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メキシコ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行 その19

掲載日時:2006年07月14日

情報提供:株式会社メキシコ観光

第19回 メキシコ独立の不滅の英雄「モレロス」の名前を都市の名として残した中央高原に咲いた美しいコロニアル都市「モレリア歴史地区」(HISTORIC CENTRE OF MORELIA)をご紹介いたします。

ミチョアカン州の州都「モレリア」は、メキシコ中部のアナワク高原南端に位置し首都メキシコシティとメキシコ第2の都市グアダラハラを結ぶ街道の中間点 グランデ川に沿って建設され、1541年に新スペインの初代副王アントニオ・デ・メンドーサによって建設されたこの街は、メンドーサの生まれ故郷スペイン、カスティーリャ地方の街の名にちなんでバリャドリードと名付けられました。
バリャドリードに生まれたホセ・マリア・モレロス・イ・パボンは、1810年「ドローレスの叫び」をあげてスペインからの独立運動を指導したイダルゴ司祭の右腕として活躍し、イダルゴが翌年捕らえられて処刑された後の独立運動の指導者となりましたが、1813年にモレロスはスペインからの独立を宣言し、メキシコ共和国憲法を公布するのですがスペイン軍に捕らわれ結局1815年に処刑されました。
1821年、遂にメキシコは独立戦争に勝利をおさめ、街は開放され、バリャドリードは不滅の英雄「モレロス」に敬意を表して1828年に「モレリア」と変えられました。

石畳のコロニアルな旧市街の町並みの中心、中央広場には淡いピンクの石で作られたカテドラルがあります。
1620年から105年の歳月をかけて造られたこの大聖堂は2つの鐘塔と美しいドームが街のランドマークになっています。
街の建設と共に建造された旧サンフランシスコ聖堂は繊細な装飾のファサードを持ち、現在は民芸品博物館としてミチョアカン州の古い民芸品を展示しています。

モレロスの生家のそばにモレロス博物館があり、1801年にモレロスが住居とした所で彼の遺品が展示され、英雄の生活をしのぶことが出来ます。
街の東には18世紀に造られた1.6kmに及ぶ優雅な「水道橋」があり、253本の支柱からなるローマ風アーチが街の風景に溶け込んで美しい光景が広がります。

【最寄の町】
モレリア(MLM)へメキシコシティから日に数本フライトがあります。
メキシコシティから陸路で約4時間。

【ベストシ−ズン】
一年を通じで観光は可能ですが、夏場は蒸し暑い日が続きます。
11月の「死者の日」前後は、観光客で賑わいます。

【歩き方】
街の中心広場(ソカロ)を起点に放射状に街が出来ています。
小さい街なので、ぶらぶらのんびり散歩を楽しみながら、街の雰囲気を味わうタイプの観光がベストでしょう。

【その他】
歩きやすい靴をご用意ください。(石畳が多いので、意外に足が疲れます)


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