しています。

*国内のプラハ〜VESELENAD LUZNICE間は運行しています。




●ドイツ

◆ドレスデン
 市内には日本人グループ以外にも観光客が訪れており、基本的に観光は可能な状況となりました。

[ 観 光 ]
*市内を流れるエルベ川の水量は22日には、4m90cmとなっています。

*19日、エルベ川にかかる2つの橋、カローラ橋、アルブレヒト橋、及びアウトバーンにかかる橋の閉鎖は解かれましたが、市内は渋滞が激しくなっています。

*ゼンパーオペラのガイドツアーは電気が復旧次第可能となりますが、上演はステージ装置の復旧如何で来年早々になる見通しです。

*ツヴィンガー宮殿内
・中庭は、8月27日より見学可能。
・アルテ・マイスター絵画館オープンは年末になる見込みですが、正式な発表は未だです。
・武器庫博物館(Rustkammer)は、8月27日より見学可能。
・陶磁器コレクション(Porzellan Sammlung)は、10月8日オープンの予定です。

*レジデンツ城は、8月26日にオープンしました。

*ドレスデン観光の代替としては、MORITZBURG城(ドレスデンから30分程度)、BAUTZEN、ライプチヒ等の他都市が挙げられます。

*8月20日よりALBERTINUMがオープンしました。

*コーチはALBERTINUM前、劇場広場前、市庁舎前には停車することが可能ですが、当社のガイドミーティングポイントであるレストランITALIENISCHES DOERFCHEN 前の駐車は未だ困難な状況です。
 代替場所は追ってお伝えします。

*旧市街のレストランのうち、RATSKELLER MEISSENは23日よりオープン予定です。
 食事手配の殆どは全て新市街にて手配されています。

*SOPHIENKELLER (KEMPINSKIホテル地下) は、年内のオープンは見送りました。

*PULVERTURM・SILLVERSOLLNは、年末までには再オープン予定。

*市外とを結ぶ道路・交通機関の状況は、以下の通りです
・チェコとの国境は、短い距離で繋ぐことのできるBAHRATALがオープンしました。
・Schmitkaはクローズ。
・Konigstein-Bad Scandau間は通行止めが解かれ、Prague〜Bastei〜Konigstenルートが通行可能となりました。
 但し、BadSchandauへの進入は出来ません。


[ ホテル ]
以下のホテルはクローズしています。
*HILTON DRESDEN / 8月23日よりオープンする予定です。
*KEMPINSKI TASCHENBERGPALAIS DRESDEN / 早くとも10月1日からオープン予定。
*ART’OTEL / 再オープンは未定です。
*以下のホテルは、少なくとも10月末までクローズ予定です。電力・電話は全て不通となっています。
 IBIS DRESDEN BASTEL、IBIS DRESDEN KONIGSTEIN、IBIS DRESDEN LILIENSTEIN
*MERCURE NEWA DRESDEN / 年内の再オープンは困難な状況です。
*WESTIN BELLEVUE DRESDEN / 10月半ば〜11月まではクローズ、年内中の再オープンも危ぶまれています。
*HILTON DRESDEN
 8月26日よりオープンしました。
*RADISSON GEWANDHAUS
 電気・ガスの供給が再開されました。



◆ライプチヒ
*洪水の影響はなくなり、市内観光は可能です。


◆ピルニッツ(PILLNITZ)
*ドレスデンからピルニッツへの道路は今週中は清掃のため封鎖されます。

*宮殿の庭は今週末にオープン予定。宮殿オープンは12月頃になる見込み。


◆バッドシャンダウ(BAD SCHANDAU)
*8月22日現在、市内には依然として進入できません。
 バッドシャンダウ(BAD SCHANDAU)に通じる橋も通行止めとなっており、電話も不通です。


◆KOENIGSTEIN
*バッドシャンダウの橋が不通なため、ピルナ側からアクセス可能です。


◆マイセン
*ELBTAL橋に続き二つ目の橋が開通し、市内の交通渋滞は緩和された模様です。

*旧市街の観光も可能です。マルクト広場、 ブルク通り、アルブレヒト城、大聖堂(DOM)といった通常の観光ルートも通行可能です。
 来週からはプライベートカーも市中心部への進入が可能となります。

*マイセン付近は河岸の一般道路が一部不通となっていますが、アウトバーンの出口ノッセン(NOSSEN)で降り、B101号線でマイセン市内に入る事が可能です。
 ベルリン、及びドレスデンからも、このルートを取る事が可能です。

*磁器工場は、8月21日(水)より一般公開を再開しました。

*旧市街のレストランでオープンしているのは WALDSCHLOESSCHEN、VINCENZ RICHTER、23日よりRATSKELLER MEISSENが営業を再開する予定です。


◆ハンブルグ
*水量が増えているものの、現段階では観光等に支障はありません。


◆ベルリン、ポツダム
*ベルリン市内を流れるハーフェル川、スペレー川、も増水していますが、特に観光に支障はありません。


◆ピルナ
*8月22日現在、ピルナ(PIRUNA)にかかる橋は開通しました。


◆バステイ
*バステイにはドレスデンからB6、BURG STOLPEN経由で入れます。
 プラハ側からはバッドシャンダウの橋が不通なため、ドレスデン経由となります。

*レストランBERGHOTEL BASTEIは電話が不通ですが、営業しています。


◆エルベ川下流の町
*エルベ川の水位は、20日早朝マグデブルグで最高水位に達しましたが、マグデブルグ、ヴィッテンベルグとも最高水位を過ぎました。
 ともに歴史的建造物に被害はなかった模様ですが、近郊が被害を蒙り、一般住居、農作物には多大な影響を及ぼしています。

*現在、水害は北部の州、メッケンブルグ・フォアポメルン、シュレビッヒ・ホルシュタインに移り、2つの州の州境の町村に退避勧告が出ました。

*ウィッテンベルグ(Wittenberg): 市内に問題はありません。
 車での移動に関してはワイマール〜ウィッテンベルグ間、ウィテンベルグ〜ベルリン間等、高速道路もエルベ川の橋も通行に問題はありません。


[ 鉄 道 ]
*ドレスデン近辺を始め、ドイツ東武の鉄道はまだ復旧しておらず、ザクセン州一般道と同様、鉄道の被害は甚大です。
*ドレスデン〜チェコ間: 不通。
*ドレスデン〜ケムニッツ間: Klingenberg〜Colmnizt〜Dresdenが不通。
*ベルリン〜ドレスデン間は通常ダイヤではありませんが運行されています。
*ベルリン〜ライプチヒ間は不通ですが、代替バスが2時間おきに出ていますが、かなり混雑している模様です。(ベルリン発07:00〜21:00、ライプチヒ発10:00〜24:00、所要約2.5時間)

[ クルーズ ]
*エルベ河クルーズ
 9月2日より、ピルニッツ〜ドレスデン間のみ運行が再開される模様です。




●ハンガリー

◆ブダペスト
[ 観 光 ]
*市内観光は可能で、市内の全ての橋は通行可能です。
 水位は17日(土)にピークに達し、その後18日(日)には減少しています。

*PANORAMADECKのチャーター・ボートは運行を開始しました。

*センテンドレ、ヴィシェグラード、エステルゴムへ行くハイドロフォイルを運行しているMAHART社は8月26日に運行を再開しました。
 また、ウィーン方面への運行も8月23日より再開されています。

*デイクルーズ、ナイトクルーズを運行しているLEGENDA KFT社は22日よりこれまで通りVIGADO TERピアから運行を再開します。


[ ホテル ]
浸水しているホテルはありませんが、ホテルごとの状況は以下の通りです。
*DANUBIUS GRAND MARGITZIGET、DANUBIUS THERMAL MARGITSZIGET /
 地下水の増水の危険性があるため、排水作業を行なっていますが、営業しています。
*HYATT REGENCY BUDAPEST / 川に隣接しているが問題はありません。


◆センテンドレ
*旧市街・主要観光箇所は入場可能です。センテンドレまでは問題ありませんが、それ以降の道筋に土嚢が積まれ、川沿いの道路が閉鎖されている箇所があり、迂回が必要な箇所も出ています。


◆ヴィシェグラード
*ブダペストからヴィシェグラードへの道路は22日に開通しました。


◆エステルゴム
*エステルゴムまでは到達可能。


[ 鉄 道 ]
*国内列車、国際列車はプラハ、ウィーン方面を含め、正常に運行されています。




●オーストリア

◆ウィーン
 一番状況のひどかったニーダ−エーステライヒ州のヴァッハウ渓谷やチェコに近い地域も全て、河の水位も戻り、町も交通網も問題なく、観光名所、ホテル等も通常営業を行っています。


[ 観 光 ]
*市内観光、プラターの観覧車、地底湖観光も問題ありません。

*ブダペスト方面のハイドロフォイルは、通常スケジュールで運行を始めました。


[ ホテル ]
*ホテルも通常通り運営されています。


◆ザルツブルグ
[ 観 光 ]
*市内観光に影響はありません。


[ ホテル ]
*ホテルも通常通り運営されています。


◆ヴァッハウ渓谷
 メルク〜クレムス間のDDSG BLUE DANUBEの運行は、再開されています。




●スロバキア

◆ブラティスラバ
[ 観 光 ]
*市内観光に影響はありません。

[ ホテル ]
以下のホテルに関しては、浸水の恐れのあるホテルはありません。
*CITY HOLTE BRATISLAVA
*DANUBE MEYDAN
*FORUM BRATISLAVA
*HOOLIDAY INN BRATISLAVA
*RADISSON SAS CARLTON




●ルーマニア

◆ブコビナ地方
*8月17日時点で、ブコビナ地方での洪水による被害のため、橋が閉ざされ、ヴォロネッツ(VORONET)とフモール修道院(HUMOR ONASTRIES)が閉鎖されていましたが、20日現在橋は開通し、両観光箇所へのアクセスが可能となりました。
 その他の観光箇所等に影響はありません。


以上、ご注意ください。