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フィジー / フィジーの情勢について (続報9−国軍総司令官が暫定政権首相に就任)

掲載日時:2007年01月10日

情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン

先日よりお伝えいたしておりますフィジー政府と軍部の対立等による情勢に関する最新情報を、下記にお知らせ申し上げます。

2006年12月05日、この国の政府と大統領の全権を掌握したと宣言、実質的に1970年に国家として独立後、4度目のクーデターとなる政変を主導したフランク・バイニマラマ国軍総司令官は、先般2007年1月04日、一時は自らが追放したチョセファ・イロイロ大統領に権限を返上、又、その翌日、首相任命の権限をもつ大統領は、バイニマラマ総司令官を暫定政権の首相に任命いたしました。
クーデター後に軍部によって任命されていた暫定首相で元軍医のチョネ・セニランガカリ氏は、それに先立ち1月04日、同職を辞しています。(1月08日、暫定政権の厚生大臣に任命。)

イロイロ大統領はクーデター発生の際、「国軍の動きは明らかに違憲であり、民主主義に基づく法に反する行為であって、私はこれを容認も支援もしていない。」、「あくまで法律に則った方法で現在の難局を打開してもらいたいという私の望みに、全く
相反するものである。」とのコメントを発表しておりましたが、今回の権限返上に際しては「総司令官が行った事はその時点で必要とされたていた事であり、私でも全く同じ事をしたであろう。」、「これら一連の動きは法的にも有効であり、従って私は総司令官、及び国軍の、国家の利益のため、そして憲法の擁護のためにとったアクションを全面的に承認する。」と、全く逆の見解を示しているのには理解に苦しみます。
しかしながら現状を鑑みますと、政情の安定化と経済の復興、そして民主政復活への第一歩としては無難な策と言えるのかもしれません。
尚、バイニマラマ暫定政権首相は、引き続き国軍総司令官のポストも兼任するとの事です。

1月08日から09日かけ、バイニマラマ首相率いる暫定政権閣僚の任命式が行われておりますが、1月09日、労働党党首で、前回(2000年)のクーデター時の首相であったマヘンドラ・チャウドリー氏が財務・サトウキビ産業改革・国家計画大臣に任命されました。又、観光大臣(兼労働大臣)には、前回のクーデター時の野党代表で、その後の暫定政権で観光大臣を務めたバーナデット・ラウンズ・ガニラウ氏(女性)が任命されています。

その後もフィジーでは、その後も国軍による武力行使や民衆との衝突、暴動等は一切発生しておらず全国的に極めて平穏であり、公共機関、商店、銀行、ホテルやツアー等の営業、催行も全て平常通りに行われております。
日本国外務省は政変発生後、治安上の問題が発生する事も無く、一般市民の生活も変わらず平穏な状態が続いている事から、昨年12月15日付にて首都圏(スバ、ラミ及びナウソリ)以外の地域における危険情報を「十分注意して下さい」(第一段階)に引き下げたのに続き、12月25日付にて、首都圏地域についても「渡航の是非を検討して下さい」(第二段階)へと引き下げました。
隣国であるオーストラリアやニュージーランドからの旅行者も戻って来ており、一時は静かになったリゾートも活気を取り戻しております。

皆様、どうぞ安心してフィジーにお越し下さい。


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外務省提供
観光庁提供
厚生労働省 検疫所情報
国土交通省航空局 提供
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