政治的に対立する２つの政治陣営に属する不倶戴天の敵である画家と、警視総督が同じ女性を求めている事に気付きます。残酷さと快楽、情熱と嫉妬心、不信感と独占欲からなる古典的な三角関係の物語の時代は、反動政治支配下のローマ。
２００１/０２年に大成功した「ラ・ボエーム」に続いて、イタリアの作曲家 ジャコモ・プッチーニの歌劇、愛、権力そして嫉妬心にまつわる心をとらえるサスペンスオペラ 「トスカ」が、２００７年と２００８年夏に湖上舞台で上演されます。

総監督のデビット・パウントニー(２００５年２月に東京の「新国立劇場」で上演されたアルバン・ベルクの作品「ルル」を演出)は、「トスカは、プッチーニの非常にダイナミックなオーケストラ音楽によって駆り立てられる、心を引きつけるストーリーのサスペンスである。指揮者のウルフ・シルマーはスペクタクルな湖上舞台のスケール感が更に増すように、夏のブレゲンツ音楽祭において新しいサウンドシステムを遺憾無く利用するでしょう」と確信しています。

処刑、殺人そして自殺に終わるこの悲劇的な事件を引き起こすのは嫉妬心です。嫉妬心が政治的武器に利用された事で、その破壊力は無慈悲なものとなります。
「Vissi d' arte, vissi d' amore」(歌に生き、愛に生き)、歌姫 フロリア・トスカの有名なアリアは、この歌詞で始まります。

オーストリア最西端、フォーアールベルク州にあるボーデンゼー湖の湖上音楽祭「ブレゲンツ音楽祭」にいらしてみませんか？


■ ブレゲンツ音楽祭２００７
　開催期間： ２００７年７月１８日～８月１９日
　詳細: ＵＲＬ　http://www.bregenzerfestspiele.com/ (ドイツ語、英語)