さる２０１４年９月１７日(水)、２００６年に発生した独立後４度目のクーデターから８年を経て、民主化に向けて行われたフィジー総選挙は、大きな混乱もなく無事終了いたしました。

１８歳以上の国民に選挙権が与えられた今回の投票率は８３.９７％で、政治への期待、関心の高さが伺えました。結果は事前の大方の予想通り、ボレンゲ・バイニマラマ暫定首相(60)率いるフィジー・ファースト党が全体の約６割の票を集め、バイニマラマ氏が民主的に首相として再任されました。

７党２４８名が立候補した中、当選各党の得票率および獲得議席数(一院制・全50席)は、
　フィジー・ファースト党　--- ５９.２％、３２議席
　先住民フィジー系の社会民主自由党(SODELPA) --- ２８.２％、１５議席
　インド系の国民連合党(NFP) --- ５.５％、３議席
となっております。

また、フィジーは、クーデターにより、英国や旧英国植民などで構成される英連邦(コモンウェルス)のから除名されておりましたが、今回の民政復帰を受けて９月２６日(金)、同連邦への復帰が認められました。