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アメリカ ニューヨーク / 9月11日テロ後の話題 その1

掲載日時:2002年06月12日

情報提供:国際観光振興会(JNTO) ニューヨーク事務所

■ 善意に付け込むスリ団

スリは人の注意をそらして隙をつく犯罪(Opportunity crimes)と呼ばれる。
手品師が観客の注意をミスリードしておいて演ずるのと同じである。
テロ事件の粉塵が落ち着いたと思ったとたん、こうした犯罪者たちがニューヨークの街ではびこり始めているので旅行者は彼等のミスリードに引っ掛らないように用心が肝心である。見知らぬ人物が過剰な親切を示したような場合には、まず自分が狙われていると警戒していただきたい。

ニューヨークでは1990年に23,068件のスリ事件が発生、被害額は948万7,000ドルに達したが、5年後にはほぼ半減し、昨年は5,000件を下回った。ミッドタウンの犯罪の3分の2を占めるスリがこのように減ったのはGrand Larceny Task Forceという26人の刑事から成る対策チームの発足や、被害額に応じて最高7年の勾留という重罪の適用を求める検事の努力に依るとされる。

スリの手口は前述のように、昔も今も気をそらすこと、抜き取ることに尽きる。単独犯のスリは大きく目を開いてキョロキョロしている人とか、手一杯の買い物を抱えている人だとか、もともと注意が散漫な人を対象に物色する。

一方グループ犯のスリは分業体制でミスリード方式をとる。一人がカモの前でコインをわざと落としたり、道を尋ねたり、ぶつかったりして相手の注意力を散漫にしてから仕事をする。
古典的なのは「鳩作戦」と呼ばれるもので、衣服などに汚れを付けて拭いてやると言って近付き財布を抜き取る手口。最近の変形では、市警察や消防局の慈善バッヂを付けている人に近付いて「どこで買いましたか」などと聞いてくる手口。

交差点でタイヤをパンクさせ、立ち往生した運転者が車を降りて点検している際に車上の鞄や財布を盗む。左ハンドルの国なのでパンクさせるのは右後輸と決まっている。

刑事たちの間では、多くのスリ団が南米のスリ大学と呼ばれる地下組織で訓練を積んで送り込まれると考えられている。刑事は、常習犯の顔写真や前科記録を持ち歩きながら警戒しているが、スリの方もまた刑事を避けながら暗躍している。

南米にはブラジルやアルゼンチンのように、国自体が破産しかかったところや、社会情勢が不安定で民衆が困っている国が多いことを想起して、旅行者は注意が必要である。



※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。


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