カナダの首都オタワは、本年「首都選定１５０周年」を迎えるため、一年を通じて市内で様々な関連イベントが催されます。特に、ビクトリア女王がアッパーカナダ(現在のオンタリオ州)とローワーカナダ(現在のケベック州)共通の首都をオタワと決定し、調印式が執り行われた１２月３１日(１８５７年)には大型イベントが催される予定です。

その一環として、市内を流れるリドー運河の「開通１７５周年」の様々なイベントも予定されています。
「リドー運河」は本年７月にユネスコ世界遺産認定が予定されており、認定されれば、オンタリオ州初の世界遺産が誕生する事になります。
オタワとキングストンの２０２ｋｍをつなぐ、北アメリカで最も古いリドー運河には４７もの水門があり、夏はクルーズやカヌーを楽しんだり、運河沿いをサイクリングや散歩する人々で賑わいます。冬場は天然のスケートリンクとしてギネスブックにも登録されており、オタワ市内中心からの７.８ｋｍにわたるスケートリンクが観光客を楽しませるだけでなく、地元の住民の通勤や通学路として利用されています。
また、キングストンまでの運河沿いヘリテージ・ルートには、特徴をもつユニークな村が点在し、それらの村々をたずね歩くのも観光の楽しみのひとつです。

リドー運河は、英米戦争後アメリカの侵略を恐れ防衛のためにジョン・バイ海軍大佐の指揮のもと１万人以上もの労働者、６年の歳月を費やして造られたもので、オタワの前身となるバイタウンは、バイ大佐の功績をたたえ命名されました。
その歴史は運河のスタート地点ともなるオタワ川とリドー運河の合流地点「バイタウン博物館」にてご覧いただけます。


※詳細はこちら
　リドー運河　http://www.pc.gc.ca/lhn-nhs/on/rideau/ne/ne1_e.asp (英語)
　リドー運河１７５周年記念　http://www.rideau175.org/ (英語)
　オタワ首都１５０周年記念　http://www.canadascapital.gc.ca/ (英語、フランス語)