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ネパール / 最新現地情報 (続編)

掲載日時:2001年11月30日

情報提供:インダスインターナショナル株式会社

*2001.11.30 ネパール国内情勢
 カトマンズの天気 (22:15) 晴れたり曇ったり 20〜24℃
 日の出 06:37 / 日の入 17:09

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*2001.11.30 ネパール政府の対応


昨日、在カトマンズ外国メディアに対して、グプタ情報通信相と国防省次官による記者会見がありました。

まずグプタ氏から、今回の国家非常事態宣言とその後の治安維持への国軍投入は、マオバディ(毛沢東主義を標榜する反政府組織)側が突然、一方的に武力闘争を再開した事によるものであるとの説明がありました。

現在国軍・武装警察・一般警察の合同で、マオバディに対する討伐と治安維持にあたっていること。
また今回の宣言は、民主憲法の手続きにのっとったものであることも強調しました。隣国インドのバジパイ首相からも、ネパール政府の対応を支持する旨、デウワ首相に電話があったそうです。

この様な状況なので外国メディアも、ゲリラ組織であるマオバディの活動を助長するような報道は、控えてほしいとの要請もありました。政府側の言い分としては、当然でしょう。

出席した外国メディア側からは、マオバディ側の死傷者数が発表ごとに、常識の範囲を超えた増減を繰り返していることについての疑問も呈されました。これについては、今後政府側の情報発表機関を統一する予定であるとの回答でした。今回のような危機管理は、ネパール政府にとっても初めてのことであり、政府内部での混乱もあるようです。

会見場所は、シンハ・ダルバールと呼ばれる、首相府・政府本省・政府系放送局の集まる地域の中でした。ここへの入場ゲートでは、警察によるIDカードチェックがなされます。そして非常事態宣言以降、銃を構えた国軍兵士も目を光らせています。外壁の周りでは、マシンガンを携行して警備する兵士も見かけました。警察官と違い、国軍兵士の場合、非常時には「即発砲」の雰囲気が漂っています。見ていて気持ちの良いものではありません。

このような警備が行われているのは、政府機関や空港入り口だけです。普通の町並みや市場では、いつもと変わらない長閑さが漂っています。しかし昨日早朝、カトマンズ郊外の工業団地内にある、コカコーラの工場が爆破されるなど、平静の中に多少の不気味さも感じられるカトマンズです。

11月29日に確認できた「夜間外出禁止令」は以下の通りです、いずれも各郡の中心バザール周辺の一部地域。

 ピュータン郡 20:00〜04:00
 ウダイプル郡 21:00〜04:00
 サルヤン郡  18:00〜05:00
 シャンジャ郡 19:00〜05:00
 ゴルカ郡   18:00〜05:00

ゲリラ鎮圧の為政府側がインドに軍事支援を要請した事も表面化。
隣接する中国とインドの関係にも影響が広がる可能性がある。


※上記記事は、「ネパールの空の下」、「The Rising Nepal(ネパールの新聞)」、「外務省」、及び当社現地支社からの情報をもとに作成致しました。

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