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UAE / イスラム教について−その4

掲載日時:2002年04月25日

情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン

今回もイスラム教の聖典=コーランの教えの基本となっている “5柱 − 信仰、礼拝、喜捨、ラマダン、巡礼”、その4つ目の教え『ラマダン』について、ご案内致します。


4. 断食 (ラマダン)

観光客にとって一番気になるラマダン(イスラム暦の9月)は文字通り、日中、つまり、日の出後から日の入り前は飲食を禁じられる月です。
自分自信の精神を鍛えてより神に近づくこと、イスラム教徒全体が同じ行為を行う事によって連帯感を強めること、断食を通じて貧しい者の気持ちを共有することなどが目的となるこのラマダン中は、飲食だけでなく喫煙、性交も禁じられます。

厳密には唾を飲み込む事さえ禁じられていますが、実際にはそこまで実行している人はごくわずかでしょう。 
国全体が断食中なので、ほとんどのレストランは昼間はクローズ、夜にしか開きません。ただ、外国人労働者や旅行客が多いドバイでは、お昼でも一部のレストランがお持ち帰り専用で控えめにお店を開けていたり、ホテル内でも一部のレストランが、イスラム教徒の目に入らないよいうにとの配慮で周りを幕で覆われた形でオープンしていますので、食いぱっぐれるという事はありませんのでご安心を。

ところで、以前の号でイスラム暦は毎年11日間ほどずれて行くというお話を致しましたが、ラマダンが冬場にあたるここ何年かはよいとして、夏の暑い時期にラマダンが始まると大変です。

カンの良い方ならお気づきかもしれませんが、日中の飲食が禁じられるということは、日が短い冬に比べて日が長い夏は大変なのです。
食べる事は我慢できても、水分を取ることができないというのは体力的にかなりきつく、脱水症状をおこして倒れる人もいます。小さい子供や、妊婦、病人、兵士、旅行者は断食を免除されますので、お金持ちのアラブ人の中には夏期のラマダン中、断食を避けるためにあえて旅行をする者がいるとか。

また、事情によりどうしても断食を中断しなくてはならない時は、ラマダン月終了後に個人的に断食をすれば良いのだそうです。
ラマダン中は政府からの発令により、就業時間が通常より2時間ほど短くなります。(会社によってはイスラム教徒以外は就業時間に変更がない場合もあります)
就業時間が短い事に加えて、断食中のアラブ人は、イライラしていたり、ボーっとしていたりで、正直なところラマダン中はあまり仕事になりません。
また断食月とは言え、日没後にまず、最初の1食目、夜の10時ごろに2度目の食事、夜明け前に3度目の食事と結構しっかりと食べるので、この時期の食料品の売上は1年で一番大きいということがおこります。
また、この時期は普段より食事が豪華であったり友人や親戚を訪ねていっしょに食事やお喋りを楽しむことが習慣となっているので、イスラム教徒以外の人間が思うほど、彼らには苦痛ではないのかもしれません。

ただ、ラマダン中は音楽やダンスといった娯楽も禁止されますので、エキゾチックなベリーダンスも見る事はできませんので、ご注意下さい。



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