チロルでは、インスブルック・コングレスハウスで開かれる華麗な会を始め、チロルならではの素朴な団体による会まで多岐にわたる舞踏会が行われます。それぞれの特徴を生かしたユニークな舞踏会の数々をご紹介しましょう。

初めは、インスブルックで最も著名な人々が集まる、大規模な「商工会議所の舞踏会」。この舞踏会には、様々な分野で活躍するＶＩＰが揃います。４つのホールで好きなジャンルの音楽を楽しめる様、工夫された舞踏会です。
「皇帝舞踏会」は２００３年に始まった夏の舞踏会。市内のいたるところでショーや踊りが行われ、賑わいます。すばらしいオーケストラによる生演奏と、ハプスブルク帝国時代を振り返り、当時の豪華な雰囲気を存分に味わえる舞踏会でもあります。

オーストリアの高校では、卒業を控えた生徒たちが盛大な舞踏会を開きます。この「高校卒業生の舞踏会」をチロルでは数十年前から開催しており、素晴らしい卒業プレゼントとなっています。
チロルでもユニークな舞踏会のひとつとして数えられるのが「整体師の舞踏会」です。入場料は無料、募金によって成り立っているこの会は、タキシードから気軽な普段着までいろいろな服装の人々が参加し、様々なイベントを楽しみます。中でも、整体ショーは大人気です。

「民族衣装組合の舞踏会」では、各地の代表的な衣装や軍服を目にする事が出来ます。もちろん、衣装を着ていない人の参加も自由なので、幅広い年代に楽しまれる催しとなっています。
アルプスの山岳会の人々が集まるケルンテン・山岳団体の舞踏会は、仮装をして楽しむカーニバルパーティー。女装をしたり、カウボーイ、シスター、アラビアン、ペンギン等の扮装をした人々が宝くじや音楽を楽しみます。

チロルの小さな舞踏会の魅力は、何といっても家族的なところです。
親から子へと受け継がれているアットホームな雰囲気が、人々に楽しみと安らぎのひとときを与えています。