中米・グアテマラの首都からバスを乗り継ぐことおよそ５時間。国内で最大の湖・イサバル湖にほど近いバナナ農園に埋もれるようにしてひっそり佇んでいるのが「キリグア遺跡」です。
こんなにアクセスの悪い、そして観光客の少ない世界遺産も珍しいと思いつつ、汗を拭いながら遺跡公園の中へ。そう、ここまで来るとカリブ海はもうすぐそこ。
この辺りで育ったバナナもカリブ海の港で積み出され、世界中を旅します。そのため、田舎道であるにもかかわらずDoleやChiquitaといったお馴染みフルーツ企業のトラックがひっきりなしに走っています。

強すぎる日差しに負けそうになりつつも広場に出ると、あちこちに散在する石碑たち。
近寄ってみれば、芸術品とも言える素晴らしいほどの浮き彫りに暑さも忘れて釘付けになってしまいます。
この石碑たち、ホンジュラスのコパンの影響を受けているとあって、その技術力の高さ・緻密な彫刻はため息が出るほどの美しさです。

グアテマラといえば真っ先に名前が出るのが「ティカル遺跡」ですが、時間が許せばこの「キリグア遺跡」まで、ちょっと足をのばしてみるというのもお勧めです。

◎メキシコシティからグアテマラシティまでは
　「アエロメヒコ航空」とＬＣＣの「インテルジェット」が１日計６便、
　グアダラハラからは「ボラリス航空」が週２便、直行便を運航しております。