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イタリア ジェノヴァ / イタリアに今年また新しいユネスコ世界遺産が増えました

掲載日時:2006年07月25日

情報提供:イタリア政府観光局 (ENIT)

2006年7月に登録されたイタリアの新世界遺産は、ジェノヴァに16・17世紀に造られた、旧 「レ・ストラーデ・ヌオーヴェ」(「新道」)と、それらの通り沿いに建ち、「ロッリ」とよばれるリストに登録された当時の貴族達の館・邸宅群「パラッツィ・デイ・ロッリ」です。 

16世紀に総督ドリアのもと、スペインと同盟を結び、欧州カトリック世界のメイン銀行となって金融業で繁栄したジェノヴァ共和国。 世界から訪れる来賓用迎賓館の必要性から、16世紀後半から17世紀初頭にかけて、富裕貴族層が建てた豪華な館・大邸宅を厳選し、「ロッリ」とよばれるリストに登録させて、それらを国家の来賓の宿泊先として法で制定していました。 このシステムは都市整備計画からみても、ヨーロッパ初の大変ユニークな例です。

「パラッツィ・デイ・ロッリ」 (ロッリの館)と呼ばれたこれらの大邸宅群は建築的にも価値あるものが多く、それらの建物のため次々に「新道」Strade Nuove)が造られ、それらの通り沿いは美しいルネッサンスやバロック様式の館が建つ有力諸貴族の豪奢な大邸宅エリアとなりました。
中でも、1551年から整備の始まった最初の新道(Strada Nuova)は、現在はガリバルディ通り(Via Garibaldi)と呼ばれ、16世紀に共和国の政治を掌握した有力貴族が建てた豪勢な大邸宅・館の数々が、今も美術館や市庁舎、銀行・店舗などとして当時の栄華を今に伝えています。
これらの建物はそれまでにない建築技術・芸術性の高さがみとめられるものでした。3・4階に建物の高さが統一され、広々として威厳のある玄関階段や中庭、狭い空間に工夫をこらした庭園を望むテラスなど、その都市型建築デザインモデルは後にイタリアやヨーロッパにも影響を与えました。

1576年に議会で制定された、国賓を迎えるためのこれらの邸宅・館ネットワーク「パラッツィ・デイ・ロッリ」により、有力貴族達が培ったジェノヴァの建築や邸宅文化は、ジェノヴァを訪れた世界中の来賓達を通じて世に広く知られることとなり、当時の多くの有名芸術家や旅行者をも惹きつけたのです。 ジェノヴァに滞在し、邸宅を飾る優れた絵画作品の数々をジェノヴァに残した巨匠ルーベンスもそのひとりでした。

当時造られた新道「ストラーデ・ヌオーヴェ」には、現在のガリバルディ通りの他にも、現在のバルビ通り(Via Balbi)やカイローリ通り(Via Cairoli)等があります。
それらの通りの沿道には、かつて「ロッリ」のリストに登録された館、例えば現在美術館となっている赤の宮殿パラッツォ・ロッソ(ガリバルディ通り)や、後に王宮となった旧バルビ邸(バルビ通り)等が建っています。


※詳細は下記サイトをご覧ください。
 イタリア政府観光局 日本語ホームページ内: URL http://enit.jp/blog/2006/07/genova-unesco_.html
 ユネスコサイト: URL http://whc.unesco.org/en/list/1211 (英語、フランス語)

※注: 上記の日本語タイトルは仮称となります。


 写真1 --- バルビ邸(現王宮)の鏡の間
 写真2 --- ガリバルディ通り
 写真3 --- 赤の宮殿 (現在美術館)


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