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メキシコ / 国技「チャレリーア」ご紹介

掲載日時:2006年05月26日

情報提供:株式会社メキシコ観光

メキシコの国技である「チャレリーア」誕生の歴史をご紹介いたします。

「チャレリーア」とは簡単に言うとメキシコ版ロデオの事で、乗馬技術やロープを使った技等を披露し、得点を競う競技です。
そしてその「チャレリーア」を行うカウボーイは「チャーロ」と呼ばれ、カラフルな伝統衣装を身にまとって競技を行います。

メキシコに初めて馬がやってきたのは、1519年。
征服者エルナン・コルテス率いるスペイン人征服者たちが征服のための道具として、新大陸に馬を連れて来た時でした。
それまで馬を見た事の無かった先住民たちは、馬とそれに乗るスペイン人を一体の生物だと思い込んだそうです。

しかし、すぐに先住民の生活に馬が取り入れられた訳ではありません。
インディオが馬に乗る事が初めて許されたのは、コルテスの上陸から100年後の1619年になってからでした。
農村地域での戦争や統治にインディオの助けを必要とした副王 Velasco1世が、同盟を結んでいた2人のカシーケ(部族長)に家畜と武器を与えたのです。
彼らが「チャレリーア」のパイオニア、ニコラス・モンタニェス・デ・サンルイスとヒロテペックです。このとき「チャレリーア」誕生の基盤ができたと言えます。
スペイン人から馬に乗る事を許されたインディオたちは、綿や羊毛等を使い、独自の馬具や装飾品を作りました。又、乗馬技術もスペイン人が驚くほどのもので、徐々にインディオ独自の馬の乗り方や装飾品が発達いたしました。
副王領時代、役人や宗教家たちは光り輝く宝石で飾られた馬具をつけた馬や、甲冑や兜を着けた馬で行進する事を一つの楽しみとする様になりました。

行進の流行が廃れると、今度は馬を使った試合がブームになりました。
出場者は、馬を勢い付かせるために棒を持ち、4人から10人のチームで戦いながらその技の巧みさを見せつけました。
このゲームは、副王の到着や教会の完成、君主の宣誓式、守護聖人の祝日を祝うために広場で行われ、そこにはスタンドやボックス席が設置され、美しいタペストリーで飾られたと言われています。

ところで現在の「チャレリーア」の衣装の一つに「China Poblana」(プエブラの中国人)という名前のついた衣装があります。なぜメキシコの国技の伝統衣装に「中国」等と言う名前がついているのでしょうか?
それにはこんな伝説があります。
あるインディオが妻の事をその東洋的な容姿や衣装から「チナ」(中国人)と呼んでいました。チナはフィリピンとの交易の中で新大陸にやってきた中国のお姫様だと言われており、故郷を思いながら衣装を作り、皆がそれを真似たというものです。
又、フィリピンとの交易で輸入されたシルクで女たちがスカートを作ったのが始まりと言う説もあります。

チャーロがメキシコ人の戦いの場で大きな役割を果たしたのは、独立戦争や革命時代です。
既に馬を所有する権利を持っていたメキシコ人愛国者たちは、素晴らしい武器を持ちその攻撃は敵に大きな損害を与え、馬は困難な局面の中で欠かせない存在となったのです。
馬に乗った男たちは小道を走ったり、入り組んだ地形の山にも入ったり、密林や荒地にも足を踏み入れたりする事が出来ました。
歩兵隊や砲火隊を過小評価する訳ではありませんが、改革戦争で最もすばらしい戦いを見せたのは騎馬隊であったことは確かです。
レフォルマの時代には、「Joaquin Amaro」、「Maximiliano Avila Camacho」、「Humberto Mariles」等の偉大なチャーロを生みました。

今でも騎馬隊の力は強大で、その中でも公式に予備軍として認められているチャーロは、9月16日(メキシコ独立記念日)の軍事パレードで最後を飾る栄誉を与えられています。
又、メキシコ各地で「チャレリーア」の大会が開催されており、その迫力や美しさをお楽しみいただけます。


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