---

【都市別安全情報(トラベルサポート)】- アフリカ

エジプト [ Arab Republic of Egypt ]

エジプトの国旗

国別観光情報

エジプト ギザ / フランスの考古学者がクフ王の墓を探求

掲載日時:2004年09月21日

情報提供:エジプト大使館エジプト学・観光局

二人のフランス人考古学者が、カイロから車で30分程の三大ピラミッドが並ぶギザで、クフ王のピラミッドの今だベールに包まれた埋葬室の位置を特定しました。
彼らは王妃の部屋と呼ばれるその下に位置する4番目の未発見の部屋が、紀元前2560年から2532年に支配していたクフ王の埋葬室であると述べました。
クフ王が眠っている場所は、何十年にも及ぶ調査にもかかわらず一度も発見されたことはありません。ギルス・ドルミオン氏とジーン・イブ・ヴェルド氏の両氏は、1986年に初めてクフ王のピラミッドの謎を解明する調査を始め、1998年に再び調査を再開しています。
材料の密度を測るためマイクログラヴィメトリーと呼ばれる技術を用いたところ、王妃の部屋の下に空洞があることが判明しました。そして、石をある別の地点に動かしたと思われる証拠があることも発見しました。
日本の科学者がレーダー技術を用いて、その空洞には数メートルの幅があることが判りました。
フランスのチームは、「これはピラミッド内部の部屋、いわゆる秘密とされていた部屋に続く回廊である。それはまだ仮説にすぎない。しかし結局、同じ結論が出るでしょう。我々は調査許可を必要としている。」とフランスの新聞社に述べています。
二人のフランス人考古学者は、既存の3つの部屋はいずれも何世紀にもわたる保存に耐えられず、国王の埋葬室として認めるには十分ではないと述べています。
いわゆる国王の部屋と呼ばれる、ピラミッド内部の最上部、部屋の天井を形成する大きな花崗岩のブロックに深いひび割れが見られます。
王妃の部屋は、閉ざすことが出来ず、埋葬室として用いられていた可能性がないことを意味しています。
王妃の埋葬室は密封されていません。これは埋葬室として使用されたとは言いがたいものです。しかも知られている3つの埋葬室はいずれも未完成の状態と思われます。

クフ王のピラミッドはギザの3つのピラミッドで最大のもので高さ147メートル、1辺は230.34メートルです。容積は234万立方メートルで、重さは470万トン以上におよびます。