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【都市別安全情報(トラベルサポート)】- 西ヨーロッパ

ドイツ [ Federal Republic of Germany ]

ドイツの国旗

国別トラブル事例集

ドイツ フランクフルト / 低下する安全環境

掲載日時:2002年02月01日

情報提供:JNTO フランクフルト事務所

一見治安状況のよいフランクフルトも、近来犯罪発生率の高い都市になってきている。
一般的に日本人は裕福と見られており犯罪者のターゲットになり易い上、日本旅券は50か国を超える国々に
無査証で入国できるので、裏社会で高価に取引されているという。

項目別に次のような事例が見られるのでご参考に供する。


■鉄道で
*停車中、外から男が窓をたたく。それを見ていたところ何者かに座席の横に置いたバッグを盗まれた。
*国際列車で仮眠中、「車掌」と称する者に旅券と乗車券を預けたところ、そのまま持ち去られた。

■街で
*電話をかけたいのでと近付いてきた男(子供)が両替してくれとコインを見せる。財布を出して応じようとした
 途端にそれを奪われた。
*コインを落として困っている人をヘルプしていたら、貴重品を盗まれた。
*警官なる人物の職務質問に応じて、旅券や財布を提示したところ、そのまま持ち逃げされた。
*ケチャップ、アイスクリーム、マヨネーズなどを付けられた。男が拭いてあげるといって近付き上着から財布を
 抜かれた。

■空港、駅、ホテルで
*カートに財布や旅券などを入れたバッグを置いてチェックインの最中に盗まれた。
*バッグや上着を座席に掛けたり、座席の下に置いたりして食事していたら盗まれた。
*駅構内を移動中リュックサックから財布等を盗まれた。
*地下トイレを出たところで、スプレーのようなものを目に吹きかけられ、ひるんだ際に所持品を盗まれた。
*盗難にあって困っているという日本人から寸借詐欺にあった。
*チェックインやチェックアウト時に、足元に置いたバッグを盗まれた。
*ユースホステルでロッカーの鍵を壊されて荷物を盗まれた。
*ちなみに中央駅およびその周辺は薬物常習者の溜まり場や風俗営業店などがあるので細心の注意が必要で
 ある。
 人通りが少なく、夜問照明が不十分な場所に立ち入らないこと。
 万一、拳銃やナイフなどの凶器を出された場合は、相手を興奮させたり、無理な抵抗をしたりしないで身の
 安全を計る。

■交通事情
*交通ルールは概ね守られているものの、運転マナーは年々著しく低下してきている。
 歩行中は車両の進行方向に十分留意して歩くこと。
 横断歩道でないところを渡ったり、赤信号を無視して歩いたりするとドライバー側から損害賠償を求められる
 ことも。
 歩行者保護が優先される日本から来た人はご注意。
 あくまで「法律に沿っているか否か」が問われるのがドイツ流と心得べし。
*レンタカーを使用する際にはアウトバーンヘ乗る前にハンドル操作、ワイパーの作動、左ハンドル運転感覚の
 ための「慣らし運転」をして感覚調整を励行すること。
 ドイツでは雨天時でも水しぶきをあげて速い速度のままで走行する傾向があるので、雨天スピード制限のある
 日本での運転よりも、より一層の慎重運転で。


※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。