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ウズベキスタン / 紙のシルクロード 〜日本の活動とサマルカンドペーパーについて〜 第1回

掲載日時:2011年03月11日

情報提供:ウズベキスタン政府観光局

サマルカンドのコニギル村にある水車が目印の「コニギル・メロス工房」。
ここは、サマルカンドペーパーの復興と伝統工芸の振興のために活動する NGO団体です。現在 JICAの協力事業の一環として、このコニギル・メロス工房で日本人が活躍中です。
水俣浮浪はぐれ雲工房 主宰・伝統工芸師の金刺潤平氏を中心に、NPO法人植物資源の力によって、JICA協力のもと、サマルカンドペーパーの復興の為の活動が続けられています。

ウズベキスタンと日本との多くの共通点が「紙」を通しても伝わってきます。まさに、「紙のシルクロード」。 そのような第一線でご活躍中の金刺潤平氏より、「紙のシルクロード」に関わる日本の活動とサマルカンドペーパーについて、全10回でご紹介してまいります。

(以下の写真は、コニギル・メロス工房とシオブ川。
 ここでサマルカンドペーパーの復興がされている。)



「サマルカンドに行って見て欲しい。」と関係者から持ちかけられたのは、今から5年前、ブラジル・アマゾンで貧困と環境をテーマにした NGO POEMAが、Amazon Paperを立ち上げるお手伝いをしている時だった。
手漉きの紙は、中国を発祥とした温帯文化であるが、科学技術の発達と自然との共生という時代のニーズの中で、東南アジアを中心に熱帯地方に普及していっている。
シルクロードの中継点、オアシス、サマルカンドペーパー、タレス川の戦いなどは、歴史に浅薄な知識しかない私でも耳にしたことがあった。紙の文化を持たないところで我流を展開することに何のためらいもないが、中国に隣接する中央アジアは、そういう訳には行かない。紙の発達の歴史の中で極めて重要な場所だからである。
サマルカンドは、UNESCO の世界文化遺産に「文化交差点」として登録されている。手漉きの紙は、まさにサマルカンドで八世紀以前ヨーロッパから中央アジアで紙として使われてきたパピルスやパーチメント(羊皮紙)と交差した。
そして、交差して出来上がったサマルカンドペーパーは、そこからシルクロードの終着点スペインに向かって旅を始める。
私は、4年前に初めてそのサマルカンドに足を踏み入れた。乾燥した空気と冷たい水、紙漉きをするのには、絶好の条件がそろっている。ところが、担い手である Koni Ghil Merosに訪問して愕然とする。そこで作られていたのは、まぎれも無い和紙だったからである。
仲間と相談した。何とかしなくちゃ。 Samarqand Renaissanceを始めることにした。

(文: 金刺潤平)

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