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イタリア / ローマにおける治安情報

掲載日時:0000年00月00日

情報提供:外務省 海外安全相談センター

イタリア内務省の発表によると、近年、イタリアでは詐欺以外の犯罪については減少傾向にあります。
窃盗は、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ナポリ等の観光地を中心に全国的に発生しており、スリ、置き引き、ひったくり等の被害に遭う日本人旅行者が後を絶ちません。北部や中部ではスリ等の巧妙な犯罪が、南部ではひったくり等の暴力的な犯罪が多く報告されています。一般に南下するほど治安が悪く、全国の殺人事件の半数以上は、南部4州(シチリア、カンパーニャ、カラブリア、プーリア)で発生しています。


■ イタリアにおける主な日本人被害事例等は次の通りです。
〔ひったくり〕
オートバイの2人組や自転車が、追い越しざまに歩行者のバッグを奪い取ります。そのため外出時には、バッグなどの手荷物を持たないことが理想ですが、携行する際は車道側の手で持たないようにする、また、手荷物は身体の前で持つようにするなどの心掛けが肝要です。また、オートバイなどが接近してきた場合には、一旦、立ち止まるなどして注視し、通り過ぎるのを確認してから、歩き始めるなどの用心が必要です。特にナポリやシチリア等の南イタリアで多発しています。

〔スリ〕
浮浪者風の子供の集団が、新聞紙等を広げて近寄り、気をそらせた隙に、バッグや衣服のポケット等から貴重品を抜き取ります。このような子供たちを路上で見かけたら直ちにその場を離れ、万が一、取り囲まれた場合には、大声をあげてその場から直ちに逃げるよう心掛けてください。
また、地下鉄車内においては、乳飲み子を抱いた女性を含む浮浪者風のグループや子供たちのグループ等に押されている間に貴重品を抜き取られるなどの被害報告もあり、地下鉄やバスに乗車する際には貴重品に細心の注意を払うよう心掛けてください。

〔置き引き〕
荷物への注意がそれるタイミングに盗まれ易く、標的にされれば付きまとわれます。犯行は、目の前で故意に物を落としたり、アイスクリーム等を衣服につける、話しかける等して、被害者の注意を引き付けている隙に、被害者の荷物が盗まれるケース、また、列車内や停車駅で荷物を盗まれるケース(詳細は、以下の[列車泥棒]をご参照ください)などの被害事例があります。
特に、空港、駅、ホテル、レストラン等、不特定多数の人が集まるところでは、細心の注意が必要です。

〔車上盗〕
高速道路のドライブインや市内の路上等、場所を問わずに、駐車中の車の窓やドアが壊され、車中に放置された物を盗まれるケースや、車ごと盗まれるケースがあります。車外から容易に見える場所に荷物を放置しない、ドアをロックするなどの最低限の対策を心掛けてください。

〔ニセ警官〕
旅行者風の男が近づき、道を尋ねてきたり、両替を依頼してきます。その男が去った直後、警官風の男が突然現れ、「今の男と何を話していた?彼は麻薬(又は偽札)の売人だ。麻薬(又は偽札)を受け取っていないかどうか検査する。」と言って、財布を出させ、巧みに高額紙幣やクレジットカードを抜き取ってから持ち主に返します。また、クレジット・カードを検査機のようなものにあてて暗証番号を入力させる場合もあります。
警官が本物かどうか疑わしい場合には、身分証明書の提示を求めたり、それが真正なものかを周囲の人や別の警官に確認を求めるなど、安易に信用しないよう注意してください。

〔列車泥棒〕
列車の発車間際に、1人が外から窓を叩いたり、荷物を棚に持ち上げるのを手伝ったりして被害者の注意を引き付けている隙に、車内にいる仲間が貴重品の入った手荷物を盗むケースや、夜行列車においては、持ち主が睡眠中に荷物を盗まれるケースもあります。また、特急列車ユーロスター内においては、入口付近の荷物置場を利用する乗客が、荷物を盗まれる(途中の停車駅で盗まれるなど)ケースがあります。荷物はできるだけ手元に置いておくよう心掛けてください。

〔暴力バー〕
観光地等で、外国からの旅行者を装った男に英語で話しかけられ、バー等に誘われて飲食した後で、店から脅迫的に高額料金の支払いを要求されるという被害事例があります。一般的に女性コンパニオンがいるバーでは、料金はかなり高くなりますが、もし、請求額に納得しない場合は、現場から警察(113番)に電話して介入を求めることも必要です。
被害に遭遇した場合には、まず、警察に通報し、被害届を提出してください。また、クレジットカードによる支払を行った場合は、サインを悪用され、二重、三重に引き落とされることもありますので、未然防止のためにカード会社に連絡するようおすすめします。
なお、暴力バーには、興味本位で入店しないようにしてください。

〔睡眠薬強盗〕
被害者のほとんどが18〜30才の単独旅行の男性です。犯人は外国人旅行者を装い親しげに近寄り、飲み物をおごる等して信用させ、隙を見て睡眠薬入りの飲食物をすすめ、被害者が眠っている間に貴重品を奪い取り逃走する被害事例があります。
 路上で見知らぬ人物から声をかけられたり、話しかけられたりしたときには、安易に信用することのないよう、常時警戒心を崩さず、見知らぬ人物から差し出された飲食物は、絶対に口にしないよう注意してください。

〔預金の不正引き出し〕
銀行のキャッシュカードを使用して預金を引き出した旅行者や在留者がカード情報や暗証番号を読み取られ、預金を不正に引き出される被害事例があります。この種の犯罪は、何者かがキャッシュディスペンサーに小型の機械を取り付けてカード情報を読み取り、クローンカードを作成するとともに、暗証番号を入力する際の手の動きを、監視カメラに見せかける等した小型カメラで撮影し、暗証番号を盗み預金を不正に引き出すというものです。
防止策としては、キャッシュディスペンサーに不審な機械が取り付けられていないか十分確認する、暗証番号を入力する時には、人気の有無に関係なく手元を完全に隠して、番号を読み取られないようにする、なるべく銀行の中に設置されているキャッシュディスペンサーを利用する、などが挙げられます。

〔ホテルにおける盗難〕
ローマ市やミラノ市など大都市のホテルでは、日本人観光客が盗難被害に遭うケースが増加しています。
アジア系の人物が宿泊客になりすましセーフティーボックスを解錠させたり、さらには、ホテルでの朝食時やチェックアウト手続き時に置き引きに遭うなど様々です。ホテルは不特定多数の人間が比較的自由に出入りできることもあり、盗難被害はホテルの規模やグレードに関係なく発生していますので、以下を参考に細心の注意を心掛けてください。

* 旅行の際は、トラベラーズチェックやキャッシュカード、クレジットカードを利用し、現金の携行は最小限に留める。
* ホテル従業員を名乗る人物が、何らかの口実で客室に現れても、安易に信用してドアを開けることなく、まずフロントに確認する。
* セーフティーボックスを過信せず、外出する際は貴重品袋などに貴重品を入れて携行するか、フロントを利用する場合でも、ホテル従業員立会の下、貴重品を確認の上(現金を預ける場合は金額を確認する)、預ける(従業員のサインを取ることが望ましい)。
* 食事の際も貴重品を放置したまま席を離れず、常に身に着けるようにする。
チェックイン及びチェックアウトの際も、荷物への注意を怠らないようにする。

〔その他〕
イタリア国内では、日本人の旅券(パスポート)盗難被害が多発していますので、管理には十分な注意が必要です。また、団体旅行の場合は、旅券の盗難防止の観点から、添乗員等に旅券の管理を委ねることなく、個人でしっかり管理してください。



■ ローマにおける主な日本人被害事例等は次の通りです。
(1) 列車、地下鉄、バス等でのスリ、置き引き
テルミニ駅及び地下鉄車内・駅構内、空港等での貴重品の盗難が多発しています。
被害が多く報告されているのは、地下鉄車内ではA線のテルミニ駅〜スペイン広場駅間で、B線のテルミニ駅〜コロッセオ間、バスではテルミニ駅とバチカンを結ぶ64番及び40番の車内、列車ではテルミニ駅に停車中の車内です。テルミニ駅とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルド・エクスプレスの車内やフィウミチーノ空港構内で到着直後や出発直前に被害に遭遇した事例があります。

(2) 観光スポットにおけるスリ
被害が多く報告されているのは、バチカンのサンピエトロ寺院、スペイン広場、コロッセオ、トレビの泉、バルベリーニ広場、真実の口です。観光地近くの路上で、新聞紙を広げた子供達の集団や乳飲み子を抱いた女性を含む集団に囲まれて貴重品を盗まれたケース、「カメラのシャッターを押して欲しい」と依頼され、それに集中している間にバッグ等から貴重品を盗まれるケース、地図を広げて案内を依頼され、それに集中している隙に被害に遭遇したケース等があります。

(3) 暴力バー
ローマのテルミニ駅、ナツィオナーレ通り、トレビの泉、ヴェネト通り付近で、スイスやスペインからの旅行者を名乗る身なりの良い男が旅行者に英語で親しげに話しかけてきます。外見から信用した旅行者が、誘われたピアノ・バー(あるいは女性のウェイターがいるバー等)に同行したところ、ビールやワインを勝手に注文され、法外な料金を請求される被害に遭遇した事例があります。

(4) 睡眠薬強盗
ローマの観光スポットで旅行者風(アラブ系、東欧系が多い)の男からすすめられたビスケットやガムを食べた後に意識を失い、気が付いた時には貴重品を全て盗まれた事例や、写真撮影等で親しくなった旅行者風の男と一緒に入ったバール(イタリアの軽食喫茶)で、ビールを飲んで意識を失なって所持品を盗まれるなどの被害事例があります。

(5) アクセサリー売りによる押し売り等
アクセサリーの売り子が、有名日本人サッカー選手の名前を言いながら、親しげに近付いて、ミサンガ(紐状のアクセサリー)を強引に手首に巻き付け、紐代と称し法外な代金を脅迫まがいに請求するケースや、売り子に呼び止められ、注意がそれている隙に貴重品を盗まれるケース、さらには複数の売り子に取り囲まれ、代金を払うため財布を取り出したところ、財布ごと所持金を強奪されるケースが、スペイン広場、コルソ通り、トレビの泉、コロッセオ、ナヴォナ広場付近等で発生しています。
被害回避策としては、売り子から呼び掛けられても立ち止まらないことが挙げられます。事件に巻き込まれた場合には、大声を出して周囲の人の注意を引き助けを求めたり、付近を警ら中の警察官に助けを求めてください。また、被害にあった場合には最寄りの警察署に被害届を提出してください。

(6) ニセ警官
警官を装った人物に財布の提示を求められ紙幣等を抜き取られる被害事例があります。



■ 防犯対策
* 貴重品を携行する場合は身につけて(洋服のボタンやファスナー等の付いた内ポケット、首から下げるタイプ等の貴重品袋を利用)携行する。
 できるだけ警備体制の信頼できるホテルを利用して、貴重品は必要な時以外は携行しないようにする。
 なお、ホテル客室のセーフティ・ボックスは、高級ホテルであっても用心する。
* 外出する際は、できる限り複数で行動する。夜間外出や、日中であっても人気のない場所を歩くことなど、特に女性の一人歩きはしないようにする。
* バッグはできるだけ自分の身体の前で手を添えるようにして持つ。特にリュック等の背負うタイプのバッグは、人込みの中では、必ず、背負わずに前に抱えて持ち歩く。
* 観光スポット等で親しげに近付いてくる人物には十分注意する。
* 旅先で知り合った人からすすめられた飲食物は口にしない。
* 混雑した電車やバスの利用は極力避ける。
* 列車に乗る際は、荷物は目の届く範囲で、できるだけ座席のそばまで持ち込むようにする。
* 服装の崩れた若者や酩酊状態にある者には近寄らない。
* ドライブの際は、駐車中も運転中も車内の目に付くところに、一切荷物を置かない。
 荷物は座席の下かトランクに入れるようにする。
* 外国旅行中は、日本と異なる安全環境の違いに常に自覚を持って行動し、自分の周囲に注意を払う。
* タクシーを利用する際は、悪質な運転手もいるので、いわゆる流しのタクシーはできるだけ利用しない。ラジオ・タクシー(電話で呼び出す無線タクシー)は問題が少ない。空港からのタクシーは、インフォメーションで事前に料金を確認する必要がある。
* チェックイン・アウトの際や、荷物の入れ換えの際などに、携行品に対する注意や警戒を怠らない。
* 鞄などを床やカウンター上に置いたまま、手続きに没頭しない。



■ 緊急時の連絡先
* 国家警察(救急車要請も可): TEL 113
* 軍警察(救急車要請も可): TEL 112
* 消防署: TEL 115、112
* 救急車: TEL 118、112
* 在イタリア日本国大使館: TEL (+39-06) 487991


※このページ内の情報は、外務省「海外安全ホームページ」より引用しております。

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