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メキシコ / メキシコの塩と「ゲレロネグロ」の町

掲載日時:2013年03月29日

情報提供:株式会社メキシコ観光

メキシコ北西部、北米大陸とバハ・カリフォルニア半島との間を南北方向に伸びる細長い湾「コルテス海」は、世界でも塩分が濃い場所として知られています。水の動きがおだやかであることからプランクトンも多く クジラが子育てにくる場所としても有名です。

今回は、バハカリフォルニア半島の真ん中に位置する町「ゲレロネグロ」をご紹介させていただきます。
冬になるとコクジラがお産に訪れるこの地域は、エル・ビスカイノの鯨保護区として世界自然遺産としても有名です。
そしてこの地域を有名にするさらなるポイント、それは「塩」です。

日本は岩塩としての塩資源がなく、年間降水量が世界平均の2倍と日照時間が短いことから、瀬戸内地方や能登半島などの一部地域を除いては塩田にも不向きな土地柄であるため、古くから塩の確保は外国からの輸入に頼っておりました。日本は360度海に囲まれた島国だというのに、塩に恵まれない土地なんです。

そんな日本に「天日塩」を供給してくれているのが、このメキシコの大地なんです。
(他には、西オーストラリアも日本への供給の多くを占めています。)
海水を塩田に導き、太陽と風の力で蒸発させて塩の結晶を取るという製法の「天日塩」には、太陽の日差しが強く、一定の強さの風が吹くゲレロネグロの気候がとても適しているのです。何とその規模、東京23区とほぼ同じ500平方km。またここでの塩の生産量は年間800万トン以上と、日本の年間輸入量と変わらない膨大な量なのです。
一度塩田に海水を引き込めば、からりと干しあがるメキシコの塩。その光景が一面に広がる大地は写真で見ても圧巻です。
塩田は手入れを怠るとコケが生え、生臭い塩ができてしまいます。そのためきちんと塩田を整備することで、自然保護区であるゲレロネグロの環境保全にも大きな効果をもたらします。それゆえ、毎年冬になると北米の50%もの鯨がこの海にやってくるのですね。

このエリアへのご旅行は、エルモシジョからセスナ機が出ておりますが、スケジュール調整が難しいため、ご旅行の際は時間に余裕をもったスケジュールをお考えください。なお陸路の場合、ティファナからでも ラパスからでも10時間以上はかかります。
最後になりますが、日本に輸出された塩は精製されてしまい、本来の味がお楽しみいただけません。メキシコにいらっしゃる機会にこの本場の塩をぜひご賞味あれ。

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