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フィジー / エペリ・ナイラティカウ大統領代行、第4代フィジー大統領に就任

掲載日時:2009年11月20日

情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン

2009年7月末にチョセファ・イロイロ前フィジー大統領が退任して以来、エペリ・ナイラティカウ前副大統領(68歳)が大統領代行を務めておりましたが、さる2009年11月05日(木)、首都スバにて宣誓式が行われ、ナイラティカウ氏が正式に大統領に就任いたしました。副大統領は任命されておりません。

フィジーでは大統領、及び副大統領は伝統的にGCC(Great Council of Chiefs: 最高首長会議)によって任命されるもので、憲法にもそのように定められておりましたが、4月に断行された憲法の廃止を受け、ナイラティカウ氏の副大統領への任命はGCCの合意を得ずに行われており(これに拒否したGCCは暫定政権より停会を命じられた)、今回の大統領への任命も、暫定政権のバイニマラマ首相によりますと「内閣の推薦に基づき、最高裁判所長官により」行われたものです。

エペリ・ナイラティカウ新大統領は1941年7月05日生まれの68歳。かつて19世紀後半にフィジーの部族を初めて統一した偉大なザコンバウ王の曾曾孫であり、第二次世界大戦でフィジー人部隊を率いたエドワード・ザコンバウ司令官(父はトンガのジョージ・トゥポウ二世王、母はザコンバウ王の孫であるアンディ・リティア・ザコンバウ)の次男という、フィジー人社会において非常に由緒正しい家柄の生まれです。

ニュージーランドで軍人としての教育を受けた後、約20年にわたってキャリアと昇進を重ね、1982年にはフィジー国軍総司令官に就任。1987年のランブカ大佐によるクーデターで退役した後は、オックスフォード大学で外交を学び、ヨーロッパ、中東方面のフィジー大使を歴任し、1999年に本国外務省事務次官となります。
2000年に起こったクーデター後は暫定政権副首相、翌年の総選挙後は2006年まで下院議長を務め、2006年末の現バイニマラマ暫定首相によるクーデターの後、暫定政府外務大臣に就任。2007年4月には、チョセファ・イロイロ前大統領より、ひとたび副大統領への指名を受けますが、GCCがこれを認めず、結果的に憲法が放棄されることにより、副大統領に就任しました。

カミセセ・マラ元大統領の娘で弁護士、元外交官、元下院議員(観光大臣)、及び上院議員のアンディ・コイラ夫人(56)との間に一男一女。

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