２００９年７月０８日、エアーズロック(ウルル)の登山を１０年間禁止するとした内容を含む計画の草案が、オーストラリア連邦政府によって提出されました。

エアーズロックの名で知られる世界最大の一枚岩「ウルル」は観光客に人気があり、登山する人たちが絶えませんが、もともとこの山はオーストラリアの先住民族 アボリジニの聖地であり、これまでも登山の是非を巡る議論が絶えず行われておりました。

政府はこれから９月０４日まで広く意見を募り、登山禁止を実行に移すかどうか等を決定し、計画を完成させる予定です。
尚、現地の報道によりますと、実行は早くて２０１０年の１０月０１日からだと報じられております。
本件に関する決定の是非は、日本の捕鯨反対の急先鋒として知られるピーター・ギャレット環境大臣が下す権限を持っておりますが、野党によるとこの計画を発案し推進しているのは当のギャレット大臣だという話もあります。

エアーズロックには年間３０万人が観光に訪れ、うち約１/３の人が登山をしています。そのほとんどが外国からの観光客であり、登山が禁止されると観光業に与える影響は少なくないと見られています。