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ウズベキスタン / ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方 第5回「フェルガナの春夏秋冬」

掲載日時:2012年03月02日

情報提供:ウズベキスタン政府観光局

タシケントから飛行機で約1時間、または車で約5時間30分、ウズベキスタン東部フェルガナ近郊のリシタンでは、日本人が創ったボランティア日本語学級「NORIKO学級」で、多くのこども達が日本語を勉強しています。
日本でNORIKO学級を支援しているリシタン・ジャパンセンター(RJC) 事務局長 寺尾 千之(てらお ちゆき)氏による『ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方』の第5回目です。



第5回 〜 フェルガナの春夏秋冬 〜
春、標高2,000mのケムチック峠の雪が解け始め、フェルガナ盆地に桜そっくりのピンクの花(あんずやアーモンド)が畑一面に咲き揃う。「春分の日」には、ウズベキスタンの春祭り「ナウルズ」がある。
フェルガナ地方では、マハラ(日本の町内会にあたる組織)ごとに「スマラク」を作り人々の健康と繁栄を祈る。スマラクとはナウルズ祝膳に欠かせない甘いジャムのこと。小麦の芽と砂糖を煮詰めて作る。直径1mほどの大鍋を、一晩中マハラの女性達が交替でかき回して作り上げる、ウズベキスタンの伝統文化だ。胡桃大の小石を鍋底に入れるのは焦げ付き防止と、子宝数占いのため。女性達は長い柄杓で3〜4個軽々とすくいあげて楽しんでいる。

夏、道端はピラミッド状に積み上げられた西瓜とメロンのオンパレードになる。気前の良い露天商から甘い天然水のような西瓜を試食するのも楽しい。乾燥した風土の道中には、天からの恵みとなって旅行者の喉をうるおすだろう。
夏休みの長期訪問者には、ガイドブック未掲載のユニークな体験が待っている。あるボランティア講師はNORIKO学級生徒の誕生日に、親族達と車数台を連ねてピクニックに行った。イスラム寺院、バレーボールコート、バーベキュー場・・・と、広く、巨木、ため池・・・と、オアシスのように美しい公園で、日本では得難い豊かな時間を満喫できたという。

秋、綿摘みが終わりに近づき、日本からの訪問者達との団らんで賑わった中庭のチョルポヤ(ウズベク式座卓と団らんエリア)も閑散となると、冬がそこまでやって来ている。
地元の人々に「一番印象に残った先生は?」と聞くと、7年前の冬をリシタンで過ごしたボランティア講師の名を必ず挙げる。関東の山沿い地方と似た体感温度のフェルガナの冬は、外出が控えがちになる反面、心の交流は熱くなるらしい。

〔文: リシタン・ジャパンセンター(http://rjc.bz/) 事務局長 寺尾 千之〕

一面きれいに咲く杏の花一面きれいに咲く杏の花

ウズベクの名産、メロンとスイカウズベクの名産、メロンとスイカ

チョルポヤで休憩したりお食事したりチョルポヤで休憩したりお食事したり

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