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エジプト / 「ポートサイド」及び「イスマレイヤ」視察レポート

掲載日時:2018年08月17日

情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)

2018年8月10日(金)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)では、スエズ運河の北の玄関口である「ポートサイド」とスエズ運河のほぼ中間点に位置する「イスマレイヤ」の視察を実施いたしました。
以下に、その様子をご報告いたします。



カイロ→カンタラ→ポート・サイドとポート・フォアード→イスマイリヤ→カイロの視察へ行って参りました。
6月末に西方砂漠を除いてエジプト(アフリカ大陸側)の危険度が1に引き下げられましたので、この一帯もツアーに含めることができるようになりました。
また、外洋クルーズの紅海沿岸及びスエズ〜ポート・サイドでの寄港と、そこから各地へのクイックトリップの実施も可能です。
視察の日は金曜日(休日)ということもあり道路はすいておりましたが、平日の場合は記載よりも移動に時間がかかります。また、ダウンタウンやギザのホテルが出発・帰着場所の場合は、今回の視察のカイロでの出発・帰着場所までの移動に約1時間かかるとお考えください。

〔日程〕
 08:00出発 --- カイロ (ナセル・シティ)
 08:55到着 --- イスマイリヤ料金所
 10:00到着 --- スエズ運河橋 (エジプト-日本友好橋)
 10:10出発
 10:30到着 --- ポート・サイド料金所
 11:00到着 --- ポート・サイド側フェリー乗場
 11:05到着 --- ポート・フアード側フェリー乗場
 11:30到着 --- ポート・サイド市内及びホテル視察
 12:35出発
 13:50到着 --- イスマイリヤで昼食
 15:20出発
 15:30到着 --- イスマイリヤ市内及びホテル視察
 16:50出発
 17:30到着 --- イスマイリヤ料金所
 19:00到着 --- カイロ (ナセル・シティ)

■ スエズ運河
スエズ運河は、ポート・サイド〜イスマイリヤ〜スエズを結ぶ運河で、1855年〜1869年にわたる難工事の末に運河は完成した。当初は全長164km、深さ8mだったが、何度かの拡張工事を行った結果、2010年時点では全長193.30km、深さ24m、幅205mとなっている。
スエズ運河を建設したフェルディナン・ド・レセップスはフランスの外交官で、エジプトのモハメッド・アリ王家に厚遇されていた。カイロ領事時代に家庭教師をしたサイードがエジプト王になった1854年、彼は20年以上の夢であったスエズ運河の開削権を得ることとなる。

1) エル・カンタラ
スエズ運河橋(エジプト-日本友好橋)は、2001年10月に開通した、スエズ運河を横断する唯一の橋。建設費の60%(約135億円)が日本からの支援で、残りの40%(約90億円)がエジプト側の負担。高架部の施工を請け負ったのは鹿島建設、日本鋼管、新日本製鐵によるコンソーシアム。
全長は3.9kmで、そのうち主支間の400mが斜張橋となっており、両側に約1.8kmずつのアプローチがある。主支間を支える2つの主塔は高さ154mでオベリスクの形をしている。桁下高さは運河上70mと世界最大級。スエズ運河を通航することができる船の水面上最大高さは68mに規定されている。
北シナイの状況悪化により、残念ながらこの数年は一般車両の通行が禁止となっている。

2) ポート・サイドとポート・フアード
ポート・サイド(ポート・サイード)は、エジプトの首都カイロから北東約200kmに位置し、人口は約50万人。ポート・サイド県の県都。スエズ運河の地中海側の入口にあたる。
町の名前はスエズ運河建設を命じたサイード王(在位: 1854年〜1863年)に由来する。
ポート・フアード(ポート・フォワード)は東西をスエズ運河、北を地中海に囲まれた島で、地理的にはアジアに含まれる。
この街の整備を命じたフアード1世(在位: 1917年〜1936年)の名にちなんでいる。

ポート・サイドの運河を挟んだ対岸にはポート・フアードの町がある。2つの町の間は無料のフェリーが絶え間なく往復しており、約5分の船旅でスエズ運河と港の一部や街並みを眺めることができる。また、フェリーに乗ればアフリカとアジアの間を移動することになる。

ポート・サイドとポート・フアードにある古い建物はバルコニーのあるコロニアル・スタイル。エジプトの他の町と雰囲気が違う。ポート・フアードにはこのような邸宅や公園など、閑静な住宅街が広がっている。

* ポート・サイド軍事博物館
開館は土曜〜木曜の10〜15時。金曜閉館。
1956年第2次中東戦争、1967年第3次中東戦争、1973年第4次中東戦争関係の展示がほとんどとのこと。

* フェルディナン・ド・レセップスの銅像と台座
ポート・サイドのスエズ運河入口には、フェルディナン・ド・レセップスの銅像の台座のみが残っている。1956年ナセル大統領によるスエズ運河国有化宣言の際に、欧米による運河所有の終わりの象徴としてレセップス像は引き倒された。
現在、銅像はポート・フアードの造船所の庭に置かれているとのこと。

* レスタ・ホテル (旧: ソネスタ・ホテル) --- 4ツ星
地中海と運河に面しており、レセップス像台座のすぐ横に位置する。
少し離れたところには、ポート・サイド・ホテル(旧ヘルナン・ホテル)もある。
ホテルは、シャワーのみ。バスタブ無し。

3) イスマイリヤ (イスマイレーヤ)
人口約75万人。イスマイリヤ県の県都。ティムサハ湖(スエズ運河の一部)の北西岸に位置し、スエズ運河のほぼ中間点にある。
この町は1863年、スエズ運河が着工された際にフェルディナン・ド・レセップスによって建設された。レセップスはこの地に住んで運河建設の指揮を取ったので、現在もその家が残されている。
イスマイリヤの名は、当時のエジプト王イスマイールの名からとられたもの。

* イスマイリヤのレセップスの家。
フランスの外交官であったフェルディナン・ド・レセップス(1805年〜1894年)が運河開発中に住んでいた家。現在は運河庁の所有で、内部は一般公開されていない。

* レセップスの馬車。
1859年頃に使用していたもの。彼の家のそばに置かれている。

* 運河の開通式を描いた絵
運河の開通式を描いた絵をモザイクにしたもの。
オリジナルは、その当時の迎賓館であったカイロのマリオット・ホテルに飾られている。
開通式にはナポレオン3世妃ウージェニーやオーストリアのフランツ・ヨーゼフ皇帝を始め、7,000名の各国の王族や名士が参列した。

* イスマイリヤ駅。
レセップスの家から100mほどのところにエジプト国鉄のイスマイリヤ駅がある。

* メルキュール・ホテル --- 4ツ星
このエリアでは一番のホテル。ポート・サイド同様カイロから近いリゾート地としてエジプト人に好まれている。ティムサハ湖に面してホテルのビーチ、庭園、プールが広がっている。

* ティムサハ湖 (ティムサ湖)
ティムサハとはワニの意味。湖は表面積14平方km、深さは非常に浅く、ほとんどの部分が1m以下。運河開通後には海水化した。
ティムサハ湖は運河の一部に組み込まれているため、時には運河を通り過ぎてゆく大きな船を見ることができる。
湖には小さな帆船で魚を取る漁師の姿も多い。

4) スエズ運河を行く船
残念ながら、スエズ運河は観光客に一般公開されておらず、運河に沿って堰堤上を走る道路は外国人立ち入り禁止。
現在はスエズ運河橋も閉鎖中のため、砂漠の中をまっすぐに走る運河や船の様子を見ていただく機会がなかなかないのが実情。
ただ、運河の複線化に伴って船が運航する時間に幅ができたので、スエズ〜ポート・サイド間の道路やティムサハ湖畔から大型船を垣間見るチャンスが増えているのではないかと思う。


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スエズ運河橋スエズ運河橋

ポート・サイドの街並み<br>運河を渡るフェリーからの風景。正面奥が地中海。ポート・サイドの街並み
運河を渡るフェリーからの風景。正面奥が地中海。

ポート・サイドにある運河庁の建物<br>非常にクラシックで 雰囲気がある。ポート・サイドにある運河庁の建物
非常にクラシックで 雰囲気がある。

ポート・サイドの運河を挟んだ対岸に見える<br>ポート・フアードの町vポート・サイドの運河を挟んだ対岸に見える
ポート・フアードの町v

ポート・サイドとポート・フアードにある古い建物ポート・サイドとポート・フアードにある古い建物

ポート・フアードの町を作ったフアード1世の像ポート・フアードの町を作ったフアード1世の像

ポート・サイド軍事博物館ポート・サイド軍事博物館

外洋クルーズ船の停泊場所を示す看板外洋クルーズ船の停泊場所を示す看板

この日は外洋クルーズ船は1隻もなしこの日は外洋クルーズ船は1隻もなし

ポート・サイドのスエズ運河入口にあるフェルディナン・ ド・レセップスの銅像の台座ポート・サイドのスエズ運河入口にあるフェルディナン・ ド・レセップスの銅像の台座

レスタ・ホテル(旧ソネスタ・ホテル)  左: 正面入口 / 右: ホテルのプール レスタ・ホテル(旧ソネスタ・ホテル)  左: 正面入口 / 右: ホテルのプール 

レスタ・ホテル 左: ホテル内レストラン / 右: 客室レスタ・ホテル 左: ホテル内レストラン / 右: 客室

レスタ・ホテル 客室レスタ・ホテル 客室

レスタ・ホテルの客室からの眺め。シー・ビューとバック・ビューの2種類レスタ・ホテルの客室からの眺め。シー・ビューとバック・ビューの2種類

イスマイリヤのレセップスの家イスマイリヤのレセップスの家

レセップスの馬車レセップスの馬車

運河の開通式を描いた絵をモザイクにしたもの運河の開通式を描いた絵をモザイクにしたもの

イスマイリヤ駅イスマイリヤ駅

メルキュール・ホテル 左: 正面入口 / 右: ロビーメルキュール・ホテル 左: 正面入口 / 右: ロビー

メルキュール・ホテル 左: レストラン / 右: ホテルのビーチメルキュール・ホテル 左: レストラン / 右: ホテルのビーチ

ティムサハ湖 (ティムサ湖)、右は湖で魚を取る漁師ティムサハ湖 (ティムサ湖)、右は湖で魚を取る漁師

スエズ〜ポート・サイド間の道路の一部は運河に並行。<br>走行中、畑の向こうの運河を行く船に遭遇することも。スエズ〜ポート・サイド間の道路の一部は運河に並行。
走行中、畑の向こうの運河を行く船に遭遇することも。

イスマイリヤにあるティムサハ湖の奥の方では船が運河を運航している。ただし、軍からの許可が必 要なので外国人はこのような景色を見ることが難しい。イスマイリヤにあるティムサハ湖の奥の方では船が運河を運航している。ただし、軍からの許可が必 要なので外国人はこのような景色を見ることが難しい。

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