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ウズベキスタン / ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方 第4回「マルギランのシルク」

掲載日時:2012年02月03日

情報提供:ウズベキスタン政府観光局

タシケントから飛行機で約1時間、または車で約5時間30分、ウズベキスタン東部フェルガナ近郊のリシタンでは、日本人が創ったボランティア日本語学級「NORIKO学級」で、多くのこども達が日本語を勉強しています。
日本でNORIKO学級を支援しているリシタン・ジャパンセンター(RJC) 事務局長 寺尾 千之(てらお ちゆき)氏による『ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方』の第4回目です。



第4回 〜 マルギランのシルク 〜
NORIKO学級では、黒ズボンに蝶ネクタイで正装した男子生徒と民族衣装「アトラス」を身にまとった女子生徒が、私達日本人を迎えてくれる。
「アトラス」とは結婚式などお祝いのときに女性が着るシルク100%の民族衣装の織物の呼称だ。アトラスの豊かな色彩に関しては、「空にかかる虹」や「川面に反射する太陽の色」などの諸説が民話として伝承されている。

リシタンから車で1時間の距離に養蚕業が盛んな「マルギラン」という街がある。アトラスの主要産地として国内外に有名だ。
シルク工房は、全工程見学自由、通訳がいれば「自然界の植物から色柄が発案される」などの詳しい解説を担当者から聞くことができる。麦から黄色、胡桃の殻から茶色、桜の木の皮やザクロから赤色が作り出されるそうだ。日帰りで伝統織物工房が見学できるとあって、今やマルギランはNORIKO学級ボランティアの定番観光スポットになった。彼らが帰国後に必ず送って来る写真は、若い女性が手足を器用に動かしてパッタン、パッタンと機を織る姿だ。彼女達の手により織りあげられた天女の羽衣のようなシルクスカーフは、フランスでも人気らしい。工房や土産品売り場でフランスからの観光客によく出会う。

工房近くのバザールは、地元の人々で賑わっている。豊富な品揃えの中で日本人が心惹かれるのは、日本女性がかつて着た銘仙(着物)を彷彿とさせる綿絹混紡織物「アドラス」だ。ウズベク男性が冬に着るチャバン(コート)に使われているのは縦縞柄のアドラスだ。
バザールに身を置くとシルクロードの民になったような錯覚に陥る。文字通りシルクロードを実感できるのがマルギランなのかもしれない。

〔文: リシタン・ジャパンセンター(http://rjc.bz/) 事務局長 寺尾 千之〕

アトラスを着たNORIKO学級生徒達アトラスを着たNORIKO学級生徒達

マルギランのシルク工房マルギランのシルク工房

マルギランのバザールマルギランのバザール

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