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スイス グリンデルワルト / 増加している「スリ」にご注意ください

掲載日時:2002年07月30日

情報提供:OTOA賛助会員 グリンデルワルト日本語観光案内所


先日、ベルン州警察は、ユングフラウ鉄道の協力のもと、ユングフラウヨッホでスリを働く4人組を逮捕しました。
日本人観光客の現金をまず第一に狙っていたスリの正体は、4人のルーマニア人。

スリたちが手にした外国の(特に日本の)クレジットカードや現金は、様々な通貨に変えられていた模様。
この手の事件は、ユングフラウ鉄道でも過去に例を見ない、初の事件と広報担当者も伝えています。


■ 逮捕までの様子

車掌の1人が、3人の怪しげな人物を発見。
ユングフラウヨッホからクライネシャイデックまで追いかけ、そこからは運行担当者が3人の跡をつけ、警察に連絡。
グリンデルワルト・グルントで列車を待っていたところを逮捕。

4人のうち1人は、座席の間に隠れようとしたため、それが逆に鉄道職員の目を引き、その結果、列車のドアは閉められ、4人目の初老の男も逮捕されたのである。


■ 怪しげな「観光客」

ユングフラウヨッホでのスリは、特に最近、増加しています。
ユングフラウ鉄道の掃除係が、頻繁に中身の入っていない空の財布をゴミ箱に発見していた事等から、ユングフラウ鉄道側では「スリの動向に注意をする様に」と内部通達を出していました。

事実、3人の若者が何回もユングフラウヨッホに上がり、長い間スフィンクス・ホールのリフトのところに留まり、怪しげに振舞っていた様子がが目撃されており、当然スリたちは、何週間もの間いつもヨッホに来ていたため、鉄道職員等の関係者の目に留まったのです。

又、スリたちは犯行後、必ず列車で帰らなければならず、その逃げ場を失っていた事も、スリ逮捕の要因となったのは言うまでもありません。


■ 増加する日本人観光客の被害

未だ多くの日本人観光客が、グリンデルワルト、ラウターブルンネン、ヴェンゲン、ミューレン、シュテッヒェルベルク等のスイスを代表する観光地で、スリの被害に遭っています。
その被害は、現金やクレジットカードだけでなく、パスポートやアクセサリー等にも及んでいます。

ユングフラウ鉄道側では「職員が犯人逮捕に重要な役割を果たせれば、模倣犯も恐れをなすに違いない」と伝えているものの、実際、この様なスリ増加に対する積極的な予防策を採っていないのが現状です。



観光シーズンを迎えている今、グリンデルワルト、ラウターブルンネン等のスイスを代表する観光地では「スリ」等のプロの犯罪が急増しています。
この様なスリ増加に対し、現地が積極的に予防をしてくれないのであれば、旅行者自身で身を守るしかありません。


この時期、これらの地域にご旅行を考えていらっしゃる方は、くれぐれも被害に遭わない様、ご注意ください。
又、これらの地域のご旅行を手配されている旅行会社の方々は、必ず出発前にお客様へその旨をお伝えいただけます様、お願いいたします。