■その1: 特殊な動きをする者

パリのスリはあの手この手で相手の気をそらし、その隙をついてスリを働く。
その手口は様々であるが、巧妙なものから奇抜なものまでいろいろある。

先日も紹介したペンをポトリと落とすなどというのはなかなか巧妙であるが、筆者が実際に聞いた話では、突然目の前で空手の正拳突きのようなことを「シューシュー」と言いながらはじめ、その特殊な動きに呆気にとられているうちに仲間がスリを働くというなんとも奇抜なものもある。

特殊な動きをするものがいたら、ボーッと眺めているだけでなく、これはスリの陽動作戦だなと警戒する必要がある。


■その2: 手元を衣服などで隠している者

地下鉄に多いパターンであるが、手元を衣服で隠し手の動きが分からないようにし、スリを働くケースが多く見られる。

必ず相棒がおりその者が時間など聞いてきて、その問に手元を隠したのがにじり寄ってきてバッグなどから財布を抜き取るという手口である。

ジャンパーなどを着ているにもかかわらず、手元に別の衣服を持っている者などを見掛けたら、スリと考えて間違いない。

十分に注意する必要がある。



※本記事は｢国際観光振興会 海外旅行情報｣より転載致しました。