２０２４年注目のトピックや情報を簡単にまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

１) イタリア文化首都 ペーザロ２０２４
音楽分野で、ユネスコ創造都市認定を受けているペーザロが今年のイタリア文化首都です(Italian Capital of Culture)。人口９万５千人のアドリア海のビーチリゾートには、７つの劇場と新たに２劇場が加わり、オペラ、コンサート、音楽イベントを中心に１年を通して、展覧会や写真展、コミックイベント等が多数開催され、坂本龍一の音楽ビデオアート展(9月)なども予定されています。
旅程として８月のロッシーニ・オペラ・フェスティバルや、世界遺産のウルビーノ訪問と組み合わせもご検討下さい。
** ペーザロ２０２４
　https://pesaro2024.it/
** ペーザロ
　https://www.italia.it/en/marche/pesaro-urbino/pesaro
** ウルビーノ
　https://www.italia.it/en/marche/urbino/things-to-do/urbino-historic-center

２) 音楽: プッチーニ没後１００周年
オペラ「トスカ」、「蝶々夫人」、「トゥーランドット」等の大作曲家ジャコモ・プッチーニの没後１００周年を記念してイタリア各地で特別公演が予定されています。
中心となるのは、プッチーニ・フェスティバル(トッレ・デル・ラーゴ)。
またアレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラフェスティバル６月８日の開幕公演はプッチーニ作曲の「トゥーランドット」。ゼフィレッリの舞台装置と、オスカー受賞者ワダエミの衣装で豪華な公演です。
他にも、プッチーニ作曲のトスカ、ボエームもシーズンプログラムに予定されています。
** プッチーニ・フェスティバル
　https://www.puccinifestival.it/en/
** トッレ・デル・ラーゴ
　https://www.italia.it/en/tuscany/viareggio/italian-theatre-livorno
** アレーナ・ディ・ヴェローナ
　https://www.arena.it/en

３) イタリア２０２３年登録の世界遺産、無形文化遺産
２０２３年にはイタリア５９番目の登録となる「アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群 / Evaporitic Karst and Caves of Northern Apennines」が自然遺産として登録されました。
登録された場所はエミリア・ロマーニャ州の下記７つのエリアにある９か所の石膏カルスト地形で、高密度の洞窟があり、比較的狭いエリアに、延べ１００ｋｍに及ぶ　９００以上の洞窟があります。
１６世紀から学術研究も始まり、地球の地質学的かつ地形学的な変化を知る上で重要な特徴を有する価値が認められました。
* Alta Valle secchia (トスコ-エミリアーノアペニン国立公園)
* Bassa collina reggiana (コッリーナ・レッジャ―ナ保護景観地区)
* Gessi di Zola predosa (ナトゥラ2000 * EU自然保護区ネットワーク)
* Gessi Bolognesi (ジェッシ・ボロニェージ・エ・カランキ・デッラッバデッサ州立公園)
* Vena del Gesso Romagnola-M.te Penzola, M.te Casino, M.te Mauro
　(ヴェ―ナ・デル・ジェッソ・ロマニョーラ州立公園)
* Evaporiti di San Leo (ナトゥラ2000)
* Gessi di Onferno (オンフェルノ州立自然保護地区)

また、ユネスコ無形文化遺産として「イタリアのオペラ歌唱 / the proctice of opera singing in Italy」も登録されました。
オペラ発祥の地イタリアのベルカント歌唱と人間の声の力をぜひ本場イタリアの劇場で体験してください。

** アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群 / Evaporitic Karst and Caves of Northern Apennines
　https://whc.unesco.org/en/list/1692
** イタリアのオペラ歌唱 / the proctice of opera singing in Italy
　https://ich.unesco.org/en/RL/the-practice-of-opera-singing-in-italy-01980
** イタリアのベルカント歌唱
　https://www.italia.it/en/italy/things-to-do/italian-opera-singing-intangible-heritage

４) ヴェネツィアでは入島税徴収を試験的に実施
オーバーツーリズム対策として来年試験的に導入が予定されている、混雑日の日帰り旅行者からのヴェネツィアへの入島税(Contributo d’accesso)徴収を２０２４年４月２５日から実施し、年間で２９日間となる来年の徴収予定日、金額、支払い方法などの情報を発表しました。
→　詳細はこちらから
　https://us15.campaign-archive.com/?e=__test_email__&u=7c7d93843329fb590a4f711ee&id=949745ac02

また、ヴェネツィア市長は、２０２３年１２月３０日の記者会見で、ガイド付き団体ツアーの上限２５名、拡声器の使用禁止などの計画を発表しました。対象エリアは、ヴェネツィア歴史中心部、ムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島。市議会審議で正式承認されれば６月１日より施行される予定です。

５) 今年のＧ７開催国はイタリア
首脳会議が南イタリアのプーリア州・Borgo Egnaziaで６月１３〜１５日に開催される他、カプリ島で４月１７〜１９日に外相会議、同じくプーリア州で経済大臣会議が５月２３〜２６日に開催される予定です。