フィジー政府は、先週末に急遽、２０１０年３月２２日に定められていた祝日「ナショナル・ユース・デー」を平日とすることを発表いたしました。
これは当初、先週初めにフィジー諸島東部を襲ったトロピカル・サイクロン「トーマス」(Tomas)の襲来に備え、全国的に数日間学校が休校となり、また官公庁、企業、商店のほとんどが休業した事で教育・生産・経済活動が停止し、それを補うため処置とのことでした。
当初は別途、祝日廃止日を定めた後に発表する予定でしたが、その後の政府発表によりますと、本年のみの措置ではなく来年以降も平日とする(＝廃止)旨を決定したとのことです。またこれと併せて、本年５月２８日(金)に定められておりました「ラトゥー・サー・ララ・スクナ・デー」(スクナ卿記念日)の祝日も、本年より廃止となります。
これにより、フィジーの祝日は年間１２日から１０日に減ります。

ボレンゲ・バイニバラマ暫定政権首相いわく「この２つの祝日の意義を軽視するわけではないが、他の祝日に比べると歴史も浅く、あえて学校や仕事を休んでまで祝うような事もない。フィジーには既に十分な祝日があり、これを減らすことによって、国家として、何よりも生産性を高めることが可能となり、それは、国家の近代化、経済成長、生活水準向上に不可欠なものである。」と述べています。


※政府発表は、下記サイトにてご覧いただけます。
　URL　http://www.fiji.gov.fj/index.php?option=com_content&view=article&id=1249:ending-of-public-holidays-statement-from-the-office-of-the-prime-minister&catid=67:fiji-header-stories (英語)