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ペルー / 邦人旅行客の高山病発症事案

掲載日時:2008年04月25日

情報提供:外務省領事局 海外邦人安全課 海外安全相談センター

本年3月、クスコ、マチュピチュ、プーノ等、ペルーを代表する観光地を巡るツアーに参加していた59歳の男性が重度の高山病を発症し、首都リマの病院に緊急入院する事案が発生いたしました。

最初の訪問地、クスコ(3,400m)にて嘔吐などの症状がありましたが、次の訪問地 マチュピチュでは多少回復の兆しがみられ安心したものの、最終訪問地プーノ(3,800m)に到着後は意識レベルの低下、歩行不能、失禁などの症状を発症したため、翌日に酸素吸入、医師同伴で首都リマヘ戻る予定にしておりました。しかしながら、飛行機満席を理由に医師の同行、酸素ボンベの機内持ち込みを拒否されてしまいます。
このような状況にもかかわらず同行添乗員の判断により、他の参加者とともに一般乗客と同じ姿勢、酸素吸入なしで飛行機に搭乗させるといったことが行われました。(この対応は大変危険な行為で、一歩間違えれば生命の危険にさらされかねない行為です。また現地には緊急移送の会社が存在し、きちんと機能しています。)

ペルーヘのツアーは高地にある観光地を組み込んでいることが多く、また、本邦からのツアーでは長距離のフライト、時差ボケ等の疲れを考慮せず観光地(多くが高地)に直行するケースが多く見られます。
高山病は、年配者だけでなく若者であっても発症する可能性は高く、他の参加者への遠慮からかツアーを離脱することに躊躇し、症状を悪化させる場合があります。高山病の症状が見受けられた場合には、直ちに病院での受診、低地への下山などの対応が必要です。

また、この人は海外旅行保険に加入していなかったものの、クレジットカード付帯の保険が適用されましたが、最終的に適用金額以上の経費がかかったとのことです。
このようなことを踏まえ、緊急移送費を含めた十分な海外旅行保険ヘの加入要請、現地滞在に関する注意事項の伝達、ゆとりある旅行日程の作成、現地受け入れ態勢の確認など、日本からのツアー催行に際しては改めてご留意ください。


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