長い長い冬が終わり、だんだんと暖かくなってくると、オーストリアの人々は心待ちにしていたある食べ物に心浮き立つ様になります。その食べ物とは、毎年４月下旬になると出荷されてくる「ヴァイサー シュパーゲル」(白アスパラガス)です。
白アスパラガスといっても、日本で売られている缶詰のアスパラガスとはまったく別のもので、大きくて時にはメインディッシュにもなる様な太さのある、白いアスパラガスです。
たっぷり茹でてシンプルなソースをかければ、やわらかくてクセが無く、ほんのり甘さが舌に残る、何ともいえない味を楽しむ事が出来ます。この様な食べ方のほかにも、サラダやスープ、フライにグラタンと、この時期のオーストリアのレストランは、あらゆるアレンジを施したヴァイサー シュパーゲル料理で客をもてなします。

他の野菜よりちょっと高価なヴァイサー シュパーゲルですが、６月下旬までの短い間のみしか食べられないこの春の野菜は、オーストリアや周辺諸国の春の食卓には欠かせないものです。
ぜひ、春のオーストリアで「ヴァイサー シュパーゲル料理」をお試しください。